振り回されている

教えていただいたアプリで検索してみたら、私は
『29件の新規感染者の近くにいた』可能性がある結果となりました。



極力、外出はしていませんが、食材を買いに行くなど必要なことがあります。


さらに渋谷区の商店街の中に住んでいれば、現状、さもありなんという結果だと思います。

波がおさまっていた頃、胃がん患者会代表である私の元に、『検診、受診控えで進行してしまった方の取材をしたい』という依頼が複数ありました。
ご紹介はしていません。

実際、昨年、進行胃がんが判明した方は、【あの時、こうしていれば】という深い悲しい気持ちを抱いています。

その悲しみの声を私は実際、何度も聞いています。

感染拡大の中、検査、検診自体がストップした時期もありましたし、感染しないように外出を控えることを求められていたのです。

また、例えばスキルス胃がんはその特徴から早期発見が困難であり、実際、夫は毎年検診を受けていても進行し、胃がカチカチになってバリウムで膨らまなくなったことで、やっと診断されました。
進行してからの発覚が、検診、受診控えが原因だとステレオタイプに報道されることは、当事者への誤解にも繋がるのではないかと思います

検診、受診控えをしないようにと啓発するのであれば、そうしないでいい対策が必要なのではないでしょうか。

昨年末、全国がん患者団体連合会は、基礎疾患を有する人へのワクチン優先接種の要望書を、ワクチン接種推進担当大臣に手交しました。しかし、未だに、基礎疾患を有する方への対策がみえません。

基礎疾患を有する人は外出を自粛すればいいということではないと思うのです。

基礎疾患があるからこそ、通院が必要な方々がいます。

その場合、受診控えがおきないように、優先接種することが必要なのではないでしょうか。

ワクチンの追加接種への対応に、自治体での差が生じています。

地域差、情報格差が起きないように、高齢者ではない基礎疾患を有する人の通院を守るための対策を心から願います。

全国胃がんキャラバン、多くの人にがん情報を届けるグリーンルーペアクションに挑戦しています。藁をもすがるからこそ、根拠のある情報が必要なのだと思い、頑張っています。