コレクティブ・インパクト(CancerX)

CancerX【“治療”選択】の登壇、終わりました。
私が考えるキーワードは

『一人に背負わせない』『連携(繋ぐ)力』


治してくれるのが『治療』だと思っていました。
生きる日々を支えるものが治療だと気づいた時、私たちは『支え』としての緩和医療を求めましたが、ことごとく繋がらなかったのです。求め続けた先に繋がったのが民間療法でした。


『なぜ、緩和医療といわれると終末期のイメージになってしまうのか』と問われれば、求めても「まだ、その時ではない」「積極的治療が終わったら緩和医療」と言われることが、実際にあるからだと思います。自院で抗がん剤治療をすることが条件である緩和ケア外来が多く、転院もしました。緩和ケア外来に繋がった時、初めて『家族も第2の患者』なのだと感じ、私の不安も弱虫だからじゃないと思えました。

イメージで誤解していることが緩和医療への足かせになってしまっているのならば、『知る』ことで解決できますが、望んでいるのに繋がらないことの解決は、『繋げる力』だと思っています。


『選択』は、結局は当人がするものです。その際、納得して選択したいです。

厳しい選択をしなくてはならない時、孤独です。不安です。それを支えるのが、医療でありケアであり、社会なのだと思います。


「助けて」「わからない」…そんな丸ごとの自分を安心して話せる場、人があると、自分の気持ちが見えてくるのではないかと思います。これはACPにも繋がることだと思います。

【がんになっても狼狽えない社会】は大事ですが、私は【がんになった時、狼狽えてしまっても大丈夫な社会】を願っています。


動揺していいんだよ。わからないって言ってもいい。嫌だって言ってもいい。

率直に話したとき、想定外のレスポンスを受けて苦しんだりしないような社会を願っています。


あの時、私たちには、世の中に、こんなにいろいろな支えてくれる専門職があることが見えませんでした。あの時に知っていたら、生きる日々は、もっと豊かになっていたかもしれません。

『コレクティブ・インパクト』こそ、生きづらさを解消する力であると心から思います。

セッションに参加出来たことを心より感謝いたします。

#CancerX

#WCW2022

#WorldCancerWeek2022


全国胃がんキャラバン、多くの人にがん情報を届けるグリーンルーペアクションに挑戦しています。藁をもすがるからこそ、根拠のある情報が必要なのだと思い、頑張っています。