猫ひた体操と私
最近大好きな体操がある。それを広めたくてTwitterで呟いてみたりしているけど、拡散力もなく共感してくれるフォロワーさんもあまりいないのでnoteに書いてみることにした。
記念すべきnote初めての記事がこれだ。それ程に好きなのだ。
猫ひた手洗い体操との出会い
得たいの知れない新しい感染症に身も心も怯えて縮こまっていた頃。tvk(テレビ神奈川)にチャンネルを合わせていると、ある歌詞に耳を奪われた。
♪~~ ゆーるしてちょーだい♪
前後は何と歌っているか全然聞き取れなかったけど、突然♪ゆーるしてちょーだい♪だけ耳に飛び込んできた。
何だ…、この歌は…!!!
第一の衝撃である。
当時は知る由もなかったが、今私がドはまりしている体操に使われている曲が、この曲だった。
未知なるウィルス感染予防のための正しい手洗い方法を啓もうするための「猫ひた手洗い体操(手洗いであり、体操でも何でもないが体操と名前が付いている映像)」のBGMとして使われている。現在も絶賛放送中だ。番組と番組の間によく流してくれているので、tvkを観ていればきっと一度は観たことがあるはずだ。
手洗い体操のBGMとして知ったので、まさか体操があるなんて思いもしなかったけれど。
歌詞への探求
♪ゆーるしてちょーだい♪だけ聞き取れた。だが、その他の歌詞は聞き取れない。
そんな状態ながらも私はある試みを始めた。
そう、歌うのである。♪ゆーるしてちょーだい♪のパートが来た時、満を持して歌ってみた。
隣に座っていた夫が「え?何それ?」と驚き聞いてきた。
私は逆に驚いた。こんなに何度もこの歌を聞いていて♪ゆーるしてちょーだい♪が聞き取れてない人がここにいたとは…!
「そう歌ってるよ。耳についちゃって」と返したけれども。
次からは夫婦で耳を澄ますようになった。♪ゆーるしてちょーだい♪の前がわかった。
♪猫ですもの 猫ですもの 猫ですもの♪と歌っているのだ。
他も徐々に聞き取れていったが、それでもなかなか聞き取れない箇所が残った。
そして、ついに私は歌詞を知るために検索してみた。
猫ひた手洗い体操は本当は猫ひた体操だった
“猫ひた” “歌詞”で検索したらすぐに「猫のひたいほどワイド」というtvkの番組の公式ページがヒットした。
そこを見てみると、歌詞と共に振り付け写真が載っているのである。
え?振り付け??振り付け????
振り付けーーーー!!!
ようやく元々は「猫ひた体操」という体操であり、「猫ひた手洗い体操」はスピンオフであることを知ったのだ。
これが第二の衝撃である。
写真を見て、あー踊ってみたい。という気持ちはあれど、私には静止画と文章からどのような動きであるかを読み解く能力がなく、断念した。
歌詞の聞き取れない部分を知ることができて満足したのだ。
猫ひた体操への挑戦
全ての歌詞が聞き取れるようになった私は、「猫ひた手洗い体操」が流れる度、一緒に歌うようになった。テンションが上がり過ぎてよく走ってしまう(テンポが速くなってしまう)程にウッキウキで歌っている。
また、そんなある日。
本家(というのか分からないけど)「猫ひた体操」を放送してくれたことがあった。「猫のひたいほどワイド」番組内ではおそらく頻繁に放送されているであろう体操だが、私は番組自体を恥ずかしながら観たことがなかった。
なので、その日が「猫ひた体操」初見だった。
これが第三の衝撃である。
振り付けがかわいい!!!そこかしこに猫をイメージさせる振り付けが入っていて、かつ見た目それ程難しくなさそう。ラジオ体操を少し難しくしたくらい?かなという感じ。
やってみようかな、やってみたいな!と思わせられる適度な難易度に思えた。運動神経ゼロな私が思える程の難易度なのか、それとも好き過ぎて多少の難易度には目を瞑っているのかは分からないが。
ここでついに思い至った。そうだ、YouTube見よう。
きっと動画がYouTubeにあるはずだ。今の時代、何でもYouTubeにあげてくれるはずだ。
早速私は鼻息荒く検索した。
何で今まで思い付かなかったんだ…!自分のバカ!バカ!バカ!!!
はたして動画はそこにあった。しかも“立ち&立ち”と“立ち&座り”という全方位に配慮してくれている2パターンご用意の上で、だ。ありがとう、「猫のひたいほどワイド」さん。
気合入りまくりの私は迷うことなく“立ち&立ち”を選択し再生した。
体操だ…!!!しかも歌詞テロップ付きだ…!!!歌いながら体操できる。。。
この日から私は毎日「猫ひた体操」をし続けている。最低1日1回。
本当は朝昼晩の3回は最低やりたい所だ。
歌詞の汎用性の高さ
「猫ひた体操」に使われている曲は「猫ですもの」という曲名で歌は初音ミクだ。最後にこの歌詞の汎用性の高さだけ案内してこの記事を終わらせたい。
サビは
猫ですもの 猫ですもの 猫ですもの 許してちょうだい
爪とぎます 爪とぎます 爪とぎます 癖だもの
という歌詞だが、これが実に使える。わが家ではこの♪許してちょうだい♪というフレーズを共通認識できているので、些細な感情のすれ違いや言葉のすれ違いで夫婦間の空気がピリついた時でも♪許してちょうだい♪と歌えば万事解決である。夫婦円満、お互いニコニコ。
また2番の歌詞、
たまに毛玉を吐いてごめんね
お手間をかけ申し訳ニャイ
が素晴らしい。ここでは猫の話だが、誰だって時には失敗することもあって他者に迷惑をかけることもある。だけどそれでいいじゃないか、という気持ちになってきやしないか?
私はなる。そして他者の失敗にも寛容であろうと温かい気持ちになれる。
「申し訳ニャイ」と謝られたら「気にすることニャイよ」と言えばいいじゃないか。
そんな気がしてくる。猫のことを歌っているようで壮大な愛を歌っているんだ、この歌は!
そんな歌に合わせながら体操するんだから、幸せになれないはずがない。
とてつもなく気持ち悪いだろうが、私は毎回歌いながらニッコニコで体操している。
きっと楽しくなるからみんなで「猫ひた体操」しよう!!
「猫ひた体操」してみようかな、という気持ちに少しでもなってもらえたら本望です。
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