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国宝・普賢菩薩騎象像


皆さま、あけましておめでとうございます。
2023年。皆さまにとって良い1年でありますように。

さて、年の初めに大倉集古館で開催されている「信仰の美」を鑑賞しました。

お目当ては、特別公開される「国宝・普賢菩薩騎象像」大倉集古館を代表する名品です。



大倉集古館
明治から大正時代にかけて活躍した実業家・大倉喜八郎
廃仏毀釈によって仏像や仏画が寺社から流出・廃棄されるのを憂いて、それらの文化財の保護にあたりました。数多くの優品が蒐集されています。


1階展示スペース
古代仏教、密教、釈迦如来と弟子たちをテーマにした展示。

「法蓮上人坐像」(鎌倉~南北朝時代・14世紀)が目をひきます。目は大きく見開かれ、パワーがあります。瞳の様子がとても細かく作られています。袂で何かを受け取るような姿が印象的。



1階展示室から2階への階段
狛犬がいました。(^^♪ チケットの絵柄にも使われています。
可愛いですね。

建物を設計した伊東忠太がデザイン
チケットの絵柄にも使われています


2階展テラス
中国風の装飾になっています。
少し寒かったですが、一息つけるスペースがあって嬉しい。



2階展示室
浄土教の美術、法華経、普賢菩薩像などを展示。


普賢菩薩騎象像はどっしりとした象の上に蓮に座った姿。
本体も、象も、框(かまち)も当時の状態のまま、保存状態が良好とのこと。


平安時代後期の作。「円派」の仏師によって作られたそうです。
本来、普賢菩薩は釈迦如来の脇侍ですが詳しい来歴は不明。



優雅で美しい。なだらかな肩、合掌した両手。整ったお顔立ち。
童子のような、女性のような、ふっくらした頬とやさしい眼差しが
印象的。優美な仏様です。

写真はHPより

象も可愛らしいです。
象の頭にちょうど木の年輪の中心がくるように彫られてますね。
樹種は何だろう・・・? 「ヒノキかなぁ」
さてどうでしょう。


普賢菩薩は、仏の慈悲と知恵で人々を救う賢者。
「どうか私たちに知恵をお授け下さい」そんな思いで鑑賞しました。


ほかには「空也上人絵伝」(室町時代・16世紀)が興味深いです。
「山越阿弥陀図」はじめ、阿弥陀来迎図が印象的でした。



地下のショップに立ち寄って、外へ出ることには薄暗くなっていました。
ほんのりとオレンジ色の灯りに照らされたエントランス。



夕暮れ時、仁王像が浮かび上がった様子が幻想的でした。





企画展「大倉コレクション 信仰の美」
【開催期間】2022年11月1日(火)~2023年1月9日(月・祝)
【会場】大倉集古館
【一般・大学生】1,000円 【大学生・高校生】800円(中学生以下 無料)


また来てね



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