プレイについて|日々の雑記 #95
豆料理が好きなので、自然と「煮る系」のメニューが多くなります。
例を挙げれば白いんげん豆とベーコンの煮込みやミネストローネ、黒豆煮といったあたり。焼きものや揚げものと比べ、火加減に気をつければ、他のことをしやすいのが特徴です。呑みながらのんびり作りたい私にとって、うってつけの調理法ではないでしょうか。
まあ、その分ダラダラ量をいってしまうのは、呑み助のご愛嬌。兎にも角にも週末の夜に本や音楽を携えて、ひとり台所で過ごす時間は心安らかなものです。
そんな夜には最近買った河童のBL本もいいですが、暮らし系の雑誌がよく合います。
いつか理想のキッチンに立つ日を夢見て、ビール片手にうっとり記事を眺める中高年。想定外の歳の取り方です。肌色系の雑誌にドキドキしていた中高生の私が見たら、開いた口にボール付きの口枷をハメるくらいの衝撃です。
生憎、これまでの人生でボールギャグを使う機会に縁はなく、今さら開拓する勇気もありません。
だけど音楽なら気軽に冒険出来るので、古今東西の様々な曲を再生して楽しんでおります。
サブスクの普及も手伝って、気になる曲は片っ端から試せるこのご時世。料理の合間にお酒にまつわる名曲を蒐集し、取っておきのごった煮プレイリストを仕込んでみました。
その名も「酒の日々」。
一曲目から森田公一とトップギャランの『二日酔い』を持ってくる攻めのalcoholic tune、「また今夜も飲まずにいられない」ってサビに痺れます。
(無償版のYouTube Musicですと一部再生されない曲もあるようです)
このプレイリストをBGMにお酒を呑むと、心のbpmが83に合わさり、時計の針が止まって見えるクロノスタシス。酒を切り口にたくさんの楽曲と出会い、音楽の幅が広がりました。
呑めば調子が出てきて、エプロンひらひらお玉をマイクに唄いたくなるのが人情。だけど私は調子外れの星の人、歌はもっぱら聴くに限ります。
夜遅くのためイヤフォンですが、耳元に研ナオコの物憂げで湿った歌声は、柔らかな春の雨にぴったりです。中島みゆきが作詞作曲した『ふられた気分』、若い日の失恋なんかを思い出させ、気持ちがしっとりします。
ふた昔前が再評価されている今日この頃。私のプレイリストも昭和の空気を纏いながら、平成の定番に令和の新曲と、幅広く取り揃えております。
もしかしたら胸震わす、夜のヴィブラートな一曲をお届けできるやも知れません。
今宵、貴方の耳を一寸お借りして、私のプレイを楽しんで頂けたら恐悦至極でございます。
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