処方薬との付き合い方
お薬を飲まなくなるのが「善」
飲まないに越したことはないのは確かなことだけど、私はセロトニンの働きが弱いのでニ種類だけ毎日服用してます。
薬を飲み続けるなら治ったことにならない。
治ってないじゃないか。
そう感じた方もいると思います。
でもこれは治るか治らないかの考え方じゃなくて、境界性パーソナリティ障害の症状を自分の特徴としてコントロールできる範囲になることが一般的な「治る」を意味すると私は思ってます。
現在は突然襲ってくる寂しさや虚しさ、理由の分からない不安感はなくなったといっていいぐらいです。
私がここまで安定した理由の一つは処方薬との付き合い方にあったと思ってます
私は処方薬をよくわからないながらも調べたり先生に質問したりして「自分が飲んでる薬を知る」ということをしました。
仕事をしてたので怠さや眠気などの副作用が少ないその時の自分に合った薬を最小限で抑えたかったんです。
あと、最小限に抑えるには、薬を飲んだ時に自分にどんな変化があったのかを先生に伝えました。
そして徐々に合う薬が分かってきて、徐々に落ち着いてきて、安定が続いたら、徐々に薬を減らしていきました。
もちろんパパッとすんなり減らせませんでしたし、逆に悪化して不安定になって薬の種類と容量が増えることを何回も繰り返してきました。
お薬を飲むだけでは症状を抑えるだけの「対処療法」だけになってしまいます
精神科医が良くないのではなく、精神科医ができるところの最大は薬の処方なんです。
誤解してほしくないのですが、カウンセラーは薬の処方はできません。
あのとてつもない恐怖、不安、寂しさに襲われて絶望する時間を「1秒でも減らす」ための薬で「治る」薬じゃありません。
境界性パーソナリティ障害は薬を飲んで症状を抑えて冷静になってからが本当の「境界性パーソナリティ障害との戦い」です。
言い切ります!
私は診断されてから15年かけてやっとの今です。
境界性パーソナリティ障害は長い時間をかけてゆっくりゆっくり小さな「勝ち」を積み上げていくのが安定への近道だと実感してます。
豆田 梅美
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