袋小路からの脱出～帰ってきた私の野生

豆と小鳥　話のとまり木 ～眠れないあなたへ＃3
今回もナミン創作&バク朗読で
「ウェディングケーキ暗殺計画」をお届けいたします♪
かわいいサムネもバク画伯作。

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先日、中々、直らないクルマに業を煮やしてイラチ（すぐイライラする）のおばちゃんは日本車をリースすることにしました。
で、溜まっておった仕事をこなすため、
新しい赤いクルマをうれしい緊張下、ルンルン運転しておりました。

仕事も順調に終了し、閑静な住宅街から家路に向かおうと携帯を手にすると
な、なんと！携帯のデータが全く使えない。
今までこんなことは一回もなかったのにブルブルブル。。。
地図を見なくなって何年たつんやろ、もちろんクルマに地図はない。

今までのパターンの私でしたら逆上して軽くパニックし、
さらに状況が悪化するのが常でございましたが、
何故かこの時は先ず「落ち着こう」と誰かが耳元で囁いた。
何歳になっても人は成長できるに違いない。いや、成長したいし。
せや！今までしたことのないけど沈着冷静をしてみようと思い立ったのです。

ひとまず深呼吸を3回。
この日は昼から晴れだした青空が午後7時過ぎでも絶好調。
私がいた場所は袋小路がたくさんある住宅街で適当に走ると
ネズミがちょろちょろ走り回って行き止まりにぶつかる迷路のよう。
フリーウェイの入り口まで行けたら後は帰り道わかるのになぁ。

またもやイラチの私はイライラしてきた。
いかんいかん、私は冷静沈着になるんやったと気持ちをなだめた。
さて、どうしたものか。。。
電話さえも使えない、元いてた場所にも方向音痴のため帰れない。

残るは野生の勘を呼び戻す、直感頼みしかないやんか。
神よ、私をフリーウェイまでお導きください。祈った、願った。
新しい相棒、新車にも話かけてみた。「早々に申し訳ないけどピンチです。お腹すいてるし、早く家に帰りたいんでなんとかご協力をひとつお願いしたい。フリーウェイまで行けたら後は大丈夫なんでよろしく～」。

覚悟を決めてクルマを発進させた。
右か左に曲がる度に「これでいいよね？」と神様に確認した。
神様は無言やったけど、
多分、5分くらい走ったとこで見慣れた風景が見えてきた。

やったー！！殊の外スムーズに私はフリーウェイまで辿り着くことができ、
無事、帰宅することができました。
野生の勘、直感を信頼できてよかった。
多分、冷静沈着やったから直感が冴えたんやと思います。

今回の出来事で便利なもんに
頼ってると危ういなぁってことも痛感しました。
携帯使えなくなったら頓死してしまうかも。
着火マンがなくても火がおこせるように
Google mapがなくても地図が見れるように
クルマが使えない時には遠くまで歩けるように
備えといた方がいいよなぁって。

咲き始めの紫陽花を味わいながら
ご褒美プリンアラモードを味わいながら（アラモードって何？ｗ）
電車の窓からの夕陽を味わいながら
お聞きくださったらうれしいです。