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小説「彼女は狼の腹を撫でる~第15話・少女とスコップと落とし穴~」

穴掘りは夢と浪漫と探求心だ。
とある学者が『人間の根底には穴を掘る習性が刻まれている』という学説を発表した際に、研究者たちはみな黙したまま首を縦に振ったらしい。
一部の民族に至っては、砂浜に連れて行かれると、理由もなく穴を掘ってしまう不思議行動を取るのだとか。
かつて先祖たちが乗り越えた塹壕戦の名残という仮説を立てる人もいれば、男女が恋に落ちるのと同様に本能がそうさせるのだと主張する者もいる。

実のところ、私もそんなに嫌いではないけれど、穴掘りに魂を燃やす程の情熱は理解できない。

動力機付きの穴掘り機で、目の前の空き地に穴を掘りながら、私は額に浮かんだ汗を拭った。



【開拓都市ワシュマイラ】は数十年前に大陸南端に誕生した、大陸5大都市のひとつだ。
南部開拓の最前線基地でもあり、開拓事業そのものは現在も続行中。内陸北部に巨大な鉄鉱山や宝石鉱山があり、大陸の重工業において重要な採掘地でもある。
いわゆる労働者の町で住民の気性こそ荒いが、治安は比較的良好で、労働者はみんな勤勉。時折、南に拡がる広大な岩石砂漠からの原住民の襲撃を受けるものの、開拓という最重要命題のために日々汗を流している。

先日、失踪中の母からの伝言を受け取った私は、揺れる貨物船で5日間、船酔いと不安定な寝床に苦しみながらワシュマイラまでやってきた。
ワシュマイラは南部とはいえ最果ての地、乾燥した冷たい風と夏でも霜が降るような気候のせいで恐ろしく寒い。
羊毛を織り込んだ冬用のコートと模造毛皮のフードを着込んでもなお、芯から冷えてしますような空気に目を細めながら、潮風が吹きすさぶ港を通り抜けて、鉄と開拓の町へと乗り込んだのだった。


私の名前はウルフリード・ブランシェット。16歳、ブランシェット家の狩狼官で13代目の当主。
失踪中の母と、実家から持ち出された機械の狩狼道具を探しながら暮らしている。


初めて訪れる町では、飯屋か自警団事務所を訪れろと先人たちは語る。
この世で最も情報を握っているのは、誰もが集まって噂話や世間話に華を咲かせる飯屋、町の荒事に対処し続けている自警団、それと情報そのものを売り買いしている情報屋だ。
だけど情報屋はそもそも居場所がわからない、自警団事務所を探すにも土地勘がない。しかし飯屋だけは、観光客でも旅人でもわかるように、ここに食べ物があるぞと店構えと匂いで知らせてくれる。

適当に町を歩けば辿り着くだろうと、潮風吹き荒ぶ港を通り抜け、町へと続くゲートを潜り抜けると、真っ先に目に飛び込んできたのが飯屋だ。
正確には飯屋と自警団詰所と情報屋の合体した店、その名も【ウルフリードワークス】、まるで私が欲しいものを全て乱雑に箱に詰め込んだような名前の店だ。
看板には狼とその首を繋ぐ紐、さらに巨大なスコップが真っ黒いペンギで描かれていて、ご丁寧に看板の端には『ブランシェット・12』とサインが殴り書きされている。

12代目ブランシェット。ブランシェットという家名が珍しいものでもなければ、十中八九、いや百中九十九は先代、つまり母のことだ。

もしかして、この店で母が働いているのだろうか。
そう思うと変な胸騒ぎというか、鼓動が速くなってしまうというか、胸がきゅっと締め付けられるような痛みを感じるけれど、いつかはそんな日が来てくれると覚悟も期待もしていた。
ゆっくりと息を吐いて、呼吸と鼓動を整えて、ゆっくりとドアを開いた。


店内にいたのは、炎の上で鉄鍋を振り続けるおじさん、カウンターで書類の山にサインを記し続けているおじさん、それと新聞に目を通しているおじさん、それと昼食を求めて椅子に体重を預けているおじさんたち。
加齢臭と男臭さで満ちた空間に、女性の気配は欠片ほども感じられない。

もしかして入り口を間違えたかな、といったん外に出て看板に目を通し、やはりウルフリードワークスと書かれているので店内に再び足を踏み入れる。
むせ返るような汗と香辛料と煙草のにおい。

「お嬢ちゃん、見ない顔だな! 旅行者かい? それとも仕事を求めて田舎から出てきたのかい?」
「ええと、こちらにブランシェットという女性がいると聞いたんですけど……」
忙しそうに鍋を振るおじさんの問いに、あえてかまをかけて問い返す。もしなにか、最低名前だけでも知っているなら、そういった反応を示すはずだ。もしもなにも反応が無ければ、この店の持ち主か大家を探して問い直す必要がある。

「ブランシェット……? ああ、それならジャックにでも聞くんだな! で、飯は食っていくのかい?」
おじさんの反応は好反応だった。特に厄介事をもたらされた雰囲気もなく、ジャックという人物の名前だけを示して、テーブルの上に山盛りの焼いた肉と炒めた米とわずかな野菜、見るからに労働者が好む食事を出してくる。
私も仕事量はさておき労働者みたいなものだし、もちろんこういう食事は大好きだ。
肉と米は人を幸せな気分にさせてくれる。そこに十分な熱と油が加わっていれば尚更、それを野菜で包んでしまえばより一層だ。

十二分に腹も空いている。
私は勢いよく米と肉を口の中に運び、カランと皿の上でスプーンの音を立てて、米粒ひとつ残さず食べ終える。
お腹いっぱいだ、ごちそうさま。

「いい食べっぷりだな、お嬢ちゃん。飯をいっぱい食べる女は、将来いい女になる」
食後の珈琲を飲む私の向かいに、いつの間にか座っている男。それが声の主。
珈琲に目と心を奪われた一瞬、その隙に椅子に腰かけて足を組んだ男。一言で言うと只者ではない。仮に戦士であるとしたら明確な強者だ。

「ようこそ、ワシュマイラへ。俺はジャック・オクロック、狩狼官だ」
男は100ハンパート紙幣を私の平らげた皿の下に敷き込み、鍋を振るおじさんに指で合図をする。
勝手に支払いを済ませてしまうつもりだけど、100ハンパートはせいぜい珈琲代になるかならないかだ。
「足りねえよ、ボケコラァ! 皿洗いでもするか、ああん!?」
そら見たことか。烈火の如く怒られている。

仕方ないので差額を支払って、ニコニコと鍋と片手を振るおじさんに会釈して店の外に出ると、ジャック・オクロックがさっきの諍いなど無かったような顔で立っている。
「ああ、礼なら結構だよ。代金はずっと前に頂いている、ブランシェットさんからな」
この男は、なにを言ってるのだろうか。差額150ハンパートと、ついでに彼が飲んでいた珈琲代100ハンパートを払ったのだから、なんの貸し借りもない。
むしろ礼を言われるのは私の方ではないだろうか。

「ワシュマイラには来たばかりだろう? ブランシェットさんの話ついでに案内してあげよう」
いや、案内は結構です。話が聞きたいだけなので。


ワシュマイラの町は、一言で表すと私好みの町だ。寒さ以外はだけど。
石畳の通路に画一的な箱のような家、少し進むと畑や牧場が広がり、その外側にまた画一的な家が並んでいる。冬が訪れる前なのに真っ白な雪山と浅く白んだ街路はどこまでも綺麗で、労働者の町とは思えない牧歌的な空気がある。
合理性と開拓の繰り返し、そんな発想で拡がり続ける町は、どこまでも歩けそうな感覚に陥れてくれる。

「気に入ったかい? そいつは実に結構、俺もこの町がそれなりに好きだ」
ジャック・オクロックは一言で表すと、よく喋る男だ。歩きながら常にあの建物は何で、あっちには何があり、この町はこういう独自のものがある――案内人の方が転職なんじゃないかと思わせる語り口を、滑らかに発し続けている。
かといって案内代を払うつもりはないけど。

でも、お喋りな狩狼官のおかげでワシュマイラについて解ったことがある。


ワシュマイラの治安がいいのは、鉱山懲役という重い刑罰があるおかげ。
鉱山懲役は、この世で最も重い刑罰のひとつだ。巨大鉱山を有するこの町独自の懲役刑で、文字通り鉱山の最奥部で働かせる。
労働時間は1日12時間以上、囚人は腰に回収用の鎖を巻かれて6時間に1回食事のために坑道の中から引っ張り出され、最低限の食事と水分補給の後に再び、頼りないランプの光と共に真っ暗な坑道の中へと送り込まれる。
鉱山最奥の平均寿命は半年。そんな刑罰があるのなら、誰も悪いことなどしないだろう。

一方で、軽度の罪に対してかなり寛容な面もあって、余程のことでもしない限りは鉱山懲役に至ることはない。善良で勤勉な者にとっては制度上の建前であるし、生来の悪党にとっては強い抑止力になる。
刑の強弱の使い分けがなければ、荒野を開拓し続けることは難しいのだ。

しかし、そんな重罰があってもなお、悪事を犯す者は後を絶たない。
この町ではどういうわけか、人狼と称される明確に人間とは一閃を画す者たちが生まれ、積極的に盗みを働き、人や家畜を傷つけ、町を破壊する。
狩狼官は野生の猛獣以外にも、人狼を狩ることを町から依頼されていて、特権的に1段階高い権限を持っているらしい。
例えば討伐のためであれば、民家や壁や道路を壊しても構わない、であるとか。
他にも人狼を捕獲した際に、住民たちから一定の報酬を強制的に徴収できるとか。

そのため人狼も狩狼官も、住民たちからの嫌われ具合でいえば似たようなものらしい。


「ブランシェットさんは……本人は師匠か先生と呼べと言ってたが、師匠はこの町で狩狼官としてしばらく働いていた。どちらかというと技術指導者といったところで、あまり前線に出る感じでもなかったがね。若い新米狩狼官にとっては優しい教師で、俺みたいにそう年の変わらない中堅には厳しかったよ。よく怒られたもんさ」

いわく、母は10年近く前にワシュマイラを訪れ、1年間ほど滞在して指導員として働いていた。
ウルフリードワークスはその名残で、母に教えられた生徒や同業者が集まって作った会社。

母の授業は、論理的で合理的、運の要素を徹底的に排除した、誰でも同じように戦える技術と理論が中心だった。
罠の仕掛け方ひとつとっても、仕掛ける位置には明確な意図が必要で、相手をどうしたいかという期待値ではなく、相手をどう誘導するかの戦術を常に思考する。
自称効率重視の母らしい教え方だ。

「娘さんがいるとは聞いてなかったけど、君は師匠の娘なんだろう。出会った時の師匠を幼くしたら、そんな感じだよ。食べっぷりは師匠よりずっと上だけどね」
母は食が細かったらしく、この町の食事は口に合わなかったのでは、とジャック・オクロックは続けた。それと砂糖なしでは珈琲が飲めない。酒にも弱くて一滴も飲めない。

それでも数年前までは時折ふらっと訪れては、自分の弟子たちの成長ぶりを確かめていたそうだけど、ここ3年ほどは見かけていない。もしかしたら大陸東部にでも渡ったのかもしれないし、どこか落ち着ける町に住みついたのかもしれない。
母は自分のことを語らなかったから、あくまで彼の憶測でしかないけど。

「人狼との戦いが終わった、という点も大きかったかもしれない」

え? そうなの?

どうやらワシュマイラでは人間と人狼の争いに終止符が打たれたそうだ。
人間は人間で開拓で忙しく、人狼は人狼で鍛えられた狩狼官たちと戦うことに疲れ、お互いに別の場所で暮らして干渉し合わないという暗黙の了解が生まれ、偶発的な小競り合いを経て争いを終えた。
南の岩石砂漠と郊外との間にある大穀倉地帯。今ではそこが人狼の居住地域となっているらしい。


「ということは、狩狼官としての仕事って……?」

「恥を忍んで言うとまったく無い! おかげで何年も無収入だ!」


狩狼官は仕事がない。
私が普段暮らしている自由都市ノルシュトロムもそうだけど、現代においては狼は狩りの対象ではなく保護動物だ。悪党も狩りの対象ではなく、騎士団や警察隊といった治安維持組織が捕まえるのが筋だ。
その点においてはワシュマイラもノルシュトロムも違いはない。

「だがな、折角狩狼官としての技を練り上げたのに、このまま二度と技を振るうことなく老いていくのは苦痛だ」
いや、それは仕事をしない理由にはならないし、私には一切関係ない話だけど。

「かといって人狼たちと再び争い始めるのは住人達への迷惑だ。そこで俺たちは新しい仕事を始めることにした。まあ始めたばかりで、まだ軌道には乗ってないがね」
ジャック・オクロックは郊外の、不思議と暗く淀んだ場所を指さして、着いてこいと手招きする。

狩狼官の技術を活かせる仕事なんて、かなり限られてると思うけど。
例えば何があるだろう。猟師とか警備員とか、あとは用心棒とか? 私みたいに機械を使う人だったら、ちょっとした工場での整備の仕事もあるかもしれない。

ジャック・オクロックは経歴を聞く限りでは、ただの狩狼官ではない。
過去に仕留めた人狼の数は38人。そのすべてを落とし穴を活用した戦術で勝利を収めている。

落とし穴というのは単なる敵を落すだけの罠ではない。
落とし穴自体に嵌めなくても、穴の存在で相手の動きを制限し、行動の選択肢を奪う。路地に仕掛けられたら、まず全力疾走が出来なくなり、他の罠の存在に怯えて速度も足運びも覚束無くなる。
おまけに身を低くして走り込むという選択肢が奪われ、穴を飛び越えるか壁際の細い範囲を利用するか、或いは迂回するか、行動の選択肢が減れば、それだけ攻め手が無くなっていく。
反対に仕掛けた側は、その分だけ警戒する要素が減って、余った思考の容量を観察力や行動予測に回すことが出来る。

落とし穴はただの罠ではない。
相手の思考や脳の体力を削る武器であり、行動の選択肢を削る枷でもあるのだ。

10年前に母が失踪したせいで基礎から全てばあさんに仕込まれた私は、そういう罠の扱いには長けていない。ばあさんが教えたのは、その場その場で瞬時に判断して最適解を選ぶような、瞬発力と反応速度に特化したもので、相手の選択肢を削るような長期戦とは対極のものだ。
そして本来それは、私のような小柄で細身の女ではなく、ばあさんみたいな大柄で体力自慢に適したものだ。

どうせなら母から色々と教わりたかったな、と僅かながらも横の狩狼官に対して嫉妬の念を抱いていると、いつの間にか郊外の黒い土壌の、奇妙に歪曲した土地に辿り着く。


「これがウルフリードワークスの新しい事業だ」


そう説明されても、目の前にあるのは土地である。
黒い地面はよく見ると所々に雑草や木の根が混じっていて、歪曲した一番深い部分に向かって周りの土地が崩れて流れた形跡が見て取れる。
もしかして、わざわざこんな郊外のよくわからない場所で、わざわざよくわからない規模の穴を掘ったのだろうか。

「俺たちの新しい仕事は穴掘り師だ」
「はい?」

思わず遠慮もなく聞き返してしまう。
意味がわからない。この穴だった土地の意味も、ジャック・オクロックの発する言葉の意味も。
わかるのは彼が穴の近くの倉庫から取り出した、動力機付きの穴掘り機に見覚えがあるということだけだ。


【アビス】
ブランシェット家の開発した動力機付きの穴掘り機。形状は柄の長い剣スコップで、人間の頭部くらいの穴なら瞬時に掘ることが出来る。


母が教えて鍛えた生徒たちに預け、現在ではウルフリードワークスの象徴にもなっている狩狼道具だ。
その象徴と練り上げた技術、それに培った経験値、その全てを活かせる仕事が穴掘り師という職業だ。という結論に達したらしい。

「穴掘りの技術はまったく問題ないと自負しているんだが」
いや、あるでしょうよ。周りの地面が崩れてるんだから。

「当面の課題は、穴を掘ることでどうやって利益を生み出すかだが」
どうせ穴掘るなら鉱山に行きなさいよ。あっちは掘ったら掘っただけ鉱石や石炭が採れるんだから。

「そこは師匠の娘さんである君にお願いしたい。これも何かの縁だ、師匠に教わった穴掘りの技術は伝授してあげるから」
いい年した大人が16歳の小娘に頼るんじゃない。

「そうだ、営業を掛けるのはどうだろう。具体的にはさっぱり思いつかないが」
「鉱山か工事現場で働きなさいよ」
「え?」

『え?』ではない。むしろ問いたいのはこっちの方だ。
どう考えても鉱山か道路工事以外に役立つ場面がないんだから。



そういうわけで私たちは、ひたすら穴を掘っている。
会社の事務員さんに頼んで、鉱山や道路工事現場にジャック・オクロックと収入のない狩狼官たちを紹介してもらい、即戦力として売り込めるように改めて穴掘りの練習をしているのだ。

穴掘りは1日さぼると勘を取り戻すのに3日かかると言われている。狩狼官たちの中には、中にはというか全員、しばらくスコップすら握っていなかったので、1から鍛え直そうというわけだ。

そこに私が参加する必要はないのだけど、ジャック・オクロックによる穴掘り戦術講座を受けて、母の授業のほんの一端にでも触れることが出来た気がするので、まあいいやと頭全体をぐっしょりと濡らす汗を拭い取る。


労働の汗は尊い。彼らが母の技術を活かしてくれるなら、娘としても鼻が高いというものだ。




数日後の夜、宿の近くの酒場で夕食を食べていると、窓の外をジャック・オクロックと数名の男たちが警察隊に引っ張られているのを目にした。
どうやら工事現場に就職したことを大義名分に掲げて、実に狩狼官らしく、勝手に道路に穴を掘って工事を始めて、近くの家々から工事代金をせしめようとしたのだそうだ。かつて狩狼官の中には、頼まれてもいないのに狼を捕まえて、近隣住民に謝礼を求めた輩がいたらしいが、その伝統を踏襲していると考えたら、実に狩狼官らしいなと思う。

いや、ウルフリードが私の名前でもあるから迷惑極まりない話なのだけど。


ちなみにウルフリードワークスだけど、この一件の影響か、元々資金的に限界だったのか、翌日には看板を下ろして間借りしていた食堂に完全に乗っ取られたのであった。



今回の回収物
・アビス
動力機付きの穴掘り機。形状は柄の長い剣スコップ。紫色。
威力:D 射程:D 速度:C 防御:― 弾数:15 追加:落下(落とし穴)


(続く)

(U'ᄌ')U'ᄌ')U'ᄌ')

狩狼官の少女のお話、第15話です。
当初は3話構成くらいの、ゴリゴリに人狼部隊とベテラン狩狼官ジャック・オクロックが戦う話を予定していたのですが、いやこれはモフモフバトルコメディーなのだ、戦ってばかりだとダメ、という判断を下して、なんかこんな話になりました。

戦わせてたらよかったなあと、若干後悔してます。

落とし穴戦術はその辺の名残ですね。名残雪です。名残雪ではないです。

作者がコントロールしきれてないお話ですが、今後ともお付き合いお願いしますです。ですです。