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【退職後】小1夏の過ごし方

春に会社を退職して、はじめて専業主婦として過ごす夏休みです。

というか、そもそも、わが子は保育園育ちなので長期の「夏休み」すら初めての経験であります。

ワーママ時代、「保育園に通っていなければ、もっと〇〇な経験ができたのかな」と、架空の ”時間にも気持ちにも余裕のある、パーフェクトなやさしいママ” を想像しては凹んでいました。

いま、わたしは退職したことで、去年のわたしが対比として用いたママに近しい存在になっている(はず)。はたして、子どもの過ごし方は変わったのでしょうか。

来年、お子さんが小1を迎える方や、現在退職を迷われている方へ現場のリアルをお届けできればこれ幸いにございます。




退職してよかった点

スケジュール通りにこなす練習ができた

娘は1日中ヒマなので、ともすれば毎日動画だらけになりそうなことは火を見るよりも明らかです。

そこで、尊敬する英語絵本アドバイザー&絵本講師の平松あざれさんの投稿を早速マネして、スケジュール表を作ってみました。


🔽こちらの投稿を参考にさせていただきました


🔽実際に作成したスケジュール表


スケジュール表の効果は、以下の通り。


  • 今日の予定がわかり、夏休みの過ごし方に主体性が生まれる

  • やるべきことを自分で認識し、1日のうちにいつやるか自分で組み立てられる

  • 子どもの希望を予定に組み込むことで、家族というチームの一員である意識が生まれる



平松さんの投稿に出会うまでは、上記は高学年になってからでいいや、と考えていました。

しかし、意外と低学年でもTO DOリストを使いこなし、自分で時間の使い方を工夫できることがわかりました。

なので我が家もこれからは、低学年のうちは長期休みのみスケジュール表を登場させようと考えています。

スケジュール管理について。中学入学後はなるべく子どもに自走してほしいと考えています(仕事のアクセルも踏みたいし)。

なので、「ママがスケジュールに関与するのは中学校入学まで。それ以降は自分で管理していくんだよ。だから、それまで一緒に練習しよう」と声をかけています。



宿題や学習に付き合う

小1だからか、昨今の風潮なのかはわからないのですが、宿題の量が多くはありません(助かった…!)。

その代わり、1日に国語と算数のプリント1枚ずつこなすようにしました。

使用しているのは以下の教材です。日本を発つ前に購入しておきました。
プリント形式で子どもにとってもフィニッシュがわかりやすくて良いです。

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娘にとってこの教材、とくに算数の文章題は、完全に一人で学習するのはちょっと難しいレベルです。学校の宿題が簡単だとなめくさっているわが子にはちょうど良いと思います。

思考力を問う問題が多いので、一緒に考えたりヒントを出したりする時間が=親の伴走がどうしても必要です。これは、働きながらではできなかったな、と思います。


もし今もワーママだったら、この役割を塾にお願いすると思います。

学習塾に入れればこれよりもっと難しい勉強を、その道のプロがしてくれると思うので。


一緒に勉強していると、「この子は式を書かない子だな」とか「パズルみたいな問題は得意だな」といった傾向がわかってきます。

また、意外と盲点なのが結果ではなく過程でした。
わが子は「な」「ホ」といった、画数が多くなる文字の書き順があいまいだったので、その都度指導しました。

ひらがなは去年、年長児にマスターしたと思っていたのですが、忙しかったわたしは書き順まで見ていなかったのですよね。

まぁ書ければ何でもよいのですが、書き順って一番美しく書くための経験則だと思っています。

わたし自身、高校生くらいまで「な」の書き順を間違って覚えていて、それを直した途端とても美しく書けるようになった覚えがあります。

いまはたまたま家庭学習をする時間があるので、細かい点まで見るようにしています。


色んな所に行く、プランを一緒に練る

一番最初と被りますが、子どもと一緒に「明日なにする?」を考えられたのは良い経験になったと思います。

ポイントなのは、「いかにお金をかけないで楽しめるか」というルールを自分の中に持っておくこと。なぜなら、お金をかけたら楽しいに決まっているからです。

バンコクのアパートにはたいていプールがついているので、午前中はプールに行って、その後図書館に行こうか、とか。
激安商品がたくさん売っているタラート(市場)に行こう、無料のアートセンターに行こう、とか。たいてい、夕飯の時間に打合せすることがほとんどです。

小1と2歳の子どもと一緒にスコーンを焼いて、アフタヌーンティーごっこをすることもありました。


意外と簡単に作れた


ただ、お菓子を焼くだけでは終わらない貧乏性なわたし(七転び八起き)。

アフタヌーンティーはイギリスで生まれた習慣であることにちなんで、地球儀でイギリスの場所を確認し、日本との時差、タイとの時差を調べ、ちゃっかり学習に繋げました。

そして、英国の家の変遷がわかる仕掛け絵本が家にあるので、それを一緒に眺めました。

🔽丸の内丸善の洋書コーナーに売っていた本。

Amazonにはなかった。。



わたしは超絶ひねくれた子どもだったので、親の言うことを素直にきくのが苦手でした。

だからもう、子どもには、プランニングの時点で一緒に入ってもらっています。そのおかげで、文句を垂れられることもありません。

子どもからのブーイングがないのは楽でした。


お友だちとたくさん遊んだ

もしかして子どもにとってこの夏一番の財産は、これかもしれません。

アパートのお友だちと内線電話をして「いまから遊べる?」と予定を聞き、時間があいていたらキッズルームで遊ぶ、というのが定番の遊び方です。

この子育ては、日本、とりわけ東京にいたらできなかったなぁ、と思います。

わたしはママ友付き合いが苦手で、娘のお友だちと休日に約束をしたのは6年間で1度きりでした(それも、先方から誘っていただいた)。

なんとなく、連絡先を聞くのも、遊び場を考えるのも面倒くさい……と思っていたのです。

いま、わたしが住んでいるアパートは子育て世帯がほとんど。幼稚園も学校もバラバラですが、お子さんの顔と名前はたいてい知っています。

そして子どもは柔軟で、学校や学年が違ってもお構いなし。一度遊んでしまえばそれはもう「お友だち」です。

我が家も、宿題中に急にインターホンで「遊べる?」とお友だちが聞きに来てくれたことがありました。
娘が「宿題があるから待ってて」と言うので、そのまま外で待たせるのも忍びなく、きったない部屋でしたが、お友だちを招き入れることに。

顔も名前も知っているし、その子がどういう子かもわかるからこそ安心して家に入れることができるのです。


この子は家に入り浸る子だろうか? 冷蔵庫の中身を勝手に開ける子だろうか? とか、そういう心配がない。


まるで昭和の団地の子育てだな、と思います。

でも、この「自他の境界線があいまい」な状態が、専業主婦(というか、駐妻特有…?)のいまはありがたいな、と感じています。


工夫が必要な点

いままで「専業主婦の夏休みで良かったこと」を紹介してきました。
では、反省すべき点、工夫が必要な点はどこでしょう。振り返っていきます。

家にいる時間が長いと動画時間も増えがち

毎日学童や塾に通っていれば、家ではやるべきことを凝縮した質の高い時間を過ごせると思うのですが、ずっと家にいる子どもは、よほど注意しない限りタブレットやテレビ時間に流されがち。

かといって、動画タイムが無ければ家事が進まないのも事実です。

我が家ではリビガクのキッチンタイマーを使って、動画の時間を管理しています。


また、見せる動画も一応気にかけています。

小1の子には、工作系。
おかげで工作にハマって、動画視聴後は廃材工作やおりがみ、作成したスライムで自分の世界に入り浸って遊んでいます。

2歳児は車ブームが到来しているので、車に関する動画や童謡を英語で見せています。

先日、デパートのエレベーターに若いカップル(東アジア系の方)と一緒に乗った際、下の子が「The wheels on the bus」を歌い出してしまって、焦って止めようとしたら、お姉さんが微笑みながら一緒に歌ってくれました。やさしい。

子どもと英語がつなぐ世界の輪。

動画を見る時間を全くなくすのは(わたしの育児・家事スタイルでは)不可能なので、ここは諦めて、なるべく、

  • その子の興味に沿うもの

  • その後の学びに繋がりそうなもの

を恣意的に選んで見せるようにしています。


親がつかれる

はい、わたしのことです。もー、めっちゃ疲れます。

常に「プラダを着た悪魔」のアンディ並に要求される日々(しかもミランダ2人もいる)。

三食の栄養あるご飯、適度のお水休憩、きょうだい喧嘩の仲裁、遊び相手……。

むりですね。すごくイライラして、何もできない日もありました。

子どもと一緒にいることが苦にならないひとならば、良いと思います。

わたしにはそれができなさそうなのがよくわかったので、今後、長期休み中はイライラ抑止の漢方を飲んだり、土日のどちらかは完全1人時間をもらうように夫と調整したりしようと考えています。


専業主婦とワーママ、わたしが選ぶなら

どっちの過ごし方の方が自分にとって良いか? と聞かれれば、わたしは今のところワーママの過ごし方に軍配が上がります。

なぜなら、以下の点において、「今年の夏の過ごし方」の利点を上回ると感じているからです。



  • 「将来のために何かやらなくては」という焦燥感を感じる割合が(今よりかは)少ない

  • 子どもと離れる時間があることで、子どもに優しくできる



子どもにとったらどうか? それは、わからないです。

今は毎日わたしとずっと一緒だけど、でもわたしがワーママだったら、お友だちと過ごす時間が増えて、それはそれで楽しいと言うと思うし。
勉強だって、学習塾に入れれば見てもらえるし。

わたしは、わたしがイライラすることで家庭の雰囲気が悪くなるんだったら、わたしが好きなこと(=仕事)をしていた方が子どもにとってもよっぽどいいんじゃないか、と思います。

そう、わたしは”時間にも気持ちにも余裕のある、パーフェクトなやさしいママ”にはなれないのです。

それがわかっただけでも、良い経験でした。


いかがでしたか?

専業主婦家庭の小1の過ごし方、いかがでしたでしょうか。
みなさまがたの参考になりましたら幸いです。



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