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【BL】「君の夜に触れる」⚠️ネタバレ感想⚠️

Twitterで何話配信!というツイを見てから気になっていた作品。·····あぁ、手に取って本当に良かった·····。

物語に大変合っている幻想的な絵柄に、常にほの暗さが漂う作品·····。

盲目の青年が、かつての少年だった殺せない殺し屋と、どう関係を築いていくのか、話数を重ねるごとにドキドキしながら読んでいました。

どちらも闇に囚われていて、どこか暗い影がチラついていて、似たり寄ったりでそんな風な、過去に暗い影を落としているというのが大性癖なので、胸辺りをチクチクしながら、過去にそんなことがあったんだと思いつつも、二人が友達の関係から、少しずつ変わっていく過程を読んでいくのが楽しかったです。

水族館にて、はしゃいでいる佳澄さん可愛ええと思いましたね。水族館、暗いのが基本であるから、目の見えない人って行くの難しいのかな。でも、千夏さんと一緒ならば、一人では一歩踏み出せない所までどんどん行けたというのが、どんな再開であれ、また出会えて良かったなと。

水族館で生まれたイルカの話、どこかで聞いたことがあるような·····? この物語での創作·····ですかね? 佳澄さんが思わず言ってしまった「雨の音は賑やか」で雨音にはしゃぐ佳澄さんもまた好きで、蛙も可愛い。そのすぐそばに、ひと仕事を終えた千夏さんの姿との対比が。ビクッとしたものの、好きな場面だったり。

その後の、聡さんと千夏さんとの会話で、聡さん、本当は兄想いのいい弟くんなんだね·····(涙ぐむ)(兄弟大大性癖🤗💖)と思ったら、聡さんの株爆上がりした(単純)聡さんもそういえば、お兄ちゃんよりも背が高いし、大人っぽいし、綺麗な顔をなさっているんですよね。見た目も大性癖。千夏さんにも背が抜かれているし·····佳澄さん、ドンマイ·····苦笑

千夏さんも、お兄さんがいらっしゃったんですよね。こちらはなかなかに歳の離れていそうな、でも、優しいお兄さんだったようで。あぁ、ダブル兄弟を浴びている·····ありがたい。

千夏さんが優しい人だと知っているから、自分のことを手にかけることは·····というよりも、何かに恐れているからと思っているのか、手を握りしめたり、頬を擦り寄せたりするんですよね。好きな描写。

唇と唇を重ね合わせた描写は、もう友達以上の関係から変わっていったのが分かるシーンでもあり、よく見てきた描写だというのに、なんでだろう、ドキドキとしてしまいました。
その後にも、それ以上の、肌と肌を重ねる描写があったけれども、荒々しくはなく、気遣うような、優しいもので、はっきりと見えないというのも好きな部分。

小冊子では、はっきりと見えているという違うがあるのもいいし、お酒で酔っていても、覚えている"幸せな"夢に、真っ赤になっている佳澄さんが見られてにっこり(˶ᐢωᐢ˶)

老舗の旅館の息子であるから、普段から和服を着ていた人が、洋服に変わっていったのが、誰にも縛られず、自ら一歩踏み出せたのかなと思える瞬間で、和服もいいし、洋服もいいなと。

後日談で、本編で咲いたら、昔みたいに遊んでみたいと言っていたことを、今度は千夏さんと遊んでいて、大変微笑ましい。
あれ、意外と難しいんですよね。何度かチャレンジしてはみたものの··········何回かやって、ようやく切れずに出来た程度·····だったような。そんな懐かしさを覚えながら、出来事を手紙にしたためて、オシロイバナと海で楽しそうにしている佳澄さんの写真を、弟に送る·····。いい終わり方でした。

佳澄さんの目は、目の見えない人の特有の特徴かなと思ってましたが、彼の性格の、純粋さも見えるもので、千夏さんのは、あの時から濁ってしまった、目の下のクマも酷いという対比もあって、面白い部分です。

佳澄さんの突発的な失明、熱中症かなと思っていたけど、症状にはないらしく、じゃあ、病気と言っていたことから、突発性の目の病気ってことかな。白内障?


好きなシーン

寝ていたのに、何かを察してそっと手を差し伸べて、千夏さんの手を頬に寄せるのが好きです。
 消えてしまいそうに思ったから、存在確認でも感じられる場面です。

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