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子どもの偏食について思うこと

 「これ、やだ。きらいだから減らしてー」
「グリンピースいやだ。食べたくない」

毎日の給食でぶち当たる偏食問題。
野菜、豆、きのこは嫌い。
肉とご飯は好き。
煮物は苦手。
揚げ物は大好き。

普段の家庭の食生活が目に見える。
煮物が食卓に出てくる家庭は少ないと思われる。
外食や買った料理を食べる頻度は多いと思われる。
だからと言って共働きの忙しい親が大半なので栄養バランスをいつも考える余裕なんてない。
余裕があればちゃんと考えて食事出すよ!って責められそうだ。非難轟々だ。

わかる、わかるよ。
しかし、子どもの偏食はどんどん進んでいる気がしてならない。
苦手なものを食べなくても生きていけるこの時代に、「何でも食べないと大きくなれないよ!」なんて時代遅れの一言は刺さらない。
そもそも偏食はだめなわけ?とまた非難轟々言われる自信がある。

飽食、まさにぴったりだとよく思う。
一度、世の中が飢餓状態になってみたら偏食なんてなくなるのでは?と極端なこと考えてしまう。
それは無理か。

好き嫌いは誰にでもある。
しかし、味の濃い物や添加物だらけの物を美味しいと感じ、素材本来の旨味や素朴な料理の美味しさを知らずに大人になってしまうことが勿体無いと思ってしまう。

甘味は味覚の中でも最初に感じるらしい。
酸味や苦味、辛味は味覚が育つまで時間がかかる。
また、動物的本能から毒を体内に入れないために美味しいと感じにくいらしい。
だから子どもは基本的に甘い物は好きであり、苦味を感じる野菜は苦手である。
だからこそ、大人は苦味を感じないように料理したりして食べやすいようにする。
それは一つ手間が増えるということ。
現代の親は忙しい。
しかし、その手間は省いていいところなのだろうか。

もっと深掘りするならば、日本の親はどうしてこんなにも余裕がないのだろう。
すべてはそこが問題なのだ。

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