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日常生活に役立つ脳の知識

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日常生活に役立つ脳の知識についてまとめております。 学術論文や、第一線分野の人たちの知見をまとめたエビデンスベースの情報をご提供いたします。
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2021年8月の記事一覧

【「特定」するほうが援助/サポートを受けやすい】

集団より個人ができる方が援助を受けやすい
統計データよりも顔や名前、その他の詳しい状況を知ることで人は動かされる

また、自分1人が行動を起こすことで相手を確実に救えるかどうかが判断のポイント

(身元のわかる犠牲者効果)

【成長には良きパートナーが大切】

脳には周囲の人の言動を無意識のうちに模倣してしまう
神経細胞(ミラーニューロン)がある

また、成長とは人との関係性によってもたらされる
自分を高めてくれる相手と出会うことで成長は加速する

(ミラーニューロン)

【100の意思決定をなくすための1つの意思決定をすることが成功への近道!?】

不完全な情報しかない状態で意思決定を迫られ続けると、
脳の処理能力に負荷がかかり、ミス率と諦める割合が高くなる

やらないこと等の原則を定めることで判断を減らすことができる

(ティム・フェリス)

【近年わかってきた科学的な学習方法】

理想的なインプットとアウトプットの比率は3:7
夜にインプットして朝にアウトプットする

(コロンビア大学)

1.レベルに合わせた短い動画を見る
2.人と対面して、ディスカッションなど実践する

(反転学習)

【同じことを何度も確認したがるのは、コンプレックスを抱いている証拠!?】

理想的でない、不満があるといったときに
脳の前帯状皮質が働く

深層心理に、自己嫌悪や自己肯定感の低さをもつ前帯状皮質が働く人ほど
同じことを何度も確認する

(グラーツ大学 エマニュエル・ヤウク)

【使い方に気をつけたい?SNS依存のデメリット】

SNS上の価値観の似た者同士で交流し共感し合うことにより、
その集団に属する自分の意見が増幅・強化される
(エコーチェンバー現象)

SNSは長期にわたって過度に使うと、不安や鬱を引き起こす
(心理療法士 ジェニファーパーク)

【同時に集中できるリソースは私たちの中で限られている!?】 最初に提示された情報を処理するために「注意資源」が多く使われてしまい、 後続の情報の処理に必要な資源が足りなくなる (資源剥奪モデル) 一方で、多くの不要な情報の中から脳が注意を振り分ける理論もある (選択モデル)

【脳科学における報酬系とネガティブ回避の仕組みを使って習慣化する】

頑張って成果をあげる経験から、快感を得てドーパミンを放出し
それを糧として次の努力をする循環を作ることができる

また、ネガティブ感情を利用し
それを回避しようとすることで脳を騙すことができる

(5dump)

【何歳でも運動で脳は鍛えられる】

運動で脳機能を制御する前頭葉の神経活動が高まるだけでなく
筋肉の収縮・伸展で骨格筋から分泌されるマイオカインによって、記憶を司る海馬が大きくなる

『実は、アルツハイマーの原因は運動不足といわれているらしいです』

(ジョン・J・レイティ)

【人間の脳は努力できる脳と努力できない脳の2つがある】

人間の脳の構造は先天的に決まっている

-努力できる脳:報酬系を求める左線条体と前頭前皮質腹内側部が活発に働くが、損得感情を計算する島美質が不活発

-努力できない脳:上記と逆の働きをする

(ヴィンダービルト大学)

【平均的な容姿が私たちにとって魅力的に見える理由?】

人間は、たくさんの視覚刺激を与えられると、
その特徴を平均的なレベルでひとまとめにして知覚する

多くの顔の特徴をもとに合成された平均的な顔は、多くの人から魅力的に見える

(アンサンブル効果)