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ほそぼそ働いてみよう。-その43 お惣菜の盛り付けの仕事をする-

25年以上勤めたお堅い職場を早期退職して、現在、小学生男子を育てながら主婦をしているまめさとです。
この1年ほど単発で入れるスポットバイト(日雇い派遣)をぽつぽつやっておりました。

スポットバイトの一般的な仕組みは、専用のアプリで希望する仕事に応募し、その1日限り働く形です。
気に入った場所であれば、同じところに何度も応募することも可能です。
採用されるかどうかは状況次第ですが。

しかしここしばらく、前月に1か月分のシフトを決め、同じ職場にいくという形で働いています。
それじゃあ普通のバイトと変わらないじゃん、となりそうですが、そこはスポットバイトのいいところ(?)で、必ず何日以上入らなければいけないという縛りはなし。
職場と自分の都合が合うときに入ればいいということだったので、私の場合は、相も変わらず週1程度、しかも用事があるときは働かない週もあります。

その代わり、仕事の数が減ってきたときは、バンバンシフトに入れる人が優先されるのかな、とは思っています。
さらに翌月から突然、仕事がなくなりましたということも当然ありえるでしょう。
それでも私にとっては、シフトに入れ~というプレッシャーにさらされるほうがつらいので、そこは割り切っています。

で、何をやっているかというと、お総菜屋さんの盛り付けのお仕事です。
スポットバイトですが、定期的に働くということで、制服と靴を貸与されました。
こちらの仕事も今まで縁のなかった業種。
まずもって制服を自分の家に持ち帰って洗濯するということに衝撃を受けたというくらいの無知さです。

仕事内容は、調理された料理をレシピに従って飾りつけをしながらブラスチック容器に盛り付け、パックするというもの。
単純そうですが、私の働いているお店は1種類の総菜につき店頭に出す個数は5個から10個程度。
いろいろな種類のお惣菜を詰めないといけないのですが、入れ物一つ、入れ方ひとつ、最後に振りかける調味料一つとっても全部違ってそれぞれルールがある。

何がどこにあるのか覚えることから一苦労です。
必死にメモを取りながら頑張りましたが、初日はほとんど役立たず。
なるほど、これは普通の単発のスポット形態では仕事にならないなと思いました。

お惣菜の詰め方ひとつとっても、ベテランの方はパパっと載せてるだけのように見えるのに、美しい。
同じことを私がすると、時間がかかる上に仕上がりが明らかに違う。
ベテランの方がしたものは、どことなく盛り付けがキュッと締まって見えるのです。

もっと言えば、作業の一つ一つに丁寧さとかこだわりとか、個人の性格により、向き不向きもある仕事だなと思いました。
大ざっぱな私が向いているかどうかははなはだ疑問ではあるのですが・・・。

5時間たちっぱなしの仕事ですが、やること盛りだくさんであっという間に時間が過ぎます。
他にも、この商品ってこうやって作っていたのか、とか、こうすればきれいにみえるのね、といろいろ参考になることがたくさん。

特に衛生管理の徹底度合いにはびっくりしました。
石鹸で手を洗った後、手にフィットする使い捨てゴム手袋をして作業をするのですが、食品に触るときは、さらにその上に別の薄手の使い捨てビニール手袋を着用。
この薄手の手袋は頻繁に変えるので、終わるころにはごみ箱はビニール手袋の山です。

環境には優しくないけれど、持ち帰り用の総菜を扱う以上、ここまでやる必要があるのだろうな・・・と。
お弁当作りの際の参考になりました。

覚えることが多くて大変ではありますが、同じ場所にいくというのはある意味、慣れがあり気楽でもあります。
その日限りの職場に行くことに少しつかれていた時期でもあるので、クビにならない限り、しばらく続けてみようと思っています。

本日の写真:たいさんぼく(モクレン科)
白く美しい大きな花です。

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