やってみてわかったお店をやることの大変さ
修行してる時はあんまりそのお店のこと考えて仕事してなかったんです。お菓子のこととか独立のために必要なこととか自分のことばっかり。
自分でお店やるとずーっと、休みの日も何してても店のこと考えてるんですよ。
いや、何当たり前なことをと思うかもしれませんが、修行してたときも経営者はずっとお店のこと考えてたんだなあと改めて気づいたというか…
今でこそありがたみが痛いほど分かるようになりましたけど、働いてるときはやっぱり文句言いたくなるときもあったり、こうしたほうがいいのにみたいな意見もあったり一丁前なこと考えてたわけなんです。
お店のためになんて言ってても自分の意見を通したいと考えてただけなんです。
一部分だけで全部を考えてたというか…一部分てお菓子のことだけです。
組織なんでいろんな部署で一つのお店を作ってるのに、その一部分の1人に過ぎないのに生意気だったし、無知だったな…なんて思うわけです。
美味しさこそ正義だと思っていた
そんなお菓子のことしか考えないお菓子バカだったので(今もかも…)美味しいものを作ることこそ正しい道だ!!これが正解なのだ!これが正義だ!!くらいに思ってた。
こうと思うと突っ走ってしまうのでますますお菓子のことばっかり考えてましたね。
美味しく作るのなんて前提でしかなくて買ってもらわないといけないのにそこが抜けてた。
そう、買ってもらわないといけないんです!!
いや、同じこと2回繰り返しちゃって何当たり前なこと言ってんだか…と思われてるかもしれませんが本気で考えてなかったんです!!
全体的に考える
お店やってるとお菓子はもちろんどういう風に売るか、いつまでやるか、包装はどうするか、値段はどうするか細かく考えることあるんですよ。
作って終わりではない、もっと先がある。
これは果たして喜んでもらえるか?売れるのか?来年もやるのか?色んな細かいこと決断していかなきゃいけない。お菓子のことばっかり考えてるわけにはいかない。
もう先に、先に考えて予定組んで発注して試作して…今9月ですけどもう年末のこと考えたりしてるし…なんか全部ひっくるめてがお菓子作りという風になってしまった。
浮き沈みが激しくなる
ずっとうまくいってるならいいんですけどそうじゃないときももちろんあって誰も来ない日なんてあったりして…そうすると
「お客さん来ない…人類が滅亡したに違いない!!どうしよう…もうおしまいだ!!」みたいに地下に潜ることもあれば
「やった!!めちゃくちゃ喜んでもらえた!!褒められた!!天才か!」みたいな日もあったりして浮き沈みが激しい。
もう沈んだら「もうやめよかな…わたし頑張ったし…よくやったよね…でもお菓子屋やめたら私には何もない…嗚呼」ってなって大変。(めんどくさい奴)
これたぶん繰り返していかないといけないんですよね。だって波は必ずあるんだし…
大変って色んな意味で
もちろん自分の限界くるまでやりたいとは思ってます。もしかしたら志半ばで力尽きることもあるかもしれない。
コロナみたいに思いもよらないことがまた起こるかもしれない。
和菓子はなくなっていくかもしれない…でもそんなこと考えたらキリがない。
これからも泥臭くやっていくしかない。わたしにはそれしかできないのだから。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?