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カナディアンサンセットを聴きながら

暮らしながらラジオ豆と小鳥
なんてことない話の#5,今回は最近、イタリア旅を楽しんだバクと大昔にイタリアを旅したナミンがそれぞれのイタリアについてヘラヘラと話してます。

ポッドキャストとyoutubeはこちらからどーぞ

Rさんは85歳の女性。
長い間、ご主人の介護に献身されていたらしい。
今回、初めての留学をするお孫さんと一緒に
夏のバンクーバーに旅行に来られた。

最初にお会いした時、彼女の年齢を知らなかったので多分、
70ちょいだと思ってた。
動きに一切よっこらしょいがなく軽やかさんなので、
85歳だと伺ってびっくり仰天。
シルバーヘアが艶やかな、
若い頃はぶいぶいモテたに違いないスレンダーな別嬪さん。

お孫さんのホームステイ先にご案内した時に、ホストマザーの話す英語を瞬きもせず、集中して聞こうとされていた。ご自身からも単語を並べなんとか話そうとされる態度は全留学生さんに見せてやりたい理想的な姿だった。
お聞きするとご主人のお仕事の関係でアメリカに何年か暮らされ、長男さんをアメリカで出産されたらしい。

旅の間、専用ガイドさんとバンクーバーやビクトリア、スコーミッシュを盛りだくさんに観光され数々の思い出ができたようで良かった。
体調を一度も崩されなかったのも素晴らしい。

多忙期につき私は空港とホテル間の送迎しかさせてもらえなかったけど、
クルマの中では同じ関西出身と言うこともあり話しが弾んだ。
車窓から見える背の高い大きな木々に感嘆され、
ガーデニングがお好きなことを教えてもらう。

「高校生の頃、カナディアンサンセットと言うオーケストラの曲が大好きでラジオから流れると嬉しかったの。やっと本物のカナダの夕陽が見れるのが楽しみ」
とお聞きしたのでyoutubeでその曲をサーチするとすぐに見つかった。
彼女の青春のメロディだ。
高校生の頃は洋画アメをたくさん観て、華やかで自由で豊かな外国に憧れたものだと。


ご帰国の日、この曲をクルマで流しながら空港に向かった。

何がどう違うんやろ。
私は今、60歳。
同い年の友達とだいたい足並みを揃えた加齢具合だと思っている。
ここからなんかな?
個人差が激しく出てくるのは。
生まれつきの運でどんなばあさんになるのかは決まってるんかな?
心がけや普段の習慣などで変わってくるんかな?
それも多少はあるとは思う。

万が一、私が長生きするなら、
当然Rさんみたいになりたい。
年齢を言い訳にしなくてもいい体力気力に恵まれ、
好奇心の瞳キラキラのチャーミーばあさんがいいに決まってる。
Rさんは生きてはるのが楽しそうで、
消化試合をただこなしてはるよーには全く見えなかった。
RさんがRさんなのは運命とかではなくて、
彼女の意図の結果なのかなとも思う。
「生きることを満喫する」って基本設定してはるんかもしれない。
神様、素敵な出会いをありがとう。

今回のピックはバク担がイタリアにちなんで選んだ映画「リプリー」

アランドロンの「太陽がいっぱい」のリメイク作品です。ナミンはテレビで小学生の頃、「太陽が~」を見ました。主人公が殺しちゃったボンボンのパスポートのサインを真似して何回も書くシーンが記憶に残っています。
主人公に感情移入して捕まらないように手に汗にぎります。
美しいイタリアの風景も楽しめますよ


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