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2021冬アニメ感想まとめ

2021冬アニメの感想をランキング形式でまとめています。


<30位> 七つの大罪 憤怒の審判

評価:C+

お気に入りキャラ:ディアンヌ

※全話視聴後に執筆予定


<29位> 蜘蛛ですが、なにか?

評価:B-

お気に入りキャラ:ソフィア・ケレン

(厳密には虫ではないが)蜘蛛に転生してしまうという設定はカフカの『変身』を彷彿とさせるが、その不条理さが「私」の後ろ向きなりに前向きな性格とコミカルなキャラデザで中和され、特に悲壮感は感じさせないエンタメ作品に仕上がっている。ただ、蜘蛛(魔物)としての活動の場がモンスター蔓延る地下ダンジョンであり、仲間もいないため「私」の一人語りを聞きながらの戦闘シーンが大半を占め、展開としては面白みに欠けたと言わざるを得ない。どうやら魔王サイドの世界が今後の鍵を握っているようなのだが現段階では描写が少なく、本当の楽しさはこれからといったところだろうか。なぜか「私」だけ蜘蛛に転生してしまうというような不条理を描く一方で、スキルに溺れる者はスキルに殉じるというような業を感じさせる要素も少なくはなく、「私」のスキルの闇深さと相まって本作品の深淵が前面に出てくるような展開になれば印象はグッと変わるかもしれない。


<28位> おそ松さん

評価:B-

お気に入りキャラ:十四松

基本的に本作品については擁護派の自分にとっても中々厳しい時間が続いたのは否定できない。橋本にゃーがなぜかおそ松に惚れてしまいオチも不条理に見せかけて納得の「やめておけ」、プロ野球ファンならニヤリのネタ満載の「契約更改」あたりが面白かったのがせめてもの救いか。「俺たちこの状況下でよく2クールもやり切ったよね~エライ!カッコいい!」とキャラに言わせてしまうあたり開き直りも甚だしいが、これが許されるのが本作品である。もし4期があったとしても懲りずにまた見てしまうだろう。3期の功績をあえて挙げるなら、「やめておけ」のおかげでおそ松を少し見直したという点か。一時的とはいえ女性目線から魅力的な描写がなされたというのはなんだかんだ男性の立場からも一目置くきっかけになるもので、かつての十四松と彼女ちゃんのロマンスのように「こんな奴だけど実は…」というようなイメージが付くようになるのは大きいのである。


<27位> 2.43 清陰高校男子バレー部

評価:B

お気に入りキャラ:黒羽絃子

わざわざタイトルに「男子」と附する必要はない気もするが、たしかに部活動の競技人口ベースで考えるとバレーボールは女子スポーツというイメージの方が強いかもしれない。そのイメージを払拭した『ハイキュー!!』の存在感はやはり圧倒的で、前期にそれを見たばかりでは分が悪い…というよりそれ抜きにしても作画や演出面での荒さが目立ち、自然と盛り上がるスポーツ作品という題材に救われた感は否めない。そもそもにしてドラマとして要求される尺が長いスポーツ作品を1クールでそれなりにまとめるということにかなり無理があり、色々端折りまくりになってしまっていたのも然りといった感じである。それにしてもノイタミナ作品はBL的な雰囲気を取り入れるノルマでもあるのかと疑いたくなるが、せっかくの良キャラだった絃子の出番が少なかったのは残念。彼女と祐仁のロマンスをもっと取り入れてくれていれば、個人的満足度はかなり上がったのだが…。


<26位> ひぐらしのなく頃に 業

評価:B+

お気に入りキャラ:園崎魅音 鷹野三四 

全ては「郷壊し編」のためにあったような後半クール。もはや旧作の原型はどこにもなく、「雛見沢からの開放」と「雛見沢への執着」という相反する理想の未来像を目指す梨花と沙都子の対立の構図は、そのまま旧作と新作との対比となり、旧作も物語の全貌の片翼でしかなかったと示している。旧作を見た者であれば誰しもが眩しく感じるはずの梨花と沙都子のその後の学校生活。しかしそれがこのような「業」に満ちた展開になるとはなんとも皮肉…いや、これこそ本作品らしさというべきか。これが結果的に旧作を穢す行為になるか、それとも作品のさらなる昇華としての真の大団円に繋がるのかは『卒』に託されることになるが、一旦は(最大限良い表現を選ぶと)「溜め」の時期を過ごすことになったというのが率直な感想だろうか。良くも悪くも沙都子が主役の後半クールであり、これを作者の偏愛と解釈するなら色々と諸刃の剣である布石を打ったといえるだろう。


<25位> 半妖の夜叉姫

評価:B+

お気に入りキャラ:もろは

本家は『コナン』と共にサンデーの看板作品であったためこのままセットで長期シリーズ化するのかと予想していたが、一旦は2クールで区切りをつけたのは意外だった。ただ、2期は決定しているのでそれなりの話題性を得ることには成功したということだろうか。ここまでに全く本筋に絡まない話が比較的少ないのは好印象だが、実際二世の物語としての終着点はどこになるのかというのは気になる点。麒麟丸には本家の奈落のようなラスボス感はそこまで感じられないので、結局のところ犬夜叉やかごめとの邂逅というとっておきのカードをどこで切るのかというのが最大のポイントになりそう。主要キャラを女の子で固めてしまった宿命故か恋愛要素は薄い本作品であるが、とわの理玖に対する淡い想いは正直予想外。伏線らしきものはなかったような気がするが…。なお、最終話のせつなのその後は全く心配していないのだが、ここは変化球よりも直球を望みたい。


<24位> 八十亀ちゃんかんさつにっき 3さつめ

評価:B+

お気に入りキャラ:笹津やん菜

すっかりご当地アニメとしての地位を盤石にした感のある本作品。地元民としては嬉しい限りだが、イマイチ聖地感には乏しく感じるのは致し方なしか。ぶっちゃけ東海地方あるあるを紹介しているだけなので、例えば名古屋港水族館が出てきたところでこれまでより特別感を感じるかと言われれば微妙…なのだが、他県の方々の目線からは行ってみたいと思えるような内容になっていたのだろうか。機会があれば是非聞いてみたい。なお、名古屋港水族館でのカップルイベントは原作の頃から見せ場の一つだと思っていたのでアニメで見られたのは嬉しい。女の子たちの私服や普段とは違う髪型が見られる貴重な機会であり、特に髪を下ろしたやん菜が個人的な見所。写真部では唯一の同級生ということもあり、本編でも陣とカップリングされないかなと密かに期待しているのだが…。ちなみにテレビ愛知はBS11より1分だけ放送時間が早かったのが実に涙ぐましい。


<23位> 約束のネバーランド Season2

評価B+

お気に入りキャラ:アンナ

個人的にはもっともっと暗く重い展開にもできたはずなのに存外あっけない急展開の締めであった印象で、率直に言えば若干の打切り臭すら感じてしまった。「鬼の世界」と「人間の世界」という世界の仕組みと「約束」の全貌が明らかになった2期であるが、数多の作品群の中では特別目新しい設定でもなくそのインパクトは薄め。また、キャラの人数が多いことも一因ではあるが、シリアスな世界観も相まってこれといってはじけた魅力と個性を誇るキャラがおらず、最後まで地味目な作品に感じてしまった。結局のところ、作者の脳内には一人ひとりの詳細な設定もあるのだろうが、それが受け手には十分に伝わってこなかったのである。総じて「少年漫画」の枠を超えていなかったというのが率直な感想で、「誰も死なせない」「誰しも心のどこかには良心を持っているはず」という理想論の外枠を壊さずにひたすら丁寧にボトルシップを作っていったような作品であった。


<22位> Dr.STONE

評価:B+

お気に入りキャラ:ルリ

遂に「科学王国」と「司帝国」の決戦の幕が切って落とされた2期。とはいえ、作戦の立案が千空の科学知識とセンス頼りなこともあってこちらで予想できるような要素も特になく、視聴意欲としてはあるがままの展開を受け入れる淡々としたものになってしまった気がする。少年漫画らしいといえばらしいが、ひたすらに科学の楽しさをリズムよく伝えるような構成になっているのは良くもあり悪くもありで、どちらかと言えばその良い面のみを強調しているようにも思えた。もちろんその対極要素が司帝国なのは百も承知だが、科学を受け入れるかどうかだけでなく、それこそノーベルの発明したダイナマイトに象徴されるように科学をどう使うのかという対立の構図もあってもよかったのでは。その点で千空と対立するに至るような存在が作中にいないのは気になる点で、将来的には成長したクロムとそういう決裂をする展開もありなのではと個人的には思っている。


<21位> ゲキドル

評価:B+

お気に入りキャラ:榊原かをる

終盤の超展開にはポカンとさせられたが、序盤からチラチラと顔を覗かせていた不穏な世界観の伏線をきちんと回収した結果だとも言えるだろうか。舞台ものやアイドルものとしてどこかで見たような展開になるぐらいなら、いっそこれぐらい振り切ってくれたのは良かったのかもしれない。ただ、そのせいで人にはオススメしにくい(というか説明しにくい)作品になってしまったのは確かで、リアルタイムで追っていたからこそ見られた一期一会の作品としてしばらくは記憶しておくこととしたい。それで、結局どういう話だったのかというのは最後までよく分からなかったのだが、制作陣もきちんと分からせようとしていたのかは怪しいところ。「あ…ありのまま、今起こった事を話すぜ!小さなシアターを立て直すためにアイドル活動に奮闘していたらいつのまにか世界が消滅してまた再構築されていた。な…何を言っているのか、わからねーと思うが(ry」これが全てである。


<20位> Levius -レビウス-

評価:A-

お気に入りキャラ:ナタリア・ガーネット

2019年にNetflixオリジナルアニメとして製作された作品。3DCG表現に定評のあるポリゴン・ピクチュアズがクールの枠に捉われない環境で制作したということもあり、作画・演出・ストーリーなど全ての面での安定感は抜群。動力に蒸気を用いた機関拳闘のリングでの魂のぶつけ合いを存分に堪能することができた。やはり格闘技という題材は画面映えする刹那の瞬間の集合体であり、試合時間も基本的に短めであることから1クール相当の尺でも幾つもの密度の高いドラマを積み重ねることができるのがよい。クライマックスではレビウスとA.J.との男と女の闘いとなったが、本来の肉体の強さに左右されにくい機関拳闘であること、そして何よりも彼女を救うための闘いであったことから抵抗感は少なく、純粋なドラマとして見守ることができた。格闘表現における「熱さ」においてはなお手書きに分があるとは思うが、3DCG表現の進歩も目覚ましいものがあるのが現実である。


<19位> ワンダーエッグ・プライオリティ

評価:A-

お気に入りキャラ:川井リカ

これで終わりというのはさすがに…と思っていたら、本編の続きとなる特別編が後日放送予定とのこと。よって現時点での評価は難しいのだが、強いテーマ性と設定の奥深さは感じるもののそれがエンタメ作品としての魅力に繋がっているかは微妙というのが率直な感想だろうか。本作品は「自殺をした少女たち」へのアプローチを中心に描かれるが、ワンダーエッグの世界もそれに強く影響されたものとなっている。各々の動機については肯定も否定もされていないが、いくらエッグ世界で彼女たちに救いを与えようとも結局は死んでしまったらそれで終わりというのは常に変わらない後味として残った。アカや裏アカの真の目的も「救う」よりも「知る」ためにあるように思え、どこまでも客観的でありながら大切なものを失った喪失感が作品世界の根底に漂っているのを感じる。「メッセージ」ではなく「テーマ」、これが本作品の何たるかの最たる所以なのかもしれない。


<18位> 俺だけ入れる隠しダンジョン

評価:A-

お気に入りキャラ:エマ

正にタイトルそのものの展開が楽しめるハーレム系ファンタジー作品であるが、良くも悪くも期待値以上でも以下でもない及第点の内容といったところで後味は存外悪くない。むしろヒロインズが可愛かったおかげでちょっと得した感まであり、特に幼馴染のエマはその圧倒的な胸部装甲を生かしたサービスシーンの数々で実に健康的なエロスを我々に提供してくれた。やはり主人公ラブの幼馴染キャラはいつ何時でもよいものである。こうした安定志向の量産型ともいえる作品を捨てきれないおかげで毎期の視聴数が嵩んでしまうのは重々承知の上であるが、主人公だけがおいしい思いをする特別感は素直に心地よく、小難しいことを考えずにこのぬるま湯に身を委ねてしまいたくなるのもまた事実。実際、視聴者の我々がそろそろこの由々しき傾向にも厳しい態度を示さなければならない時期が来ているのかもしれないが、この有効期限はまだしばらくは続きそうである。


<17位> 回復術士のやり直し

評価:A-

お気に入りキャラ:クレハ

かつて自らを虐げてきた勇者たちに、二度目の世界での復讐を達成していく外道系主人公作品。マイルドとは言い難い胸糞展開もあるので見る人を選ぶが、深夜アニメであればこれぐらいは振り切ってもいいと個人的には思っている。TV放送版ではエロスの描写にも規制がかかっており、なぜか部屋のインテリア等をゆったりとしたカメラワークで映し続けるシュールな時間が毎回訪れるが、これはこれである種のギャグとして楽しめてそこまで残念に感じないのが不思議だった。ケヤルガが少なくとも自分の手駒とした者については彼なりに紳士的に接していると言えなくもないことが最低限の品性を保たせており、度を過ぎた嫌悪感を感じる描写は数えるほどで、嗜虐的な欲望の発露のエンタメ化としてはいいバランスを保っているのではないだろうか。こうした作品を見る度に是非規制解除版でも…とは思うのだが、なかなかそこまでは至らないのが現実である。


<16位> 裏世界ピクニック

評価:A

お気に入りキャラ:小桜

キャラはいいがストーリーはイマイチという印象から始まった本作品だが、終わってみれば尻上がりにかなり楽しめた。裏世界という不思議な空間にまつわる謎についてはほぼ何も分かっていないに等しいが、鳥子と空魚(そらお)のお互いを心配しつつもよく喧嘩したりなんだかんだ心の拠り所にしていたりとバディとしての信頼関係が増していく様に自然とこちらの表情も緩み、その緩やかで微笑ましい共依存関係を堪能させてもらった。そこにある種のマスコットキャラとして介入する小桜も実に愛らしい存在で、いつも厄介ごとを持ち込む二人に文句を言いつつも構ってはほしいというオーラがまた堪らない。さりげなく髪の質感が素晴らしいキャラデザもハマっており、最終話ではこのまま終わってしまうのが惜しいとすら思えたのは自分でも意外だった。なお、CHiCO with HoneyWorksによるOPは今期の中でも随一のお気に入りで、毎回飛ばさずに聴いてしまった。


<15位> 転生したらスライムだった件

評価:A

お気に入りキャラ:シュナ

数多ある異世界転生ものの中でも「建国」をメインテーマに据える本作品は、リムルの何よりも周りの者たちのためにという行動原理が心地よく、一つ間違えればその万能感から暴走しがちな物語とは一線を画している。ファルムス王国に召喚されたショウゴたちはその象徴として機能していたが、彼らの行いをきっかけとしてリムルが魔王へと進化することになったのは非常に大きな転機である。その際のリムルの選択はややもすればこれまでの読者(視聴者)を手放す結果になったかもしれない重い決断であり、自分も正直戸惑った。しかし国を守るというのは古今東西を問わずつまりはそういうことなのだろうし、その重みを背負うのも盟主としての責務である。よって、リムルはその試練にひとまずは打ち勝ったことになるのだろう。魔王化に伴い、遂に解放された暴風竜ヴェルドラとの今後のパワーバランスも気になるところではあるが、後半戦を楽しみに待ちたい。


<14位> アイドールズ!

評価:A

お気に入りキャラ:るか

今期一番の掘り出し物と言っても過言ではない、空席祭りなアイドルがキャパ100人のライブハウスを満席にするために奮闘する10日間の熱くてゆる~い物語。まるで低予算のドキュメンタリー番組を見ているかのような「作り込みすぎない」アイドルたちのあるがままの共同生活の描写が10分間という短尺と絶妙に噛み合っており、優れたセンスをそれと感じさせないセンスとも言うべき才気に満ちた作品となっていた。最終話の展開が若干唐突すぎて夢オチまで覚悟したが、きちんと段階を踏んでいたらそれまでの心地よい熱さとゆるさを味わえなかったと思うのできっとこれでよかったのだろう。なにげに楽曲のレベルも高く、おそらく全員が新人の声優であるにもかかわらず普通に聴き入ってしまったあたり、現代の声優とアイドルソングのレベルの高さを改めて感じとることができた。るか役の屋代瑠花さんの歌声が特に魅力的だったので、今後の活躍も期待したい。


<13位> たとえばラストダンジョン前の村の少年が序盤の街で暮らすような物語

評価:A

お気に入りキャラ:フィロ

『通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃のお母さんは好きですか?』のようにタイトルの出オチ感がハンパない作品。RPGをプレイしたことがある人なら思わずニヤリとしてしまう面白い設定であり、説明的な長いタイトルも悪くはないなと改めて思わされた。それに加えて主人公のロイドは故郷の村では一番弱かったこともあり自身の強さに全くの無自覚であり、彼が何気なく無双してしまう様が完全にギャグとして機能しているのも見所の一つ。これだけ強くて家事が得意で優しければモテモテになるのも納得である。ヒロインズも「呪われたベルト姫」ことセレンを筆頭に誰しもがそのバックグラウンドに深いドラマを内包しているのが伝わってくるのが素晴らしい。尺が許せばヒロインズそれぞれの個別ストーリーも見たかったほどで、こうした何気なく質の高い作品は貴重であり、もう一押し何かがあればさらに飛躍できるポテンシャルは存分にある。これは2期の放送に期待大。


<12位> ホリミヤ

評価:A

お気に入りキャラ:河野桜

こうした真正面から恋愛を主軸に据えた青春系王道スト-リーはなにげに貴重である。現実ではあり得ないような超常現象じみた設定や濃いキャラ付けに頼らずに魅力的な物語を描こうとするのはとても勇気がいる決断であり、確かな実力がないと無味乾燥なものになってしまう。これはきっと女性ならではの感性が必須だと思うのだが、もし作者が男性だったら大変な事態である。個人的に最も惹かれたのは、透、由紀、桜の三角関係であり、桜を選ばない男はマジで馬鹿だと仙石が言っていたが激しく同意である。とはいえ、こんなセリフをその気のない相手に言うのは(良くも悪くも)反則だろと思わないでもないが…。こうしたやり取りはリアリティとはまた別のベクトルでの良し悪しがあり、宮村や透の気遣いや優しさも正直ご存じないレベルに達しているが、自分の知らない世界には存在しているのかもしれない。そんな気にさせてくれる中々罪深い作品である。


<11位> 呪術廻戦

評価:A+

お気に入りキャラ:釘崎野薔薇

作品本来の質の高さがあってのことではあるが、様々な思惑や事情が見え隠れしやたらと気合入ってるなと思わずにはいられないシーンが毎回のように見られるのは素晴らしいというべきなのだろう。後半クールで改めて印象的だったのは某作品へのオマージュであり、悠仁の呪力の扱い方や東堂や三輪の能力などはその最たるもの。そしてそれらがことごとく某作品に対して誰しもがもどかしく感じていたであろう要素を解消する形で機能しており、これは作者もめちゃくちゃファンなんだろうというのが存分に伝わってきた。また、けして女性キャラが少ないわけではないのにどこか彼女らがあまり前に出すぎないようにという外部からの圧力を感じてしまうのはきっと気のせいだと思いたい。悠仁と釘崎の仲間としてなのかひょっとしたらそれ以上のものなのかという関係性は絶妙のバランスであり、ここは慎重かつ大胆に攻めの展開を見せてくれることを願いたい。


<10位> BEASTARS

評価:A+

お気に入りキャラ:レゴシ

遂に食殺事件の犯人が明らかになったが、それすら本作品の内包するテーマの一部分に過ぎないと思えるのは肉食獣と草食獣が共存する中でいつこのような事件が起きてもおかしくない危うさを感じさせる要素が至る所に溢れていたからだろう。獣としての本能を抱えながら種族の壁を越えた愛とは何か、友情とは何かという矛盾と真実に向き合う彼らの懊悩ははたして人間同士の関係性に置き換えることが許されるのか否か…。本作品について考察する際にまず始めに壁にぶつかるのがその部分である。そして自分の独断としては、彼らの苦しみは彼らにしか分からない。人間が自らを投影して感情移入するのはおこがましいというのがひとまずの結論である。EDに象徴されるルイとイブキの関係性は2期で個人的にもっとも刺さったドラマであり、静かな歌詞とメロディーが非常に心に染みた。最終話冒頭の演出も実に粋であり、制作陣には万の感謝を贈りたい。


<9位> IDOLY PRIDE

評価:A+

お気に入りキャラ:早坂芽衣

1話冒頭のシーンに戻ってくるまでの「サヨナラから始まる物語」を描いた本作品。なればこそ、牧野の「見てるか?麻奈」というセリフも2周目では万感の思いが心に染み渡る。アイドルものとしては元より、マネージャーの牧野を主体とした過去の憧憬と別れの物語がストーリーに大きな深みを与えており、おそらくその後のストーリーがスマホゲーとしての本編となると思われるが、個人的な心持ちとしてはしっかり区切りがついてしまっている気がする。そして、作品設定全体に『アイマス』に強く影響を受けたと思われるものが多く見受けられるが、本作品の一人称は「プロデューサー」ではなく「マネージャー」である。とはいえ、後者は管理者の肩書として使われる場面も多く、実質的な差異はほとんどないのだろう。ストーリーを通じて個々のキャラに固定ファンが付くであろうツボはきちんと押さえており、アニメ化による掴みとしては上々の出来だったのではないだろうか。


<8位> ウマ娘 プリティーダービー Season2

評価:A+

お気に入りキャラ:トウカイテイオー

長らく延期となっていたスマホゲーも無事稼働日を迎え、今期の話題の中心的存在となっていた本作品。そして、その魅力の根底には「史実との融合」が常に存在している。これは元来の競馬ファンに限られたものではなく、自分のような知識皆無の層に対しても「現実に勝るドラマなし」という真実をまざまざと見せつける結果となった。2期の主役であるテイオーとそのライバルたちが織りなすドラマは、これが完全な創作物であれば展開に疑問符を投げかけたくなるような場面も多く存在する。その最たるものであるテイオーの奇跡の復活劇は、史実というバックグラウンドがあればこそ、これだけのリアルを持って我々の胸に大きな感動を与えてくれたのである。今後もネタバレ防止のために、アニメ化されるまでは各馬の史実について調べることは封印する所存であるが、最終話後に見たテイオーの実際のレースも実に感動的なものであったことを追記させていただく。


<7位> のんのんびより のんすとっぷ

評価:A+

お気に入りキャラ:宮内ひかげ

個人的に大好きな作品であるので若干厳しい評価になるのは心苦しいものがあるのだが、3期は遂に「完結」に向かっているという寂しさをどうしても拭いきれず、1期&2期で堪能させてもらった「のんびりとした日常」を楽しめきれなかった感がある。また、本作品の見所の一つである美麗な背景の作画も、劇場版の『ばけーしょん』及び(トレース問題が発覚したものの)同時期に放送されていた『ゆるキャン△』に比べると少し物足りなく感じてしまったのもまた事実で、徐々に上がるハードルに「変わらない」では対抗できなかった結果なのかもしれない。個人的には、本作品はサザエさん時空ではなく同じ1年のいずれかの日を季節をローテーションさせながらストーリー化しているという解釈であり、時系列の破綻を招かないためにもこの辺りで完結させるのも止む無しという考えである。とにもかくにも、本作品の作者と制作陣にはありがとうとおつかれさまを全力で伝えたい。

―キャラ総評(兼ランキング)—

宮内ひかげ 【1位】

愛すべき我らがひか姉。本来は頭も要領もいいキャラのはずなのだが、なぜか損な役回りをいつも負うことになるボケもツッコミもこなせるオールラウンダー。2期ではやたら出番が多かったが、3期ではその反動か出番が激減した。作中で髪の長さが変わるイベントがあり、これもサザエさん時空否定説に一役買っている。原作では入学時のクソガキっぷりが描かれた名エピソードがあるのだが、アニメ化されなかったのはちと残念。

越谷夏海 【2位】

本作品のストーリーの一番の牽引役。むしろなっつんがいないと始まらないまである。前年まではひか姉という格好のパートナーがいたのだが、作中の時系列では活発な彼女と対等に遊べる相手が不在なのはちょっと気の毒。なればこそ、劇場版オリキャラのあおいとのエピソードが輝くことになるのだが…。ほたるんの規格外っぷりの影に隠れているが、中1にしては発育はかなりいい方である。小さい頃もこれまた可愛い。

加賀山楓 【3位】

EDクレジットでは毎回こんな名前のキャラいたっけと思われてそうな通称「駄菓子屋」。守銭奴めいた性格の彼女がなぜあまり儲からなさそうな駄菓子屋を経営しているのかは永遠の謎である。れんげを溺愛するあまりに数々の名(迷)エピソードを生み出しているが、だいたいホッコリとした気分になるので専門家からの評価は総じて高い。アニメでは常時金髪だったが、実は地毛は黒髪である(中学入学を機に染めた?)。

富士宮このみ 【4位】

作中で最も怒らせてはいけない人物と噂されている越谷家の隣に住む優しくて可愛い高校3年生。彼女のおかげで新谷良子さんのボイスを聞くことができるのは僥倖である。吹奏楽部の朝練にも参加しているらしいが、一体いつも何時に起きているのだろうか。メガネ君とのロマンスを匂わせる描写が度々あり、劇場版の部屋割りからは色々と妄想が捗ってしまった人も少なくないだろう。リアルにいたらものすごくモテそう。

一条蛍 【5位】

「ロリ」の定義とは何か、と学会でも物議を醸しだした東京出身の小学5年生(@164センチ)。逆に前年の写真には年相応以下の容姿で写っており謎は深まるばかりである。なにげに彼女との比較で周りの女性が軒並み高身長となっており、彼女より長身に描かれている駄菓子屋やかず姉は控えめに見積もっても170センチ前後ということになる。基本常識人だが、こまちゃんが絡むと途端にクレイジーサイコレズとして覚醒する。

宮内れんげ 【6位】

本作品の主人公はれんちょんかほたるんか。これをテーマに卒論を書いた学生がいたとかいなかったとか。学校への馴染みっぷりに忘れがちになるがピッカピカの1年生である。生まれた時からずっとひか姉と一緒に暮らしていたはずなのだが、作中の時系列の煽りを受けてか意外とその対応はクール。初期設定では4年生だったせいか年の割には色々と聡い面をみせるが、感性も独特なので結果的に上手く中和されている。

越谷小鞠 【7位】

「ロリ」の定義とは何か、と学会でも物議を醸しだした地方出身の中学2年生(@サバ読んで140センチ弱)。女の子の成長期を考慮するともはや絶望的な気もする。舞台が田舎であることを加味しても色々と言動が幼く、非常に良い子ではあるがけっこう心配になる。でも、こんな子が普通の学校に入学したらマスコットキャラとしてクラス中からめちゃくちゃ可愛がられそう。なにげに「蛍」と呼び捨てにするのは彼女だけである。

宮内一穂 【8位】

最近はこういう一歩上の立場から俯瞰するお姉さんキャラに惹かれることも多いのだが、全くその気を起こさせないある意味すごい人。現役合格しているなら教員生活2年目である。小学校はともかく中学校は全教科が専科教員であるはずだが、彼女はその全ての資格を有しているのだろうか。だとしたら凄すぎる。大学時代は下宿していたので、実は赤ちゃん時代を除くとれんちょんとまともに暮らし始めてまだ2年目である。

越谷卓 【番外】

本作品では貴重な男キャラ。大体フレームアウトしているが、実はいつもそこにいるという点では『ゆるゆり』の松本会長と似た立場である(なにげに学年も一緒)。アニメについては、無言と思いきやものすごくボリュームを上げると実は言葉を喋っている…というのは嘘である(松本会長はその通り)。皆給食ぐらい一緒に食べてあげてもいいと思うが、きっと彼が気を利かせたのだろう(誰に?)。将来は大物になるに違いない。


<6位> 五等分の花嫁∬

評価:S-

お気に入りキャラ:中野二乃

まず誰しもが驚くのが作画面の凄まじい進化だろう。個人的には1期もそれほど悪くない…というか絵柄の好みでいえばむしろそっちの方が好きまであるのだが、とにかく制作陣の意気込みがまずはそこからダイレクトに伝わってきたのは素直に喜ばしい。世間的には原作で最終的に誰が風太郎と結ばれたのかは既に知っている人が大半を占めているような気もするが、2期のラストの演出からはひょっとしたらアニオリ展開もあり得るのかという予感も感じさせた。自分は原作における今後の展開は断片的にしか知らないのであの演出が制作陣にとってしてやったりなのかどうかは知る由もないが、なんにせよ続編が大いに楽しみである。2期ではお気に入りの二乃の上げ展開が満載でかなりの俺得だったのだが、逆に下げ展開がメインだった一花のファンにとってはどう感じたのだろうか。この辺りのバランス感覚は非常に気になる点で、作者の狙いを是非とも聞きたい。


<5位> Re:ゼロから始める異世界生活

評価:S-

お気に入りキャラ:レム

レムが終始眠りについていたのは残念だったが、「死に戻り」に頼った展開は鳴りを潜め、幾多の試練を通じて成長したスバルが誰かの英雄として闘う様が中心に描かれていたのは非常に気持ちが良かった。これまでは何かが解決してもまた次の試練が待ち構えるといった繰り返しで中々晴々とした気分にはなれなかった本作品であるが、ようやく一つの目的地に達することができたといえるだろう。ロズワールやベアトリスを始めあらゆるキャラの過去が連鎖的に明らかになっていき、これまで何重もの謎のベールに包まれていた世界観が徐々にその輪郭を見せ、物語が終盤に向けて動き出した予感をひしひしと感じる。改めて本作品は本当に深い部分まで設定が練られており、それらが明らかになるまでなかなか好きになれないキャラも多いのだが、今期では特にラムの愛の深さが描写されグンと魅力が増した。この大長編をいまだ尻上がりに感じるのは実に素晴らしい。


<4位> 進撃の巨人 The Final Season

評価:S

お気に入りキャラ:サシャ・ブラウス

最初にタイトルを見た時は最後までアニメ化してくれないのかと心配になったが、原作は次巻(34巻)をもって完結するらしい。間違いなく一時代を築いた作品であるだけに感慨もひとしおである。世界と巨人の謎の全貌が明らかになっていき、その中で影響力を増し続けるエレンの存在感とカリスマ性は群を抜いており、世が世なら自分もイェーガー派の一員として彼に心酔していたかもしれない。そう思えるぐらい現在のエレンの底知れないダークな雰囲気は抗い難い魅力に溢れている。こと本作品に関してはアニメ化した際の上げ幅が凄まじく、今期の展開も原作を読んだ時の何倍も面白く感じた。これはやはりストーリーを予習できているために難解な展開でもテンポよく話が頭に入ってくること、そして画面から伝わる迫力と作画力の底上げが非常に大きいからだろう。この壮大な物語の帰結点は果たしてどのようなものになるのか、心してその時を待ちたい。


<3位> 弱キャラ友崎くん

評価:S

お気に入りキャラ:七海みなみ

人生の弱キャラである主人公が段階的な目標を設定しスキルを取得しながら人間関係の駆け引きを学んでいく。このように人生をゲームになぞらえての攻略を真っ向から主題に据える挑戦的な作品。リアルでもこうした発想を抱いたことがある人は少なくないだろうが、これを挑戦的と表現した理由は数々の創作物が目を反らし続けてきた部分にあえて切り込んでいるからである。いつの間にか楽しく終わっているデートという都合のいいものは本作品には存在しない。どんな服装をしどこに向かい何を食べどんな話をするのか、主人公がどのように過ごしたのかが省略されがちなこうした部分をきちんと描写するのは非常に骨が折れるし、何より(心の痛い発想だが)それを実戦レベルの強キャラとして描ける作者がどれほどいるのかという話である。であるからこれをエンタメ作品の題材として選んだことに敬服するし、きちんと面白いことに感動すら覚えてしまった。


<2位> 無職転生 ~異世界行ったら本気だす~

評価:S+

お気に入りキャラ:ロキシー・ミグルディア エリス・ボレアス・グレイラット

タイトルは毎度おなじみの異世界転生ものにしか見えないが、あらゆる要素においてそこからは想像もできないほどのクオリティを誇る珠玉の作品。そして、その根幹にあるのは素晴らしい…いや、素晴らしすぎるキャラデザと極めて質の高い作画である。それらが凄まじすぎて、一刻一刻の瞬間が全て見せ場となっているといっても過言ではない。女性キャラについては至高の一言だが、男性キャラについても一切妥協をしておらず人間的な魅力含めてしっかりと作り込んでいるから手に負えない。女性キャラは皆可愛くそして美しく、その弱さも強さも魅力的に描かれているので、それぞれの出番が増える度に何度新しい恋をしたか分からない。序盤では慈愛に溢れたロキシーを超えるキャラはいないと思っていた自分が終盤にはすっかりお転婆なエリスのツンデレっぷりにメロメロになっていたのがその最たる証拠。分割2クールということなので後半戦も期待しかない。


<1位> ゆるキャン△ SEASON2

評価:S+

お気に入りキャラ:各務原なでしこ

「ソロキャンは寂しさも楽しむもの」。リンのこの言葉が本作品の本作品たる所以である。日常系要素のある創作物なのだから皆いつも一緒で当たり前という馴れ合いは本作品にはなく、むしろそうではないからこその信頼関係がそこにはあるのが素晴らしい。2期ではなでしこもソロキャンに挑戦したりアルバイトを始めたりと徐々に精神的な自立への道を歩み始め、色々と成長が眩しいやらちょっと寂しいやらで胸が一杯である。ここまではキャンプ慣れしている描写の多かった千明&あおいについても、冬の湖畔であわや凍死の危機に陥るなど改めて自然の怖さも実感。本作品の影響でキャンプ人口も増えていると思われるが、こうした描写も取り入れてくれるのは非常にありがたい。一方、今期取り沙汰されたトレース問題についてはかなり失望したものの、公式に謝罪もあり致命傷には至らずか。ただ、これからは常にそのイメージが付いて回るのは非常に残念である。



<劇場版3位> 劇場版 生徒会役員共2

評価:A

お気に入りキャラ:魚見チヒロ 森ノゾミ

大人気(?)美少女下ネタ満載シリーズの劇場版2作目。OPも2期の使いまわしだしストーリー構成もいつものまんまだし作画もたいして変わらんしでこれを劇場版と称して公開するのはどうなんだという気もしないでもないが、ずっと追ってきた人にも劇場版を機に久々に本作品に触れた人にも99以下でも101以上でもないまさに100の満足度を与えてくれることは間違いないだろう。個人的な見所としては、英稜高校の生徒会副会長の森さんをけっこう多めにスクリーンで見られたこと(貴重な常識人枠)。本作品における自分の一推しがウオミーになるか森さんになるかは『ゆるキャン△』のなでしこりん論争に匹敵するぐらいの超難問であり、結論が出るのはまだまだ先になりそうである。原作でもウオミーの押しかけ女房ネタが目下のところ一番のお気に入りなのでそれが見られなかったのは少し残念だが、まだまだストックは豊富にあるので続編も楽しみに待ちたい。


<劇場版2位> プリンセス・プリンシパル Crown Handler 第1章

評価:A+

お気に入りキャラ:ベアトリス

『ガルパン』商法を彷彿とさせる全6章(予定)の劇場版第1章。歯抜けとなっていたTVシリーズの話数の穴埋めなのではという予想もあったが、純粋なアフターストーリーとなっている。圧倒的な集客力を誇り劇場の大スクリーンと大音響で鑑賞することに大いに意義のある『ガルパン』ならともかく、これなら2期として放送してほしかったとどうしても思ってしまうのだが、ストーリーの練り上げ具合はじっくりと時間を掛けたと思わせるだけのものはあり、この点において「劇場版」であることの意義は満たしていたと言えよう。この勢いでTVシリーズの話数の穴埋めも2期として制作し完全版を目指してほしいが、全6章という超長期スパンを考慮するとどれだけのファンが付いて来られるのかというのがまず心配になってしまう。作品の質自体は申し分ないだけに、こうした方法を取らざるを得ないアニメ業界の実情についても色々思うところがあるのが正直なところである。


<劇場版1位> ガールズ&パンツァー 最終章 第3話

評価:S-

お気に入りキャラ:西住まほ

48分という上映時間ながらその密度は圧倒的。第2回戦ではこれまで突撃一本鎗であった知波単学園の急成長ぶりが凄まじく、機動力を生かした様々な応用戦術に大洗女子学園は苦戦を強いられることになる。結局は勝つんだろうという安心感はあったものの、あわやというところまで追い詰められたのは想定外であり、決着も知波単学園の油断に上手くつけ込んだ形となったのは少しスッキリしなかった面もある。ただ、今回の無限軌道杯ではみほたちあんこうチームは見せ場はあれど前に出すぎずに河嶋先輩を中心に周りを立てて動いている節も見られ、勝ち進む度にその傾向は顕著になってきている。そのため、試合の内容は爽快感よりも泥臭さが光る内容にシフトしてきている様相もあり、この辺りは我々の本作品への愛とミリタリーへの習熟度が深まっていることを信頼しているからなのだろう。続きも期待しかないので、じっくり煮込まれた渋い展開を望みたい。


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