No.85　🏥4月中旬　受診結果🏥

　精神科の主治医が交代したあとの、今日は初めての受診日です。緊張しながら扉を開けると、穏やかに微笑む男性医師がいました。こちらの目を見て話し、とてもさっぱりした印象です。

　「クエチアピンを減量してから体調に変化はありませんか。」
　「特に変化はありません。ただ、幻聴があったときや不安な時に頓服薬として内服しました。」
　「よかったです。幻聴はどのようなものですか。耳元で聞こえてきますか、それとも遠くから聴こえてきますか。」
　「早くしろ早くしろと竹刀で廊下を叩く音が遠くからしたり、木魚の音や子どもたちの笑い声がすぐそばで聞こえてきたりします。」
　「それは驚きますし、不安になりますよね。でも頓服薬のクエチアピンで落ち着きますか？」
　「はい、落ち着いて聞こえなくなります。」
　「安心材料があるのはいいことなので、その状態でキープしていきましょう。他にはありますか。」
　「ルネスタを何度か内服して何ともなかったのですが、最後に内服したときに暴れたくなったんです。ベッドの上で四肢をばたつかせてしまいました。それがあってからルネスタは怖くて飲めなくなりました。そのような副作用はあるのでしょうか。」
　「何度も内服したことがあるのに突然そうなることはあまり考えられません。たった一度の行動でルネスタの副作用として断言するのはできません。初めて内服したとか、初めの何回かでそうなった場合は副作用も考えられるのですが、別の症状として考えてみてもいいのかもしれません。そのときは覚醒しているときでしたか、半分眠っているような状況でしたか。」
　「眠っているような状況でした。」
　「レム睡眠行動異常症といったことも考えられるかと思います。まだ一度きりなので、家族が起きているところで心に余裕があるときにルネスタを試して様子を見てもいいかもしれません。他は大丈夫ですか。」
　「分かりました。大丈夫です。」

　と、このような流れで診察は終了しました。

　また別日に脳神経内科の受診がありました。
「調子が良さそうに見えるけど、どうかな？」
「寒暖差や天気のせいもあって身体は怠くてしんどいです。受診までずっと横になっていました。」
「そうだったんだね。歩いてみてもらってもいいかな？」
「すり足歩行はあるけど大丈夫そうかな。家族から見て娘さんはどうですか。」
「ミオクローヌス発作も起こしていませんし、起こりそうなときは自分からベッドへ行くので調子が悪いんだなって分かります。」
「病気のコントロールができるようになってきたんだね。自分の体調の変化が見通せるようになってきたことはいいことだね。よかった。」
と笑顔で言ってくれました。

先生から自分で体調の変化を見通せるようになってきたと言われ、なんだか嬉しくなりました。今月の診察も無事に終了しました。

 

＜精神科処方＞
レキサルティ錠2mg　　　（夕食後）
クエチアピン錠12.5mg　（夕食後：時間調整可）
クエチアピン錠6.25mg    （不穏時服用）
エスゾピクロン錠1mg　　（不眠時）

＜脳神経内科＞
トレリーフ錠25mg 　　　（朝食後）
リボトリール錠2mg   　　（就寝前）
セレニカR錠400mg　　　（夕食後）

＜精神科処方＞
レキサルティ錠2mg　　　（夕食後）
クエチアピン錠12.5mg　（夕食後：時間調整可）
クエチアピン錠6.25mg    （不穏時服用）
エスゾピクロン錠1mg　　（不眠時）