2011年に書いた新海作品感想
yahooブログが終了するそうで。
20代の頃に書いていたブログを読み返して黒歴史を堪能しています。
2011年に公開した星を追うこどもの感想ができてきたので供養のために転載しておきます。
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土曜日にアニメーション監督の新海誠監督の新作「星を追う子ども」を見に行ってきました。
新海監督は10年前に発表した「ほしのこえ」で一躍有名になった人。
声優と音響関係以外はほとんど一人で制作したとして有名になりました。
そこから、「雲の向こう、約束の場所」「秒速5センチメートル」と制作していき
今回初めて冒険ファンタジーものを作ったと聞いて期待してました。
見に行った日の公演は監督と音楽を担当した天門さんの舞台挨拶があった日。それ目当てでいきました。
映画の感想としては・・・
まず音響効果に感動!効果音にすごくこだわりを感じてしまいました。
陸橋を渡るシーンの橋の反響音と靴音のマッチ具合やその他細かい描写にリアリティを持たせるための効果音がたくさん!
音楽、映像ともにさすがに高クオリティで情報量が多くて一回じゃすべてを見きれないほど。
確かにジブリっぽい。そりゃあキャラデザがジブリよりな作品やってる人だからね。でも人物設定や世界観をみると結構別物。
なんか他の感想とかをみていると「エヴァのぱくり」とか「ジブリのパクリ」とか色々言われてますが
僕からいわせればなんにもわかってない。元ネタが同じなだけ。設定の話だけどね。
というか今回の主な元ネタは南米の神話が多かったからそこいらの人に馴染みがなかっただけかと思う。ギリシャ神話やクトゥルー神話をあまり使わないのがなんか新海さんぽい。古事記も出出来たし。
映像や映画、アニメづくりのテンプレートに収まらない作品づくりはいつもの新海節。
主人公のアスナの行動理念に疑問を持つ人がたくさんいるみたいですが逆に僕はすっきりした。
最初から目的がはっきりしていて強い信念をもって冒険へ出かける中学生がこの世界にいるか?という
疑問が解消された感じ。ここまできたしいってみたいしでも怖いしみたいな感情の終着がとりあえずついていく。みたいな。意外とアスナの行動とか感情の動きはリアルな方向だなと思った。アニメ的なキャラ設定ではないなと。その歳でそんな悟り開いちゃう?っていうのがなかったと思う。
ああいうアニメのテンプレって最初は全然だめな主人公が様々な体験をして次第に自分がなすべき事を確信してハッピーエンドが定石だけどそれにあえて逆らってる。だからそれを期待してた人たちは違和感をおぼえたんじゃないかなぁ~とか考えてたり。
あと話の作り方がうまい。順当に追っていけばだいたいわかる。ただよく見ないといけないけど。
そういう細かいところにこだわって、こだわったところは絶対にいわない監督なのでしょうがない。
あとミミっていう猫がでてくるけどナウシカのキツネリスじゃねえだろ?むしろジジに近い。
てか相変わらず猫大好きな監督。チョビの次はミミかよ!
監督が舞台挨拶の時に秒速で結構満足したからなんか違うものをつくろうとしたらこうなったみたいなことをいってたけどそれをふまえてみないと肩すかしをくらうと思う。
相変わらず空と風景(特に星空)が綺麗でカット割りとかが新海テイストなので大好きな人は充分。
なんかだらだら書きましたが総評すると
壮大な冒険ファンタジーに匠に偽装された可愛い猫とチェーンガンの弾道に身震いするアニメだと思う。本当の信者がみるアニメ。
とにかく速くブルーレイで見たい。一時停止して画面をなめ回すように見たい。
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