クソシェアハウス奮闘記其の五「奮闘」
お疲れ様です。豆鉄砲の佐藤です。
あったかいのか寒いのか、よくわからない気候が続きますね。お体にお気をつけください。
今日も遊びに来ていただいて感謝です。
魂の掃除編が始まります。
【登場人物】
🏚️🐉🐙🐴
僕ら豆鉄砲は去年、ワタナベの大会で優勝して100万円を手に入れ、いろんなメディアに出させていただく機会も増えました。
特に入居したこの時期はその恩恵をかなり受けていた時期なんですが、きらびやかな舞台や共演者との仕事を終えたらゴミ屋敷に帰る、という意味がわからないことをしていた時期でもありました。
今考えると、調子乗りの僕を調子に乗りきらせず、地に足をつけさせてくれたなというのはあるので、そこに関しては感謝している、、、
なんて言葉は、冷静になると全然言いたくなかったです。すみません。撤回します。絶対に言いたくない。全く感謝してません。冗談じゃないよ。
そんなこんなで、引越しなどの環境の変化、そしてこの時期少し忙しかったのもあり(今までが忙しくなさすぎたっていうのもあるのですが)慣れない稼働に疲れていることが多かった僕でした。
ですが入って3日が経とうとしたくらい、この家で寝るたびに日に日に痒くなる身体に、もういよいよ辛抱ならなくなりました。
その日は久しぶりの一日休みで、僕は休みたくてたまらなかったのですが、そろそろ自分のエリアだけでもいいので、掃除しないわけにはいきませんでした。
掃除を、しよう。
重い身体を無理やり動かし、僕はまず、ベッドをひっぺ返しました。
すると、目の前に流星街が広がりました。
流星街というのはHUNTER×HUNTERに出てくる幻影旅団という盗賊グループの生まれ故郷。
キャッチコピーは、
「ここには何を捨てても許される」
それを踏まえてまさに流星街でした。
僕はその一切を許せなかったので、前もって買ってきていたマスクと手袋で完全武装し、片っ端から捨てていきました。
一応2人は僕の先輩なのですが、パンツとかから何から全てなにも聞かずに捨てました。
シフォンケーキは真っ先に捨てました。
最初こそ「これはなんですか」「捨てていいですか」と聞いていました。
でもそのたびに2人とも「うぅん」といった顔をして幼児退行してしまい、YESもNOも言わなくなってしまうので聞くことをやめました。
もうすでにゴミのように捨てられてるも同然のものなので、不法投棄物を正しい場所に捨て直しているといった感覚でした。
結果、70ℓのゴミ袋が4袋できあがりました。
なぜか先端がないのですが、掃除機があることは確認しています。粗大ゴミのシールが貼ってあるのでおそらく捨てようとしていたと思うのですが、本当に意味がわかりませんでした。
なにかの縛りプレイをしているとしか思えません。
これであの2人も吸い込めたらいいのにと思いながら掃除機をかけていてふと気付きました。
この家、Gは見かけないな、と。
正直大量に出てくることも覚悟していましたし、流星街の中に潜んでいることをほぼ確信しながら作業していたのですが全く出てきません。隙間だらけなんてもんじゃなく穴が空いているというのに。
そうか、この家はGも近寄りがたいのか。
ありえない考察なのに、この家においてはいとも簡単に僕の脳みそで可決されました。
掃除機を終えたあと、クイックルでもう一拭きし、そのあとさらに濡れ雑巾でこすり、アルコールを吹きかけ、消臭剤をばら撒き、ベッドの上も掃除機をかけてからコロコロをし、アルコールと消臭剤をビショビショになるくらいばら撒き、ほぼ洗濯機みたいなことをしました。
こうして僕のエリアに関しては、ギリ住めるくらいにまではもっていけました。
そして、綺麗にしてからやろうとして、なかば放置していたことに取り組みだしました。
それは前の家から持ってきていた服やその他荷物などを、同じく持ってきた自前の衣装ケースや棚にしまう、という作業です。
服は全部袋につめて部屋の隅に置いたままにしていたし、棚類もその辺に積んでいただけにしていたので、ここも整理しとかなくては。
それの最中僕はハッとして、この家に感じていたある違和感の正体に気付きました。
この写真を見てください。
お気づきでしょうか。
2人とも半裸なのはさておき。
トミサットさんの衣服や荷物は全てベッドの横に乱雑に積み上げられていて、コモダさんは布団の上に全て投げ捨てるように広げその上で普通に飯を食ったり寝たりという生活をしています。
そうです。
この家には収納という概念がなかったのです。
それに僕は、自分の衣服を畳んでケースに入れているとき気づきました。
衣服を畳んで収納に仕舞うという概念を、この2人は一切持ち合わせていない、、!
人生観が変わったような衝撃でした。
僕がこの家に入ってすぐのとき、衣装ケースを2箱くらい家に運び入れていたらトミサットさんに、「なにそれ」と言われたことを思い出しました。
その時はこの発言の意味がよくわからず、「衣装ケースです」と、僕も僕でバカみたいな返しをしてしまったんですが、トミサットさんも意味がわかってなかったんだということに今気付けました。
そういう衣服の保管をしているため、2人とも服を探すときはドラえもんが道具を探すときのように山をかき分けて探します。
そのたびに服が周囲に散らばり、しかもそれをそのままにするので床がほぼ見えなくなるくらいになります。
上の2枚の写真は僕が入ってちょっとしてからの写真で、僕が床のものを拾ってまとめたりするので床が見えたりしているし、結構綺麗ですよね。
ですが当時は本当に床が見えないほどでした。
その散らばった服やゴミを毎日僕が拾ってはまとめて片付けて、でも帰ってきたらまた元通り。
再生スピードに僕の攻撃が追いつかない。
小さい頃コロコロコミックで読んだ漫画版ロックマンエグゼに出てくるフォルテを思い出しました。
絶望でした。
今からちょっとひどいことを言います。というのも僕が導きだした結論なんですが、この家の一番の汚れは、この2人でした。おっきな粗大ゴミです。
おそらくこの家を綺麗にするいちばんの方法は、この2人を始末することだと気付いたときは、悪魔のささやきが聞こえてきたものです。
結局自分のエリアだけで1日かかってしまい、全く休日にならずその日は終わりました。
その疲れた状態でこの家で一番汚いキッチンエリアを見たときは、深いため息が口だけではなく目や鼻や耳からも出て、なんか屁とかも出ました。
いろんな掃除用品や洗剤を買ってきて、時間を費やして、わざわざここを掃除するコストを考えると、一回全部燃やしてしまった方がコスパがいいのではとも思いました。
今日の掃除で、寝ても体が痒くなくなり、自分の荷物は整頓させることができたことによって、僕にとってギリ家と言えるようになったこのクソシェアハウス。
まだ序章しか味わっていない僕は、ここからの生活を経て、さらにこの家の真髄を知ることとなっていくのでした。
🏚️🐉🐙🐴
今回はこちらでお開きにします。
また次回もすぐに出しますのでお楽しみにしていただけたら嬉しいです!
ご精読ありがとうございました!!!
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