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2021/09/04 教えて予報士さん

①インドネシアでの地震と日本との共通点はありますか?

USGSでの赤い線はプレート境界を表しており,プレート境界周辺で地震が起きていることがわかる.
プレート境界にはスマトラ島・ジャワ島などがあたり,インド・オーストラリアプレートとユーラシアプレートの境界である.

日本は北米プレート・フィリピン海プレート・太平洋プレート・ユーラシアプレートの境界に位置している.
その他では南太平洋(今年に入ってM8の地震発生)・南米チリ沖(1960年M9.5の地震=過去100年の中で最大)カムチャツカ・アリューシャン・アラスカなどで地震が起きやすい.

②日本海側の地震による津波は発生する?

頻度は太平洋側に比べると少ないが起きる.
1993年北海道南西沖地震M7.8
→津波30mで230名の方が亡くなった.
1983年日本海中部地震M7.7
→秋田県中心に104人の方が亡くなった.
1940年積丹半島地震M7.5
1964年新潟地震M7.5
などここ数十年で日本海側の地震活動は活発化していると言われている.
10-20数年に1回は大きな地震が起きているので日本海側でも油断はできない.
日本列島で海に面していて津波の恐れがない場所はない.
2011年の地震では日本海側に津波が回り込んで観測された.

同条件では日本海側の方が被害が大きくなりやすいのではといわれている.(高角逆断層)
岩盤のズレる角度が津波の規模には重要で,角度が浅い(水平に近いズレ方)と,地震の規模の割には津波が大きくならないが,角度が深い(垂直に近いズレ方)と被害が大きくなる.

1939年男鹿地震では,山崩れで多くの方が亡くなった.これをもとに地震が起きたら海に出ろといわれたが,その後の1983年日本海中部地震では津波で亡くなった.
頻度は少ない(数百年に一度)が,過去にどのような地震が起きたのかを知ることは大切である.

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