見出し画像

命を抱きしめるよーに

豆と小鳥エピソード166は月イチの解決しないお悩み相談、今回は森のクマさんからいただいたお悩み「切りたくても切れない人間関係」がお題です。
いやいや、人間関係は難しいことが多いですね。

今日の午後、バンクーバーで1番でかい病院の近くで渋滞に捕まりました。
する事ないから車窓の外を眺めていたら、
車椅子に乗った20代くらいの女性と、
後ろから車椅子を押してる彼女の恋人らしき男性に目が止まったの。
人がたくさん行き来してたのに、何故かこの2人に私の目はピタっとフォーカスが当たり、他はなんだかボンヤリとしか見えない感じ。

彼女はとても痩せていて、ベリーショートの髪型、
よれたマドンナのTシャツを着ていた。
スッピンで印象に残る美しい顔立ち。
恋人は背が高く、それなりにイケメンだけどちょっと気が弱そうな風貌。
エネルギー的に彼女が7で恋人は3って感じ。
その数字で2人はとてもよく調和しているように見えました。

なんだか目が離せなくて、
彼らをジーっと見ていたら、
彼女がゆっくりと両手を青空に向かって大きく伸ばし、
今、この瞬間を抱きしめるように全身で笑った。
映画「ショーシャンクの空」の主人公が自由になった時に空を仰いだ時みたいに、歓喜に包まれ解放されたように。

恋人はきっちり前に回って彼女の笑顔を見逃さなかった。
見逃さなくてよかった、
だって極上の渾身の笑顔だったから。
そして、
壊れないように優しく丁寧に彼女を抱きしめた、
ゆっくりと腰をかがめて。

2人の事情は全くわからないし、別に知りたいとも思わない。
でも、こんな風に今、彼女が笑えてるんが本当に良かった、
今、幸せを感じてるんやねと祝福したい気持ちが込み上げてきて少し泣きました。


がっつり焼肉食べてスタミナつけて
一日の終わりの静かなベッドルームで
綺麗な夏色のTシャツを新調して
お聴きくださったらうれしいです。






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?