働きながら通信制短大を卒業した話。

まめこは高卒で就職している。
就職直後18歳の小娘が思った事は「どうして短卒の同期と給料が違うの?」だった。仕事内容は変わらないのに。
そして2年目。入社してきた短卒の後輩(年齢は年上)は2年目の私より給料が高い。指導係もするのになぜ?

なんか変だなぁ。と、他社の求人情報も見てみる。
転職サイトだと学歴による明確な給与額が書かれているわけではなかったが、応募条件がだいたい「短卒以上」もしくは「社会人経験3年以上」なのに気づく。
まめこは2年目。高卒だとあと2年は転職もできないのか…。

そこで思いついたのが通信制短大である。
短卒になっちゃえばいいじゃん!
2年あれば短大なら卒業できるではないか。

正直に言おう。短卒資格が得られれば学部は何でもよかった。
まめこは商業高校卒だったので、簿記やパソコン、仕事柄経済には強かった。
パンフレットを取り寄せた学校のうち、まめこが高校で習得済みの知識で単位が多く取れそう、かつスクーリングにも行きやすそうな学校に入学した。
入社から3年目、20歳の時のことだった。

単位取得のため夜遅くまでレポートを書いたり、有休を取ってスクーリングに行ったり、休日にテストを受けに行ったり、と仕事を続けながらの単位取得は忙しかった。
が、楽しかった。自分が興味を持って打ち込めることがあるのが、嬉しかった。
まめこは割とせっかちな性格のため、2年間の在籍期間のうち1年半で卒業に必要な単位を取得した。


学んだ事の部分がだいぶ割愛されているのは、通信短大で新しく得た知識はほとんどないからである。冒頭に書いたように「高校で習得済みの知識で単位が多く取れそうな短大を選んだ」からである。
当時のまめこにとっては新しい知識を学ぶ事より単位を手っ取り早く取得し短大卒業の称号を得られれば良かったのである。目的は果たした。

それでも、2年間の通信短大生活と社会人生活を両立させ、短大卒業の称号を手に入れた事はまめこの大きな自信になっていて、たいていの事は社会人と両立できるだろうと思うようになった。

いつになるかわからないが、今度は大学に編入してみたいと思っている。
その時はきちんと自分が得たい知識を学べる学校を選ぼうと思う。

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