人生会議とはなんなのか

昨日開催した【ACP(人生会議)とはなんなのか】

セミナー後のアンケートにも多くの方が答えてくださっています。参加してくださった方の心が動く時間であったなら、本当に嬉しいです。

2年間、ACP(人生会議)普及啓発を検討する委員会で共通していたことは、【決めることではなく、話し合っていく過程】【変わっていい。迷っていい】ということでした。

それを知っていただくことが、普及啓発のひとつの形だと考え、開催したセミナーでした。

私の言葉でご報告をするのではなく、セミナーの中で語られていた言葉をお伝えしたいと思います。

『医師に見せる姿と、他の人に見せる姿が違うことがある。人の気持ちはいくつもの想いが重なり、ひとつの真実ではなく楕円のようなもの』

『どれが本当か、真実かをひとつに寄せようとしても救われない、苦しんでしまう』

『矛盾しているように感じた時こそ、じっくり話すと、なぜ、その人がそう言ったのかが見えてくる』

『別に話さなくてもいい。対話のツールはスマホでもいい。自分の想いを伝えられる場があるか。人がいるか』

『中高年になった時、弱みを見せちゃいけないと思わずに、語れる、聞いてもらえる人がいるって大事』

『想いを伝えたことで想定外のレスポンスを受け、苦しんだりしないように社会が守っているかが大切』

『人生の自己決定の中で、”べき“を物差しにすると、本心が置いてきぼりになる』

『子供の時から〇か×かを求められてきて、一生懸命に選んで来た。だから選ばなくちゃと思ってしまうのかもしれない。自分は何が好きか。そんなことを考えてみる』

『思ってもいないことが起こる。そんな時、私は、あの人は、どんな選択をするかなと考えてみる』

『対話しようよ』『人生、ゆんたく』『対話の中に人生会議のピースがちりばめられている』

講師の高山先生も、紅谷先生も、セミナー後に「楽しかった」とコメントをくださいました。なんとも有難いことです。

私は、今まで言えなかったことが言えました。私、人生会議のポスターに意見を出したことが、想定外の大きな波紋となったことに悩んできたのです。怖かった。

母の生命維持装置の決断を迫られた時、本当は『わからない』と言いたかった。

話せるって嬉しい。聞いてもらえてホッとした。

そんな場を、増やしていきたいなと思いました。

そして、この場を支えてくださった、運営協力の一般社団法人ピーペックのみなさま、ありがとうございました。


全国胃がんキャラバン、多くの人にがん情報を届けるグリーンルーペアクションに挑戦しています。藁をもすがるからこそ、根拠のある情報が必要なのだと思い、頑張っています。