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できることを一緒に考えていきたい 【わんだより】vol.3 こふゆとおはぎの話 -後編-

わんだりとは

できることを一緒に考えていきたい
【わんだより】vol.3 コフユとおはぎの話 -前編- はこちら

あらすじ
兄弟一緒に保護されわんだん邸で過ごしてきたこふゆとおはぎ。一度は離れてしまいましたが、こふゆが暮らすKさんのおうちへおはぎがトライアルすることが決定しました。


兄弟の再会

初めてトライアルでKさんのおうちに来たおはぎは、緊張のせいかクレートから出ようとしなかったそうです。一方こふゆは誰が来たのかわからなかったようで警戒していました。

Kさん
「こふゆがおはぎに気がついて遊ぼうと誘うようになったんですが、おはぎは警戒していてそれどころじゃない感じでした(笑)。でも、こふゆと私たちが一緒にいるのを見て徐々に近づいてきてくれるようになりました。今ではおはぎの方が甘えん坊なんです。」

奥さんに撫でてもらうおはぎ

さらに新しい家族が

Kさん家族には、おはぎの後に保護猫の雪千代も仲間入りしていました。

保護猫の雪千代
斜頸(首が傾いてしまう状態)有り。

Kさん
「詳しい経緯はわからないのですが、保護動物の活動をされている方からお迎えしました。雪千代は最初から人懐っこかったので、撫でられたり遊んだりしていたんですが、おはぎは少し怖がっているようでした。こふゆは新しい遊び相手ができたと、ちょっかいを出すのですが、雪千代の方が年上で優しいから相手をしてもらってる感じです(笑)。」

こふゆに匂いチェックされる雪千代

いたずらもビビりも個性

わんだん邸にいた頃からこふゆもおはぎもいたずら好きでしたが、Kさんは2匹がおうちに来てからはあまり気にしていないと言います。

Kさん
「こふゆを迎える時にいたずら好きと聞いていたので、ある程度は覚悟していました。対策もしていたのでそんなに気にしていません。ただ、雪千代がきてからはみんな共犯でいたずらをしていることが多いです。」

猫の方が犬よりも行動範囲が広く、器用な面があります。雪千代がおやつの袋を引っ張っているのを、こふゆが見ていて学んでいるそうです。でもこふゆは計画するだけで、おはぎをそそのかして実行犯にさせているのだとか。

Kさん
「実行犯のおはぎが捕まって叱られることが多いのですが、あまり反省していないみたいで反省しているふりだけをしています。おやつもちゃっかり自分の分は隠しておいて、こふゆが怒られている間にこそこそ食べてます(笑)。こふゆは自分が悪いことしているのがわかっているので、いたずらが見つかるとシュンって落ち込んで、叱られたあとずっと引きずって1日落ち込んでいたりもします(笑)。」

こふゆお気に入りの場所

お話を聞いていると大変そうですが、Kさんは楽しそうに話してくれます。
 
Kさん
「3匹もいると、それぞれの関係性が見えて面白いです。他にも、置いてある観葉植物はみんなでかじって剪定してくれていたり、うんちで床にアートを作っていたり、叱りながら自分たちもちょっと楽しんでいる部分があります。」

ご主人に撫でてもらうおはぎ

いたずら好きな2匹ですが、元野犬なのでとても警戒心が強いです。わんだん邸でもお散歩中に車や知らない人に対してパニックになってしまうことがありました。

Kさん
「車が来ると通り過ぎるまで待つのがルールになりました。近所のわんちゃんとも仲良くなりたいんですが、人が怖い方が強くて、なかなか挨拶ができませんでした。でも、犬好きの知り合いと遊んだのがきっかけで、お散歩中にワンちゃんと挨拶できるようになってきたんです。こふゆもおはぎもまだまだビビりでできないことはあるけれど、無理はしないでできることを一緒にゆっくり考えていきたいと思っています。」

Kさんのお話を聞いて

わんだん邸で一緒に過ごしていたこふゆとおはぎは一度離れてしまいましたが、Kさんのおうちでまた兄弟一緒にたくさん遊んで、くつろいで、安心して過ごしていました。不安要素だったいたずらもビビりも受け入れて、一緒に考えながら暮らしていける家族に出会えてとても幸せそうでした。

これからも、保護犬と里親さんの暮らしを取材していきたいと思います。

撮影・取材協力
Kさん・こふゆ・おはぎ・雪千代

Instagram:@soncho_20200310

https://www.instagram.com/soncho_20200310/



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