「黒執事 32」⚠️ネタバレ感想⚠️
ようやく知れた、バルドの過去。
……この過去を知ってしまうと、今までの派手に焼いていた料理芸で笑っていたのが、泣けてきてしまうやつや……。
時代は、ゴールドラッシュと言われていた1800年代の話。
多分、歴史の授業でやっていたはずなのだが、全く覚えておらず、だから、何故バルドが戦争へ身を投じたのか、イマイチぴんと来なかったが、そもそものアメリカという国がどういった所なのかと分かれば、その背景がどことなく分かってくるはず。
少々話が逸れるが、元々先住民がいたような国なのに、何で人種差別が激しい国になったんだろうな。改めて理解が出来ない話。
で、そのゴールドラッシュのせいで、金を求め、色んな人達が移住し、先住民達の土地までも奪ったから、戦争へと至ったわけ。
それは、元々いた人のを奪ったら、反逆されるから、おかしな話ではないが、やはり、怒りや悲しみしか生まないことを、バルドの過去から垣間見えた。
ふと、「インディアン戦争」のことが頭に過ぎり、検索してみたが、この辺りの時代も関係していて、あちこちで戦争していることが分かった。改めて歴史を勉強し直す機会になった。
ローストチキンすらまともな形で食べれなくなったのは、長年そういう生活をしてきたから、というのもあるんだろうなと思うと、胸が痛い。うちの祖父も、ここまでではないが、きっと戦争で食生活が変わったのだろうと思われる。
そんなバルドも、坊っちゃんを殺しに来た者らを一瞬の隙もなく仕留めた時に、セバスチャンが「不死身ではない普通の人間」「この屋敷内で唯一、死を正しく恐れることが出来る」と評した。
他の人らの経緯を見てきたが、結構特殊であったものだから、バルドのは案外普通で、間近な死を感じたから、そういうことなのかな。
死を正しく恐れる。
意外と難しいことなのか。
にしても、突如として殴ったセバスチャンの描写に呆気に取られながらも、後々笑えてしまって(笑)そうだよね、バルドがいつまでも戦場での話をするから、料理人としてなってないからお望みのことをしたまでなんだろうけど(笑)
"奇跡の癒し手"を説得し、良かった……とはならないのが、この物語。死神がいたことから、どうしたって誰かしら死ぬ運命にあって。
結局のところ、奇跡の癒し手のことを下さなければならないのか。
劉が手を出してきたのが怖いんだよな……。次発売されるのいつ!!!
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