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酒を呑まねば浮かれまい(ナシゴレン、タンドリーチキン)|酒と肴 その九十四

年度末が近づいて、エブリデイハードワーク。

疲れた体に鞭を打ち、閉店間際のスーパーに駆け込むも、お目当ての品が完売で悲しくなります。

平日に買い置いた特売品で、週末につまみを拵えガツンと呑む。

そんなルーティーンが崩れたストレスか、首筋と額に吹出物が現れました。踏んだり蹴ったりに加えて、後ろ脚で砂を掛けられた気分。残念ながら脚フェチではございませんので、ご褒美感はゼロでございます。

やっとこさ迎えた週末も、キチンと素面でサタデー・リモートワーク・フィーバー。いや、いいんですよ技術の進歩。場所を選ばず働けるのは便利ですし、助かっている人も多いと思います。でもね、どうせなら働かずに暮らせる方向にも発展してくれませんかね?
先日関東地方に雪が降りましたが、大雪でも働ける仕組みより、雪景色を眺めて呑める世界があたしの希望。アルコール中年としては、憤懣やる方ない思いでございます。

なして働かねばならんのか、人生とは何ぞや?

つい頭をよぎりますが、こんなことを考えるうちは、まだ余裕があるんです。もう一段階あがると自己批判が始まり、その次は思考が停止。こいつは「合わせ技一本」ですので、くれぐれもご注意ください。

まあ、そんな感じで忙しくしている訳でして、ようやく日曜日のビールにありつけると、嬉しくって全身の細胞が痺れる程です。

我慢が利かないので、料理をしながら親のかたきのように、空き缶を積み重ねます。
酔えば不思議と気持ちが軽くなって、嗚呼、人はこうしてアルコール沼の妖怪に魅入られるのだなと、今更ながらに思うのです。

なんて益体もないことを考えながら、拵えましたのはナシゴレン。

プリ海老

お土産に頂いた、とっても辛いナシゴレンの素を使います。
プリップリの海老はつまみにもなっていい感じ。途中、半熟の目玉焼きと絡めて米、海老、卵を全部を頬張ると、マリアージュならぬ三角関係で、口の中が美味しさのてんやわんやでした。

何だか体が刺激を求めていたので、もう一品タンドリーチキンも用意しました。

ジュワ鶏

本当なら特売を冷凍しておく鶏もも肉ですが、年度末という山を乗り越えるには、通常価格でも良しとします。

噛めばスパイスと混じり合った旨脂が染み出して、加速度的にビールが進んで大変でした。近所の自販機に追いビールを求め、年甲斐もなく駆け出します。

なんだかんだ酔えばいい心持ちでございます。
この山の先には、恐ろしく高い「新年度の山」もそびえておりますが、取りあえず酒が抜けるまでは、浮かれポンチな気分に身を任せたいと思います。

メニューと食材
・ナシゴレン(米、海老、卵、ナシゴレンの素、キャノーラ油)
・タンドリーチキン(鶏もも肉、ヨーグルト、ケチャップ、オリーブオイル、カレー粉、にんにく、生姜、塩、胡椒)

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