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No.82 🏥2月中旬 受診結果🏥

 いつものように精神科からの受診です。穏やかな時間が流れていました。その中で私は恐怖体験を話しました。
「雪の降った日、私のベッドサイドにカサをさした男性が現れて、家の中にいれてほしいと訴えてきました。そしてまた部屋の隅には男女の区別がつかない人がこちらをじっと見ているような気がしました。入浴時もそうです。人の気配を感じるのです。誰かに見られているような気がしてならないのです。そんな時は母親と一緒に入浴するか、外から声掛けしてもらうかしか安心できません。」

 「また身体が怠くて一日中横になることが多く、外に出るのが億劫になりました。パーキンソン症状も増えてきました。夜寝ているときも筋力低下なのか、身体が痛くて体位を変えるときにベッド柵がないと変えることができません。痛いんです。」

 主治医は「今回は表情も前回に比べ暗くなっていますし、怖い思いもされたんですね。睡眠にも影響が出ているということで、一度クエチアピン錠を25mgに増量して様子を見ましょう。精神科の薬でパーキンソン症状が副作用として出現することもありますが、出るとしたら本当に過敏なケースになります。レビー小体型認知症の症状なのかどうかも含め、脳神経内科の先生と連携を取りながら検討していきましょう。」

 私の身体は話しながら震えてきていました。軽度のミオクローヌス発作が出現していたのです。診察室で少し休憩させてもらい、支えてもらいながらようやく待合室に出ることができました。しかしもう立てなくなってしまった私を母は車いすにのせ、次の脳神経内科へ向かったのです。

 ミオクローヌス発作が出現しているまま、脳神経内科の主治医にも精神科の先生と同じことを話しました。不気味な幻視に怯えたこと、以前はスムーズに寝返りができていたこと、今は身体が痛くて起きること、身体が痛くてベッド柵に掴まりながらやっとの思いで体位が変えられること、パーキンソン症状が増えていることを説明しました。

 触診をしながら話を聞いてくださり、そして先生は魔法の言葉を私にかけます。
「僕はずっといるから大丈夫だよ。安心してね。」

 何も言わなくても、今回の不安が”精神科主治医の変更が要因にある”と判断したのでしょう。私はその言葉にこわばった身体の緊張が解けていくのが分かりました。

 母がパーキンソン症状とミオクローヌス発作の区別の仕方を聞いた時も笑顔で悩みながら「うーん、区別ってできないんだよね。あえて言うならば、安静時に起こるのがパーキンソン症状かな、でも不安の閾値でミオクローヌス発作になることもあるから、やっぱり難しい判断だね。でも本人は分かってると思うよ。一番苦しいのは本人だもん。」

「あと言える事としたら、きっかけだと思います。何がきっかけで起こったのかどうかです。それにミオクローヌス発作に対しても回数が減ってきたり軽度になってきたりしてるのは、本人が調整してるからだと思うよ。頑張ってるんだよね。だから、今回も脳神経内科では薬は変更しないで様子を見ようと思う。精神科が増えたから、それもあるしね。お大事にしてね。」と笑顔で見送ってくれました。

 とても嬉しくて、会計するころにはすっかりミオクローヌス発作は消失していました。
医師の的確な洞察力に裏打ちされた、温かい言葉ってすごいです!


<精神科処方>
レキサルティ錠2mg   (夕食後)
ゾピクロン錠7.5mg   (就寝前:スキップ可)
クエチアピン錠25mg  (夕食後:時間調整可)
クエチアピン錠12.5mg    (不穏時服用)

<脳神経内科>
トレリーフ錠25mg    (朝食後)
リボトリール錠2mg     (就寝前)
セレニカR錠400mg   (夕食後)

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