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まめな滞在記〜木村蒼唯さん〜

はじめまして!広島大学 総合科学部 国際共創科(IGS) 3年の木村蒼唯と申します。インターン生として、2週間まめなに滞在した私の経験をお話ししたいと思います。この記事が、この先まめなに滞在する方やインターンシップを行う方にとって参考になれば幸いです。

まめなを選んだ理由

まず、私がまめなをインターンシップ先に選んだ理由についてお話しします。家と学校以外の第三の居場所を「サードプレイス」と言います。オーストラリア留学中にお世話になったフードバンクや、ボランティア活動をきっかけにサードプレイスに興味を持った私は、放課後学童や地域食堂などの取り組みにより地域の方を受け入れ、彼らにとっての居場所となっているまめなに興味を持ちました。そこで、サードプレイスの意義や将来やりたいことについてじっくり考えることができるのではと思い、まめなでのインターンを決意しました。

インターンシップで行ったこと

インターシップ初日の9/2。一般的な企業でのインターンシップを想定してまめな本部に到着した私を出迎えてくれた大悟さん、きりさんをはじめとしたまめなの皆さん。緊張いっぱいでお昼ご飯も食べられずに到着した私に「ランチで余ったごはんいる?」と優しく声をかけてくれました。まめなと今回のインターンシップの説明を受けると、インターン期間中は自分のやりたいことを自由に実践していいと言われ、初めはとても困惑しました。

インターン前半は困惑したまま、他のインターン生や滞在者の方が誘ってくれた畑づくりやまめな食堂の手伝いなどを行っていました。近所の小学生と仲良くなったり、久比のおじいちゃんおばあちゃんがやっているバレーに参加したり、放課後子供教室と言って、近所の小学校の子供たちと一緒に蜜蝋粘土で遊んだり…久比とまめなに慣れつつ、目的の一つであった子供たちや地元の人と関わることができた一週間でした。

以下の画像は期間中に私がつけていた日記を分かりやすく可視化したものです。赤字は自分でやったもの、対して青字は人に誘われてやったものになります。

 代わって二週目は、誘われるよりも自分で周りの人が困っていることを見つけ、解決策を実践しました。例えば、まめな本部の庭の草が伸びていたら鎌を使って草刈りをしたり、乱雑に物が置かれていた倉庫を整理したりしました。前半よりも、どのように時間を使うか考えて1秒1秒を大切に生きることができました。

まめなインターンシップでの収穫

ここでは、そんな2週間のまめなでのインターンシップで学んだことを3点挙げます。

① ごめん→ありがとう

まめなでのインターンシップは、20年間で染みついた口癖を手放すきっかけになりました。一緒に暮らす中で、メンバーの皆さんや滞在者の方から指摘されて初めて気付いた口癖。インターンシップ期間中に、草刈りや倉庫の整理、食堂の手伝いをしたことで感謝されたとき、謝られるよりも感謝されたほうがお互い嬉しいのだと気づきました。

② とりあえずやってみる

他にもまめなでの生活は、何か考える前にとりあえずやってみるという精神を身に着ける機会になりました。庭の草が伸びてきて困っている状況で、電動の草刈り機の使い方が分からず自分には解決できないなと最初思ったのですが、鎌を見つけたのでとりあえずやってみようと庭に出て草刈りを始めると、意外と成型が楽しくて黙々と作業していくと気づけば庭が綺麗になっていました。何かやりたいことがあるときに、あれこれ考えるよりも自分が今持っている知識やスキルでとりあえずやってみることが大切だと学びました。

③ アイデンティティを思い出す

最後の収穫は、昔自分の好きだったものや力を入れて取り組んできたものを思い出せたことです。例えば、弓道。中高と6年間本気で取り組んできましたが、大学に入り忙しいと理由をつけてしばらく触れてきませんでした。しかし、弓道をやっていたとまめなのメンバーの方に伝えたら久比の隣町の大長にある弓道場に連れて行ってくださり、そこで3年ぶりに弓に触れました。すると昔の記憶がよみがえってきて、どうしようもなく懐かしくて、弓道が好きだという自分のアイデンティティを思い出すことができました。また、久比の綺麗な景色を見て、そういえば自分って写真や絵好きだったなとふと思い出したので、久比の景色を撮ってそれを基に水彩画を描きました。自分が好きなことややりたいことがのびのびできた二週間でした。

 おわりに

ここまで読んでくださってありがとうございました!
まめなと久比は本当に温もりを感じられるところで、「またおいで」という言葉が一番似合う場所なのではないかなと思います。まめなでのインターンシップを振り返ると、ありのままの私で1秒1秒を大切に生きることができた2週間でした。SNSやスマホから離れて暮らしてみると、自分や周りに目が行くようになって、今を生きているという実感をダイレクトに得ることができました。まめなで過ごすことができて本当に良かったなと思います。

これからはまめなで学んだこと、感じたことや嬉しかったことを糧にして、いつか子供食堂を開くことを夢に、自分の人生を自分の足で歩んでいきたいと思います。

最後になりましたが、まめなの皆さんには期間中大変お世話になりました。この場を借りて感謝を述べたいと思います。本当にありがとうございました!