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2月4日(金)#日記 伊藤若冲とASD.

自身を顧みて、ADHD傾向があるように思っている。

全てがあてはまるわけではないが、

・いつも探し物をしている=YES

・整理整頓が苦手=めちゃくちゃYES

・落ち着きがない=どちらかというとじっとしているかな

・順番が待てない=これは待てる。

・衝動買いがすぎる=めちゃくちゃYES

ということで、5つの傾向中3つが当てはまっている。最近は特に忘れ物がひどい。

伊藤若冲は、青物問屋として23歳から40歳までしっかりと働いた。人生50年と言われた時代、40歳で隠居して現在は宮内庁にある動植綵絵30幅を10年余りで描き上げた。

若冲ブームと言われているが私は乗り遅れたようで、最近まできちんと絵を見たことはなかった。ここ名古屋にいると、話題の展示等もなかなか見られない。

そんな中で借りてきた若冲の原寸大画集を見て、その細かい描写とその造形の面白さ、工夫を重ねた色あり等のテクニックにたちまち魅了された。これは凄い画家ではないか、と。

日本画の画材でここまで詳細に描くことがまずは難しいだろう。私も銅版画をやっていて思うのだが、大きな画面ほど、そしてそこを埋め尽くそうとするほど、膨大な時間がかかる。10年間で30枚、この密度のものを仕上げたときの若冲の達成感はいかほどであったろうか。

こうした作業を継続して密に行うことが、逆に苦労ではなく精神の安定につながる、というのは、いわゆるASD傾向がある場合に当てはまる。私がADHD傾向を持つように、若冲もその性格の中にそういうものを持っていたのだと思う。

人生50年の時代に、若冲は85歳まで生きている。実際に釈迦三尊像を加えた33幅の相国寺への寄進は55歳の時である。その後56歳から4年間は、生家の家業である青物市場のトラブル解消に再び対応しており、画業に邁進できなかったのではないだろうか。また73歳の時の京都大火で若冲の居宅や相国寺が燃えている。寄進画も危なかったようだ。その後窮乏し、石峯寺門前に居住している。

隠居して描画三昧の余生を、と思った若冲を、結局いろいろなことが見舞った。だが、その折々で描かれた絵を見ながら、その時の若冲の心境なども推察してみるのも、大変に興味深いことである。

(京都大火で動植綵絵が焼けなくて、本当に良かったですね。。)




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