No.27　🏥1月上旬　受診結果🏥

　この頃の私は聴覚や嗅覚が敏感になっているのか、幻聴なのか、家族には聞こえない音が聞こえたり、匂わないものが匂ってきたりしていました。車椅子で静止しているはずが、私だけ地震を感じることもありました。また、周囲の音が気になり家族の話が聞けない、集中できないといった症状もあり、他人の会話やテレビの音、店内のBGMが騒音と感じられました。

　そして頭と身体が短時間で疲れやすくなっており、少しの家事や趣味の読書、書き物をしたあとは、一度寝たりして身体を休めないと何も考えられず体調不良を起こすことも度々ありました。

　2階へ上がる階段、道路に出る外階段の段差が分かりづらくなってしまいました。そこで家族は、室内の階段には蛍光イエローのテープを10cm程度切ったものを両端に貼付し、外階段の段差はプラモデル用のスプレー缶（なぜか家にあった黄色）で色付けをし、段差が分かるようにしてくれました。

　精神面では、感情の起伏が激しいと家族に言われることが多かったです。精神科の医師はクエチアピン錠12.5mgを処方してくれましたが、その効果が切れるまで1日程度かかってしまい、それまでの間、全身倦怠感や傾眠傾向が強く出現してしまうので、なかなか内服は出来ませんでした。突然怒りだしたり、母が私を裏切ったといったような妄想が起こったり、父を拒否したり、思うようにいかないことがあるとすぐに苛々してしまうことも多いときでした。

　精神科医からの説明はこうでした。
　「精神的な症状の原因としてDLBの他に、現在内服している抗てんかん薬
　　の副作用が考えられます。ただ、ミオクローヌス発作は抑えられている
　　ため、脳神経内科医に抗てんかん薬の減量か精神科の内服薬でフォロー
　　していくかを相談したいと思います。頓服薬のクエチアピン錠は本当に
　　最小量でしか出していませんが、その量ですら1日効果が継続（眠気や
　　ふらつき）してしまうとしたら、かなり薬に敏感な方だと思います。慎
　　重にすすめていきますが、死にたいくらい辛くなってしまうのであれ
　　ば、クエチアピン錠を半分に切って大丈夫です。食前食後もどちらでも
　　いいので、辛いときは頓服薬を内服してください。

　　今後は精神面をフォローするため、ベースにレキサルティ錠を内服して
　　もらおうと思います。本来であれば1mgから開始し副作用の有無をみる
　　ところですが、薬にとても過敏であるため、慎重に0.5mgから開始した
　　いと思います。副作用はふらつき、筋肉の強張りなどありますが、おそ
　　らく大丈夫かと。また、オランザピンやクエチアピン錠とは違い、即効
　　性はない薬なので2～4週間（個人差あり）かけて効果が現れてくると思
　　いますのでご了承ください。」

　脳神経内科の医師からも次に以下の説明がありました。

　「精神科医から相談があり、薬に過敏になっているため、こちらでも内服
　　薬を減量・変更して経過を見たいと思います。
　　①精神面を安定させるため、レベチラセタム錠500mgを250mgに減量す
　　　る
　　②レベチラセタム錠を減量する代わりに、セレニカR錠200mgを内服し
　　　ミオクローヌス発作を予防する
　　③内服薬の種類が多く、どの薬の副作用が出ているか不明なため、ドン
　　　ペリドン中止する
　　まずは2週間様子を見て、今後の内服薬の治療を検討していきましょ
　　う。」

　
　連携しながら治療にあたって下さる脳神経内科医と精神科医の先生方には感謝しかありません。

※治療薬は　　　　　 トレリーフOD錠25mg （朝食後1錠）
　　　　　　　            レベチラセタム錠250mg「JG」（1日2回朝夕食後）　　
                                 　 リボトリール錠1mg （就寝時1錠）
　　　　　　　　　　 ミヤBM錠 （1日3回毎食後）
　　　　　　　　　　 グーフィス錠5mg（1日1回朝食前）
　　　　　　　　　　 セレニカR錠200mg（1日1回夕食後）
　　　　　　　　　　 デエビゴ錠10mg （就寝時1錠）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
                                                                       （2023年1月10日神経内科処方）

　　　　　　　　　　レキサルティ錠1mg（1日1回夕食後）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(2023年1月10日精神科処方）