見出し画像

「夏の名残のバラ(The Last Rose of Summer)」をライアーで弾いてみた


夏の名残のバラをライアーで弾いてみました。🎵



アイルランド民謡で、日本では「庭の千草」として親しまれています。
明治時代に小学唱歌として日本に紹介されました。


原曲はアイルランド民謡『ブラーニーの木立(The Groves of Blarney)』、
アイルランドの詩人トーマス・ムーア(Thomas Moore)が詩をつけました。


歌詞です。

Tis the last rose of summer,
Left blooming alone;
All her lovely companions
Are faded and gone;
No flower of her kindred,
No rosebud is nigh,
To reflect back her blushes,
Or give sigh for sigh.

I'll not leave thee, thou lone one!
To pine on the stem;
Since the lovely are sleeping,
Go, sleep thou with them.
Thus kindly I scatter,
Thy leaves o'er the bed,
Where thy mates of the garden
Lie scentless and dead.

So soon may I follow,
When friendships decay,
And from Love's shining circle
The gems drop away.
When true hearts lie withered,
And fond ones are flown,
Oh! who would inhabit
This bleak world alone?



こちらは「庭の千草」の歌詞です。
訳詞はイギリス民謡『埴生の宿』でも知られる明治時代の文学者
里見義(さとみ・ただし1824-1886)


「しらぎく」「白菊」「菊の花」「きくの花」など、
あえて漢字とひらがなを使い分けているのが面白いです。

庭の千草も むしのねも
かれてさびしく なりにけり
あゝしらぎく 嗚呼白菊
ひとりおくれて さきにけり

露にたわむや 菊の花
しもにおごるや きくの花
あゝあはれあはれ あゝ白菊
人のみさおも かくてこそ

1884年(明治17年)発行の「小学唱歌集 第三編」に掲載




この曲は、2023年NHK連続テレビ小説「らんまん」でも歌われました。
上流階級のサロンでのシーン。
クララ(アナンダ・ジェイコブス)が歌っていたのを覚えている方もいるでしょう。


万太郎(神木隆之介)が、ドレス姿の寿恵子(浜辺美波)の姿を
「キレイじゃっ!✨」と絶賛する印象的なシーンがありましたね。
寿恵子は、この曲を「歌詞がわからないけどきれいな曲でしたね」と言ってました。草花・音楽・恋のエッセンスが混じりあうシーンでした。




演奏はあまり上手くありませんが、音色を楽しんでみてください。🎵



お読みいただいてありがとうございます。🎵



記事がお役に立てれば嬉しいです。自然こそ私たちのお手本。自然や周りの人を大切にする日本の心を取り戻したい。サポート大歓迎。