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砂場で暑くもないのにかいた滝汗


暮らしながらラジオ豆と小鳥エピソード197は【リーダーシップ】をお題に
バクとナミンで話しています。

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もう随分と前の話です。
息子カンちゃんが多分、2歳くらいの頃。
ある日曜日の午後、暮らしていたコンドの前の公園の砂場で、
カラフルなプラスチックの砂場セットで彼は黙々とひとりで遊んでおりました。

この頃の彼は病的にシャイでビビリで泣き虫だったので、社会性を身に付けることができたらいいなぁと思い、いろんな公園や幼児が遊べる場所に
私たち親子は日々、熱心に出向いてました。

39歳で母となり、初めてで最後になる子育てを楽しみたいと思いながらも、
その実、苦しいことの方が多かった。
それまで一見バリバリと仕事をしており、
私は中々、頑張っているではないかと自負していた部分もあったのに
薄っぺらなメッキはズルズルと剥がれおち、
見たくなかった自分の本性と向き合わざるえない状況が頻繁にあった。
何が子育ての正解かわからんままに「これでいいんやろか?」と悩み続けた頃。

カナダでは知らない子同士でも仲良く遊んだりする子もたくさんいるので、そんな風景に遭遇すると羨ましくてたまらんかった。
かんちゃんもいつかそんな風にできたらいいのになぁって。

少しすると息子より少し大きい子が彼のスコップかバケツかを貸してくれない?と話しかけてきた。これもカナダの公園ではよくあることだったので、この場合、「いいよ」と言って貸してあげるのがスムーズで求められるリアクションだった。

なのに彼は大きな声でNo!と言って泣き出した。
一瞬、辺りがフリーズしたようにシーンとなった。
一部始終を見ていた砂場の近くにいた
他のオトナの視線に晒され滝汗が吹き出した。
彼らのココロの声が聞こえてくるよーだった。
「まぁ、なんとことでしょ。シェアもできないなんてね」
「彼女(つまりわたし)はどんな子育てをしてるんでしょ」
本当のところはわからない。
ただそう思われてるに違いないと、その時の私は感じ、
暑くもないのに全身に大量に汗をかきました。

恥ずかしかった。
私にこんな思いをさせるかんちゃんにむかついた。
かんちゃんの気持ちや事情より、
自分が他人からどう思われるかに飲み込まれてしまった。
その時の彼には貸せないやむおえない理由があったのかもしれないのに。

今、思うと過剰に反応することない些細な出来事なのに、
当時は落ち込んでしまい、
しばらくの間、砂場に行くのが怖くなりました。

その事を今日、公園の横をクルマで通り過ぎた時にふんわりと思い出した。
あの時、いたらなかったのは私なんやと、今は思える。
そして、一番に護るべき存在は誰やったんかもわかる。
そしてカタチは違っても同じような事を今もしてないだろうかと自問してみた。うーん、時々、やってるかもw。
あかんやーん。あかんすぎる。

自分のエゴを脇に置き、
あるがままそのまんまの人を愛するのって、
とことん難しい。家族であっても難しい。

今週のピックはバクが演劇集団【ダウ9000】を紹介してくれています。
平均年齢26~27歳の8名さまのユニット。率いる俳優・芸人・脚本家と、いくつもの肩書きでその才能を発揮する「ダウ90000」の蓮見翔さん、注目です!

溜まりに溜まった、もう不要なemailを削除しながら
カレンダーに小旅行の予定を書き込みながら
家事の合間のお茶タイムに
お聞きくださったらうれしいです。




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