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2023年!新しい習い事を始めて、ドキドキな最近の出来事について続編〜お祭り終わったよ編〜


準備編〜山車の秘密〜

なんだかんだであっという間にお祭り本番を迎えた神社。朝の9時に集合です!となっていたが、先輩方はとっくにいらっしゃってて、思い思いに準備を進めていらっしゃいました笑
事前に、役割分担が決められているそうで、着々と進む境内の準備を横目にしながら、お囃子連中は、神楽殿を整えながら、山車の組み立てに入ります〜ってことで、いよいよ山車を組むことになった。
事前に、
*山車は当日組み立てる
*全部、数字が振ってあって、それ通りに合わせると組むことができる
*4年ぶりで、ちゃんとできるかわからないよね〜
*半地下に部品がある
ぐらいの情報しかなく、14時には山車が出るらしいけど、当日に組みあがるのもなのか?と半信半疑だった。
しかも想像しているよりもかなり小さい、トラックで、これに??山車を組む??とますますハテナがたくさんになりつつも、たくさんの木材のパーツが出て来て、それぞれに番号が書いてあり、順番にうる覚えの中、組み上げていくと、なんと山車が出来上がりました!

山車は宮大工さんが作ってくれたらしく、トラックにぴったりのサイズで、釘を1つも使わないで作られており、これに大人が7人ぐらい乗り込んでも大丈夫な強度をもち(結構きしむがいいしなりをする)45年ぐらいお祭りで使われているらしい!!

宮大工さんの仕事の凄さも圧倒的だが、使いやすさも素晴らしい。
山車は、街中を回るのだが、その際休憩所でたくさんのお酒や飲み物お菓子や食べ物を頂く。
その量はかなりの量で、これをどこにしまうの??と思っていたが、山車には床下収納が付いており、ここに格納しながら時にはご馳走になりながら、街中を巡り2日間終わる頃には、床下収納はいっぱいになる!

山車が街に出ると、みんなが家から顔を出す。子供は楽しそうに笑い、おじいさんやおばあさんもみんなが山車に手を振る。
場所場所で、嬉しそうに見てくれる方々がいて、お祭りって素晴らしいなって改めて感じたけど、自分が叩いてる時にはそんな余裕は一切にない笑

木材にいろはと番号が振ってあって、それを順番に組み立ていく。釘1つ無い宮大工のお仕事は素晴らしい!

神楽殿での初体験

山車は14時に出発するが、先に神楽殿で一回演奏するよ〜となった。まだ初日の昼間だしお客さんといえば、テキ屋の人たちぐらい。
にも関わらず、いざ叩くよってなると、いつも練習していた神楽殿がめちゃくちゃ広く感じて、大丈夫かなと急にあせる。ガクブルがすごい笑
もっと平気かと思っていたが、案の定めちゃくちゃ緊張した。
正直、何を叩いているか覚えていないし、みんなが動画を撮ってくれていたけど、絶対に見たくない!(多分永遠に見ない!!)

初の演奏は、そんな感じでボロボロ。久しぶりに落ち込みが半端ない笑
これで、人がもっと入ったら。。と思うと私絶対無理じゃないの?となった。なんで友達誘っちゃったんだろわたし??と酷い後悔した。
そんな後悔は時すでに遅しで、みんなが続々遊びに来ちゃう中、私は必死に叩いては、ミスると「テヘっ」となってみんなにバレるという状態を繰り返し、1日目は非常に、とてつもなく疲れるという事態に陥るのだった、、、

夜の締め囃子DAY1

1日目、山車が街を周り、夕方に神社に戻るとかなりの人が神社に集まっていて、これからプログラムを楽しみにしている人たちで溢れかえっていた。
私たちは最後のお餅まきの前に、締め囃子なるものをもう一度神楽殿で演奏するらしいのだが、そこまでに時間があってもお酒も飲めず、友達との会話も上の空で、ただひたすらに緊張を伸ばすという何とも言えない時間が過ぎた。

私と一緒にお囃子を始めたバディーは、2日目に参加できない予定になっており、土壇場で土曜日の締めは、彼女が担当することになった。
昼間とは別のお友達がたくさんきてくれていて、私が叩くのを楽しみにしてくれていたので、悪いなと思いながらも、昼間でクタクタだよだったし、ラッキー!と正直思っていた笑
先輩からは「お餅まきにみんな夢中で、お囃子のことは見ていないから大丈夫よ」と言われ、そーだよね〜♪とちょっと余裕って思っていたこともありつつ、いざ、神楽殿に上がってみるとお餅まき前の殺気立った人たちがめっちゃいるじゃん!!!となり、これで叩くのは今の私には無理でしょ、、と叩かないくせに、すでに怖じ気つく。。(昼間のダメージでかなりメンタルがやられている笑)

「明日は叩くからね〜」と軽く先輩に言われ、もはやナーバスの最大値に達したのでした。。笑
緊張と、集中を繰り返し、今までにない疲れを経験し、速攻で寝て次の日に備えることにした。「明日は、バディーがいないので、一日中叩いて練習になるね」と言われて引きつる私がいた。。
さて、明日はどーなることでしょうか?笑

大人神輿の脅威

2日目の私だが、1日目の疲れとナーバスの境地に陥りながらも、もうやるしかない!となると火事場の底力的な感じで、頑張るしかない自分がいた。

1日で劇的に何かが変わるはずはないが、とりあえず昼間は練習して、夜のあの恐怖の神楽殿での演奏をちょっとでもちゃんとできるようにしなきゃとそればかり考えながら、過ごしていた。

午前中は子供神輿と一緒に街を周り、午後から大人と合流となっていた。
大人の神輿は迫力あるよ〜と聞いていたので、楽しみにしてたのだが!!
いざ、合流するとちょっと雰囲気違くありませんか??と焦る。
初参戦チームは、この雰囲気なんだろう?と思っていたら、あっという間に飲み込まれる。
一緒に叩くと、お神輿の方々の声の大きさに自分が何を叩いてるのはわからなくなるぐらいで、大人神輿の洗礼を浴びまくる。

最後、お宮に戻る前に、お神輿と山車が一緒になって、大きな道路を練り歩き、獅子舞が出て、宮司さんが先頭になり皆を引っ張る場面は、このお祭りのハイライト。
夕方日も暮れて、とても厳かなそして華やかな雰囲気は、街の人たちを巻き込み、いいよねお祭りってとやっと感じることができた瞬間でもあった。

この頃、一日中叩いて緊張していたのもあり、ちょっとハイになっていて、神楽殿での最終演奏については全く忘れた状態だった。

夜の締め囃子DAY2

さて、お祭りもいよいよ佳境となり、最後の大仕事である締め囃子の時間が近づいてきた。人数はギリギリ。絶対絶命のピンチである。

疲れMAXだし、もーいいよね。と思っちゃたりしながらも、お餅まきに群がる人の殺気がすごい中、「お前たちの演奏じゃなくて、餅をくれええええ」とばかりの視線の中で叩くのは相当なプレッシャーであることを1日目に認識している私にとっては、最終でかつ最大の問題である。
がしかし、逃げられる訳もなく、恐怖の時間はやってきたのである笑

お餅ゾンビたちを尻目に、めちゃくちゃ人が近くに感じて、めちゃくちゃ緊張したんだけど、1日中叩いていた成果?なのか、叩き始めたら、一番最初にこの神楽殿に座った時の緊張に比べると、あれ?大丈夫かも?となった。
そして1番、間違えないで、叩けたのもこの最後の神楽殿だった!
1日叩きまくる修行の成果?!が実った瞬間でもあった。

姉と旦那さんが色々写真やら動画を取ってくれていて、終わった後に「とってもよかったよ」って言ってもらえたのが、何より嬉しかった。正直、写真を見れば思い出す程度で、記憶があまりないのだが、、笑

お餅ゾンビを横目に必死な私笑

お祭りマジック

このお祭り期間の2日間、私の旦那さんは山車を担当し、私の姉(実際の姉ではないが、姉のような家族のような友)が我らお囃子チームをサポートしてくれた。お囃子チームは、人数がギリギリなのと、師匠たちはお年を召しているし、4年ぶりのお祭りってことで、人手不足マックス。
最初は、名前もうまく呼ばれず、あの方とか私の旦那さんって呼ばれたりしていたが、徐々に、みんなが名前を呼ぶようになってくれたり、一緒にご飯を食べてワイワイしたり、飽きの時間には、身の上話的なことをするようになったりと1日で急速に皆が仲良くなり出した。みんな同じお祭りを盛り上げたいという気持ちと、お揃いの法被を纏うことで、このグルーブ感が作られていると強く感じた。
この法被という羽織物には、凄い力がある。私はお囃子用の法被を着ていたのだが、街の方々からも「お囃子楽しみにしてます」とか、お囃子の皆さんどーぞとか声を掛けられる。旦那さんや姉は、神社の関係者用の法被を着ていたので、みんなに色々頼まれる笑 この法被を着てる人はみんな仲間だがら助けるし助けてもらえるよっていう印が法被なんだ!と改めて、この法被の力を感じつつ神社DAOについて考えるようになった。お揃いの力、おそるべし。

やっぱりDAOだよ。神社は!

法被の力からも取れるように、やはり神社は組織であるが、DAOに近いように感じる。
まず、みんながすごい働いているがそれが全てご奉仕ということ。
お祭りでたくさんの世話人の方々が、交通整理や色々な業務を遂行をしていたのだが、いつこのミーティングが行われたのか?みんな何でそんな動けるのか?と思ったり、街のことをよくご存知でスムーズにお祭りが進行していく。その知識と権力(笑)をいい意味でうまーく使いながら、このDAOは運営されている。しかもなりたくても誰でもなれるものではないというのも神社DAOの大きな特徴ではあるので、少しDAOとは要素が違うかもだが、とにかく私が思っている以上に、みんなのやり甲斐であり、拠り所であり誇りであることは間違えない。
ちょっとだけお仲間に入れていただけたとこが今年、最大に嬉しいことでもある。

これからの目標

終わって一週間が過ぎて、先週のお稽古はおやすみ。今週からまた毎週木曜日のお稽古が再開。自分ができない部分がはっきりしたことと、師匠から大きな太鼓の方が向いてるかもという謎のお言葉を頂いたり、大きい太鼓を教えるまでには5年やってから!という、こちらも謎の掟を聞かされたりと、ゆるーい目標は出来つつ、とりあえずお正月に神楽殿でのお囃子があるそうなので、それまでにはもう少しマシな演奏ができるようにしておきたいなと思うばかりです。
毎年、この時期お祭りに参加する。この時期は、これに行くって昔は縛られってるみたいであんまりだったけど、こういうのってなんかいいよねって思えるようになった自分と、周りの環境にすごく感謝。ということで今年のお祭りブログはここまでとします!

今年の手ぬぐいの柄はひょうたん柄。偶然にも鯉口とお揃い。また来年が楽しみ!

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