マガジンのカバー画像

日常生活に役立つ脳の知識

68
日常生活に役立つ脳の知識についてまとめております。 学術論文や、第一線分野の人たちの知見をまとめたエビデンスベースの情報をご提供いたします。
運営しているクリエイター

2021年5月の記事一覧

【コロナ禍で変化!?私たちに友人は何人までつくれる!?】

大脳生理学から、
霊長類が互いを認知できている集団は
大脳新皮質の大きさに比例し
現生人類の場合150人程度と提唱

『オンラインの浸透で私たちの繋がりが転換期に?』

(進化心理学者 ロビン・ダンバー)

【自分の目で実際に見る重要性?視覚情報は身体でも知覚される】

脳細胞のミラーニューロンにより、状況を見ているだけでも
危険や痛みなどの感覚を知覚する

その知覚は迷走神経から身体中の器官へ伝達される

(カリフォルニア大学 ヴィラヤヌル・ラマチャンドラ/ダッカー・ケルトナー)

【私たちの共感力を司る扁桃体とは?】

不安や痛みで扁桃体は急速に活動し、
活動が一定量に達すると、他人への共感や優しい態度がほぼ不可能になる
(ダン・シーゲル)

扁桃体は柔軟で、大人になっても人の痛みを感じ、和らげたいという
思いやりの気持ちを育てられる
(タニア・ジンガー)

【高報酬と短時間睡眠と鬱の関係性とは!?】

報酬を受けとった時に神経細胞が発火する線条体を観察
(線条体は喜びを見出せなくなる無快感症に関係するという研究結果)

報酬への反応が強い人は睡眠不足による負の影響を受けにくい
という結果に

(デューク大学 アマド・ハリリ)

【締切に追われるのではなく、自ら楽しむメリットとは?】

プレッシャーを感じるときに出るノルアドレナリンよりも
好きなことをしているときに出るドーパミンの方が
集中の対象を1つに絞ることができ持続性が高まる

『mustからwant/seekへ』

(応用神経科学者 青砥瑞人)

【覚えておきたい!?日常生活に重要な3/60種類の脳内ホルモン】

セロトニン:幸福感
ノルアドレナリン:注意力、判断力
ドーパミン:やる気

『食事の栄養素(タンパク質、ビタミン、鉄・亜鉛、ミネラル、脂質)を元に、運動中や睡眠中に分泌される』

(心療内科医 姫野友美)

【左脳部分が右脳に比べて活発な人は幸福感も高いって本当!?】 左脳前頭葉部:幸福感、喜び、気力の充実 右脳前頭葉部:悲しみ、心配、悩み 右脳は主に五感を、左脳は主に論理や思考を司る 『普段、思考を重ねることで幸福に!?』 (ウィスコンシン大学 リチャード・ダビッドソン)