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意外なところに落ちていた「行動力のカギ」

   行動を強制実行する方法もアリだなって思った話


おうちを建てたのが2019年。早いもので、もう3年も前のこと。
おうちを建てたとき、一緒にロボット掃除機も購入してみた。
いつかは欲しかったロボット掃除機。
電子レンジやTVを購入するのと同時の方が大きく値引いてくれるというのもありタイミング的にばっちりだった。

私たちが購入したのは ”ルーロ” という三角の形をしたお掃除ロボットで、両端にパタパタ動く手のようなものが付いていて、とてもかわいい。
値段は値引いてもらっても2019年で7万ほどだった。
我が家は共働きで、私も主人もフルタイム勤務。
決して安くない買い物だったが、何百個もある家事の中のひとつくらいロボットにお任せしてもバチは当たらないだろう、という考えからだった。

結論から言えば、購入してから最近まで彼(#ロボット掃除機擬人化しがち)は3年ものあいだ眠り続けることになる。
せっかく買った家電を買ったまま放置してしまうなんてもったいない。
それも安い買い物ではなかったのに。
どうしてそんなことが起きたのか。
全ては私の怠慢な性格がもたらしたものである。

私は変なところで潔癖なところはあるものの、基本的に片付けが下手でいつも何か探しているような性格をしている。
汚部屋の住人と同じく高く積み上がったゴミに見える物の中におおよそ何があるのかは把握していて、感情移入しやすく捨てられない物も多い。
「いつか使うはず」という、もったいない精神も持ち合わせていて、なかなかタチが悪い。

そのため、常に床に物が落ちている。
ロボット掃除機(以下、ルーロ)が稼働するのには、できるだけ床にものがない状態が望ましい。
洋服なんかが落ちているとブラシに巻き込んで「ブラシが回転していません」と言って停止してしまう。
カーペットくらいの段差は上ってくれるが、それ以上になると「タイヤが床についていません」など呟いてその場で停止してしまう。
平で物が落ちていない状態が彼らにとって、お仕事のしやすい最も本領を発揮できる環境なのだ。

にも関わらず、我が家の床には、洋服やおもちゃや水筒やら何やらかんやらがいつもどこかにある状態で、それらをまず片付けないとルーロを稼働できないと分かりつつ、その「まず床から物をどかす」ことが3年間できないでいた。

そんなある日、ふと子どもがロボット掃除機のボタンを押して掃除機が3年ぶりに動き始めた。

自分でもびっくりしたが、私は急いでルーロの行手を阻む物たちをどけて片付けをはじめた。
自主的に片付けをするときとは順番もスピードもまるで違っていた。

ルーロが止まってしまわないように、お仕事に支障がでないよう、ルーロが行こうとするその先にあるものを次々どかし、ソファの上やテーブルの上にとりあえず乗せていく。

そして、お掃除してくれている間に、そのソファやテーブルに取り敢えず積んだ物たちを元の位置に直したりゴミは捨てたり、という風にやっていった。

ロボット掃除機をお持ちの方には理解してもらえると思うが、なんだかかわいらしくて愛着がわき、ペットのような感覚なのだ。

このとき私が考えたのはおおよそこんなこと。
あーそっか、強制的にスタートボタンさえ押してしまえば、それに順応してどうにかやっていこうとするもんだよね。


行動することへの不安から抜け出せずに、あーでもないこーでもないと悩み続ける人をよく見かける。
やってみたいことがあるけど自分にできるかどうか不安、失敗したくないので一歩踏み出せないなど、様々な理由があって、それぞれの事情で、なかなか踏み切れない。

そんな時には、強制的にスタートボタンを押すことが解決策の一つになるのではないだろうか?
今回わたしは子どもにルーロのボタンを3年ぶりに押され、3年間できなかった「床から物をどかす」という作業がいとも簡単にできてしまった。
この強制ボタンが押されなければこれから先も我が家の床には常に物があり、7万円という大金は水の泡となっただろう。

今でもわたしは「先に」ルーロ様の起動スイッチを押し、そこからヨーイドン!でせっせと片付けを始めます。
「始まっちゃったならやるしかない」みたいな精神は誰でも多少は持ち合わせていると思うので、おすすめです。
強制ボタンを自分で押せない人は、私が押すので是非一声かけてくださいね^^

行動力は丁寧な準備の上に成り立つとは限らない
先に一歩踏み出し、そこから見えてくることもある

    

 

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