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離婚届を書いたその後のこと【サレ妻体験記#2】
今回の記事は、前話の続きである。前回の記事はこちら。
夫の携帯を勝手に見て、証拠を集めていたことを話すしかない。
そう腹をくくって夫と対面した。
夫に証拠写真を突きつけた
「夫さん……もう本当に、嘘はいいよ。これ、見てください。」
そこには例のBさん(前話参照)とのLINEのスクショ。
「これも、ある。」
今度はAさん(前話参照)とのLINEのスクショ。
「勝手に携帯を見たことは私が悪かった。ごめんなさい。でも、もうこういうのやめたい。なんで嘘つくの?!」
夫「…………!」
私はすでにボロボロに泣いていたのだが、驚いたことに夫がボロ泣きし始めた。
夫は感動屋だからホロリと泣くことはあっても、ここまで泣いたのは見たことがない。
さらに、土下座の姿勢で頭を床に打ちつけ始めた。
夫「もう…!だめだ!俺は!まめみんと!一緒にいない方が良い!」
そう言いながらガンガン頭を打ちつけている。
ちょっとさすがに驚いた。
大きすぎる嘘を10年近く抱え込んできた辛さはあったのだろう。
ここで私はなぜか「この人を立て直してあげないと」と思ってしまう。
そして、「とりあえず今まで隠していたことを全部話して」と言ってしまった…。
全国のサレ妻・サレ夫さんにお伝えしたいのですが、
パートナーの浮気・不倫の問題はパートナーにあります。
自分が立て直してあげる必要はありません。
パートナーの嘘を全て暴く必要もありません。
自分が背負うのではなく、専門家や別の人に任せましょう。
私は謎の正義感で夫の秘匿情報を全て聞いてしまいましたが、その後フラッシュバックに苦しめられる結末になりました。(自分から聞いといてね)
浮気不倫の証拠を突きつけて離婚宣告することは、きっかけとして必要かもしれませんが、どうか、どうか、自分がその“生々しい情報“に触れなくても良いように、全力で工夫されることをオススメします…。
夫の口から語られる生々しい情報の数々…。
付き合っていた頃から結婚した後まで、行われてきた浮気・不倫。そしてその詳細。
(今回の記事は、サレ妻・夫さんへの解決策を公開するのがメインなので、不倫内容の詳細な記載はしません)
何時間もその話を続け、どれだけ聞いても「本当にそれで全部?」「絶対まだ嘘ついてるでしょ」とどんどん疑心暗鬼になる。
どこまで探ったって、本当のところはもう分からないのだ。
離婚するしかないのか
その後は何日間も仕事が手につかず、夜も眠れなかった。
目をつむると、夫とAさんやBさん(前話参照)Cさん、Dさんがしてきた数々のことが妄想として浮かんでくる。LINEの画面が頭に浮かぶ。夢にも見る。
何もしていなくても涙が出てきて、歩くのもフラフラだった。
何をどうすればこの問題が解決するのかも分からなかったし、やっぱり数日前に書いた離婚届を出してしまった方が全て楽になるのではないか…。
そんなことをグルグル考え続けた。
離婚が本当にすべての解決策なのか?
でも結局、離婚したってこの苦しみはもう消えない。
でも一緒にいると愛情と憎悪が同じくらい入り混じって苦しい。
友人にも、当然職場にも、相談できない。周りに不倫で悩んでる友人がいない。私のプライドが邪魔をしていた。
悩んでも悩んでも答えは出ない。
結婚なんてしなきゃ良かった。彼氏彼女の時に別れとけば良かった。
どん底の日々が続いた。夫と話し合う気力もなかった。
インターネットに頼る
リアルで相談できないことは、とりあえずネットに助けを求めてみようと、Xを漁ってみた。
そこでサレ妻界隈、というものがあることを初めて知った。(そこにはレスられ界隈もリンクしてきやすい)
出てくる出てくる、夫への憎悪、恨み。不倫相手の女性に対してや、夫に対しての「制裁」とも呼べるような現場突撃。
弁護士とのやりとりや、探偵の調査報告書、不倫時のLINEの画面が晒されているものもあった。
正直、気持ちはとても救われた。仲間がいる!そう思って、毎日Xを見続けた。
「やっぱり、私も夫に社会的死という制裁を加えてやろうか」
「相手の女性にも慰謝料請求してやろうか」
そんな風に考えることもあった。
結果、それら「復讐」はしなかったのだけど。
実はある人のブログを読んだからだ。
今冷静になって思うと、夫をしっかり憎むことも必要だったんですよね。
ひどいことされた。自分は辛かった。夫を許さない。
この感情に蓋をしないこと。これは大切。
1度、この感情を認めてあげる過程は必要だったと思うので、Xにはそういった点で感謝しています。
「シタ側」の意見少なくない?
すっかりお馴染みとなった夫への制裁SNSを見ている時、ふと思った。
「あれ、シタ側で反省してる発信者っていないのか?」
なんと、いたのだ。Xにもいるし、ブログも見つけた。
特に読み込んだブログがこちら。
正直、このアラタさんのブログが私たち夫婦の再構築の要と言っても過言ではない。特徴のある語り方、真に迫る表現。本気で再構築頑張ってらっしゃるんだな、というのが伝わってきた。
一気に読んで、夫にすぐ「これ読んで」とだけ伝えた。
せっかく夫婦になったのだから、いがみ合って終わりたくない。
やれるだけのことはやってみたい。それでもダメなら離婚すれば良い。
そもそも、最初に離婚届を渡した時にも「再構築始めよう」と伝えたのではないか。
そこには、相手女性や周りは関係ない。これは、自分と夫の問題だ。
「シタ側」の人の考えに触れて、ここまで思うことができた。
再構築のためにやってみたこと全部
夫もアラタさんのブログを読んで相当感化された様子。
本気でやれることをやってみるしかない、と覚悟を決めたのが伝わってきた。
私たちが再構築のためにやったことは以下。
夫婦カウンセリングに行く
お互い別々のカウンセラーに頼る
(私のみ)トラウマ治療を受ける
お互いに不倫に関して仕入れた情報を2人の掲示板に載せ合う(例:フラッシュバックの対処法など)
お互いの日記をたまに公開する
婚姻契約書を作る→司法書士に添削依頼
お互いにGPSアプリを入れる
性依存症の治療
アルコール依存症の治療
別居する
これらひとつひとつについて解説していると、とんでもない文章量になってしまうので詳細はいずれ別記事で。
逆に私がやらないように努めたことは、
相手女性への内容証明送付&慰謝料請求、連絡するなどの接触
夫への慰謝料請求や謝罪の品などを貢がせること
夫のしてきた不倫について具体的に言いふらしたり晒したりすること
罵り合うこと
夫の両親に言いふらしたり、謝罪を要求すること
現在、サレ妻・サレ夫となって苦しんでいる方に、この「やらないこと」が大切になってくるとお伝えしたい。
あくまで再構築が目的である場合、まずは再構築だけに目を向けよう、と私は思った。
再構築って、結局は自分のことも見つめ直す旅。恨みに任せてたくさん行動すると、全部やり終わった後に自分がドッと疲れると思う。
私は夫への恨みは、安全なカウンセリングの場でなるべく吐き出すようにした。
もちろん夫を責めてしまうことも最初はあったけど。
これはシタ側も同じで、「俺も辛かったんだよ」的な語りはサレ側に直接されても困る。サレ側はそこまで抱えなくて良い。カウンセラーに話そう。
私たちは、はじめ2人一緒のカウンセラーに頼っていたのだけど、
最終的に別々のカウンセラーにお願いすることになった。
お互いがそれぞれに安全に話せる場を確保することで、2人で話し合う場面に恨み合うといったことが減ったので本当にオススメ。
とりあえず思いつくこと全部やってみて
仕入れた情報、思いつくこと全部試して良かったな、と今は思っている。
私の目的は夫をブチのめすことでもなく、相手女性とバトることでもなく、夫と再構築すること。その中で自分を労ってあげつつ内省すること、だったんだなあとわかった。
今も当たり前のようにフラッシュバックするし、夫がまた不倫したらどうしよう?と不安に襲われる日もある。
でもその不安ってさ、誰と結婚したってなくならないんだよね。
確かに過去に不倫した人は再発しやすいかもしれないけれど、今までシタことない人でも、どうなるかはわからない。
大切なのは、仮に相手が不倫したら自分はどう行動するか。
私は、次に同じことが起きてしまったら、離婚するんだな、と思っている。夫婦でここまでやっても、不倫の魔の手には敵わなかったんだなと諦めがつくような気がしている。
「不倫しない夫に変えてやる」ことなんてできない。
「絶対不倫しない人」と結婚することもできない。
自分の行動とマインドを、できることから変えていくこと。
これにつきる…本当に修行だと思う。
不倫・浮気は人の心を壊す。身をもって体験したからこそ、辛い思いをする人が少しでも減ることを願って。
どうか、一時の恋愛感情で既婚者に近づくことがなきよう。私も気をつけたい。
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いつも読んでくださってありがとうございます!
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再構築のためにやった行動1つ1つの解説は、またいずれ書ければいいなと思っておりますのでお待ちください。
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