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No.64 恩師との電話💗part4💗

 現職に戻ることが難しいということが分かって、もがくことさえできずに落ち込んでいた私は、気付くと恩師に電話をしていました。

 「主治医に現職を諦めるよう言われました。悔しくてショックで。。。せっかく全部の業務を一通りできるようになってきたのに、上司や先輩方、先生(恩師)方にも恩をあだで返すような気分になりました。私はもう役立たずの人間です。」

 恩師は黙って聞いていましたが、言い終わった瞬間、
「あんた、バカ!!!あなたが生きていることが私の生きる糧になっているの。家族だってそう。あなたが生きているから生きていけているんでしょう。役に立っているんだから、バカなこと言わないで!!!
 
 それに現職はテクニカルを求められるところだから身体症状のあるあなたは諦めないといけないけれど、あなたはまだしゃべれる。コミュニケーションがとれる。ノンテクニカルのほうで仕事を探せばいいんじゃないの?全てがダメになったわけではない!だからいちいち一喜一憂しないの。

 生きる希望を見つけなさい。あなたのことを応援してくれる人がいるならそれに応えなくちゃ。あなたはがん患者さんの苦悩も認知症当事者の絶望も身に染みて分かる。その人たちが困っていたら相談にのってあげたり、メンタル面でフォローしてあげればいいじゃない。

 私にはその経験がないから、本当の理解はできない。でもあなたは理解できる。本当に大事なことは、その人に寄り添うことだから。あなたもやりたいことやってみればいい。その人たちのために講演会を開いてみればいい。応援するよ。

そして何より家族に感謝することも忘れてはいけないよ。胸の内も全部家族に話すこと。そうしないとあなたの場合は不安でミオクローヌス発作が出現するから。いい?ちゃんと相談するのよ。
あとは私にもまた電話すること。すみませんもなし!また待ってるからね!」

と言ってくれました。

 認知症支援コーディネーターさんの就労支援も受ける予定なので、それまでに自分の気持ちに向き合って整理をしてみたいと思います。

 先生、ありがとうございます。元気がでて笑顔が戻りました(^▽^)/

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