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辻仁成さんが好き

唐突ですが、辻仁成さんに熱い視線を送っています。
作家、ミュージシャン、監督・・・などなど多彩な顔を持ち、現在はパリに住みながらシングルファーザーとして奮闘されている方です。

辻さんのお名前はかなり昔から存じ上げていました。
映画化された「冷静と情熱のあいだ」の作者で直木賞作家。
菅野美穂さんが主演された「愛をください」というドラマの主題歌「ZOO」の作詞作曲者。
ご自身もかつてECHOESというバンドに所属していたことがあり、今でも歌手活動をされている。

その程度のしょぼい知識です。
いっときワイドショーでさかんに取り上げられていたので、そのイメージで派手そうな人だな・・・という印象を持っていました。

そんな私が改めて辻さんに興味を持つことになったきっかけは、書店で見かけた「父ちゃんの料理教室」でした。
ここに紹介された料理が、めっぽうおいしそうだったのです。
調理方法自体はそんなに大変なものではなさそうなのですが、とにかく丁寧!
時間をかけるべきところはちゃんとかけてつくり、何より素材を大切にされている。
見ているだけで、よだれが出そうでした。

それ以上にこの本でキュンとしたのが、辻さんの息子さんに対する思い。
料理を通じてなんとかして二人の生活を守ろうとする強い気持ちが、せつない。
辻さんにとって、料理は息子さんを守るものであり、祈りであり、支えだったのだろうなと、勝手に想像し、涙ぐむ瞬間さえありました。

それをきっかけに、新型コロナがはやり始めたパリでの日々をつづった日記、「なぜ、生きているのかと考えてみるのが今かもしれない」も読みました。

中国で未知のウイルスが発生したらしい・・・という話がパリでささやかれ始めた時期から、厳しいロックダウンの状況、さらに規制が少し緩められるまでの辻さんの日常と周囲の様子が描かれています。

私がこの本を読んだのがちょうど2020年の12月ごろ。
日本ではオミクロン株がはやり始める少し前で、新型コロナの状況がちょっと落ち着いていたころでした。
小説家が書かれているだけに、単に状況が分かるというだけにとどまらず、やはり文章がきれいなんですよね・・・。
日本とパリでの違いや共通点に思いをはせながら、一気に読みました。

そんなこんなで気が付けば辻さん個人のブログも拝見し、今ではNHKで放送されていたパリごはんやチョイ住みの再放送まで見るまでに・・・。
子育てにフルコミットしている辻さんの経験や悩みは、参考になることが多く、まるで先輩ママ友の話を聞いているよう。
いわゆる好きな芸能人というより、私の少し先を歩き、生き方の1つの見本を示してくれている先輩という感じです。

このたび息子さんがめでたく大学受験に合格され、間もなく家を出られるということ。
辻さんの生活も大きく変わると思います。
違うステージに移った彼が、どんな生き様を見せてくれるのか・・・。
尊敬できる人生の先輩からまだまだ目が離せません。

本日の写真:ピース
大輪の、華やかなバラです。美しい・・・


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