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再び明治座へ

ももクロさんの明治座公演「第2回ももクロ一座特別公演『CHANGE THE FUTURE!~未来を変えろ~』」は2021年9月25日から10月4日までの日程で予定されていましたが、感染症の安全確保が難しくなったことを踏まえて延期に。ちょうど8月末に明治座の出演者にクラスターが発生しており、今回はやむなしの措置になりました。
そこで予定がすっぽり空いてしまった明治座のハコを活用するとともに、ライブ再開の第一歩として明治座で単独ライブを開催することになりました。
公演名は
「週末ヒロインももいろクローバーZ LIVE 『origin』」
最近「週末ヒロイン」が正式名称に使われることが多くなってますが、今回もイベントタイトルに堂々登場。本来千穐楽だった10月4日とその前の土日に昼夜、合計5公演が企画されました。
感染症対策から、今回は参加資格を東京都民限定とされました。また、当初きちんと伝わってなかったのですが、5公演のうちいずれか1回のみ参加できるというスタイルになりました。
我が家はギリギリ東京都の住所で参加資格を得ているので、公式ファンクラブAngel Eyes先行抽選に土日4公演で申し込んだところ、日曜日昼公演が無事当選。
一般発売は申し込まなかったのですが、前述の告知ミスにより複数回購入した人も少なくなかったようです。
このご時世、業務のホウレンソウが上手く出来ないことは多々ありますが、顧客相手の重要な告知の伝達はしっかりしてほしいというのが正直なところです。

ももクロの公演に先立ち、あーりん率いる浪江女子発組合が9月25日(本来の公演初日です)に1日だけ明治座をお借りして出張公演を行うことも、同時に発表されています。
題して「浪江女子発組合出張公演〜ももクロさんお先に失礼します〜」。
JA浪江の公演については別掲にて。

ももクリ2019以来、じつに1年9ヶ月ぶりのももクロ単独公演です。今年の3月以降、バレイベやソロコンで単独に近い公演は行っていますが、ももクロ主催の単独公演は本当に久しぶりなのです。
今回は5公演とも同一セットリストと告知されていたので、初日はSNSをほぼ遮断してネタバレを極力回避して臨むことにしました。それでも微かに漏れ聞こえてくるセトリ情報より、かなりレアな曲を持ってきてるらしいことが推測されます。


当日。13時の開場時間に合わせて明治座に着くと、見知ったモノノフさんの顔があちこちに。一箇所に固まらないよう極力距離を保ちつつも、ライブ前にご挨拶して歩くという当たり前の光景がひどく懐かしくて嬉しいことに感じていました。こればかりは配信では絶対埋められないイベントで、オタクに会うことがライブの楽しみの一部になっていたことを忘れかけていた自分にびっくりしました。
座席は2階の3列目下手寄り。佐々木彩夏座長公演もJA浪江公演も1階席だったので、これが初の2階席です。明治座の客席は間口が広く奥行きは比較的狭いので、2階席でも3列目からは舞台がかなり近く感じました。1階席は傾斜が緩いので、1階後方より却って2階のほうが観やすいのかも。さらに1席飛ばしで着席指定なので、ライブ中も見えかたに関しては全くのノーストレスでした。

セットリストです。

SE: overture
M1.Moon Revenge
M2.Survival of the Fittest -interlude-
M3.BLAST!
M4.ツヨクツヨク
(MC)
M5.ROCK THE BOAT
M6.Re:Story
M7.いつか君が
(MC)
M8.stay gold
M9.月色Chainon
M10.天国のでたらめ
(本編終了)
アンコール:暴れん坊将軍のテーマ(トランペット)
un1.Z伝説-ファンファーレは止まらない-
un2.オレンジノート
(MC・質問箱)
un3.スターダストセレナーデ

最新シングルの月色Chainonからファーストアルバム「バトルアンドロマンス」収録のスターダストセレナーデまで、新旧満遍なく取り入れたセトリでした。いわゆるご存知定番曲は敢えて入らず、長らくももクロに付き合ってきた人ほど唸らせるものがあったのではないでしょうか。

この1年9ヶ月の間、バレイベや黒フェスなどで生のももクロは何回か観る機会があったのですが、overtureが鳴り明治座の緞帳が開いて4人の姿が見えた瞬間、あぁももクロは実在したんだ、という謎の初見的感情が襲ってきたのです。
本当にあれは不思議な感情でした。やはり単独ライブは全然違う何かを纏っていたのでしょうか。
今回の公演に先立ち、ももクロのovertureに続けて演るべき曲をブレインストーミングしていたのですが、その中でMoon Revengeは全くのノーマークでした。そもそもライブで殆ど演らないレア曲なのでノーマークなのも当たり前かと。リベンジ、という言葉の強さに、この曲を再開1曲目に選んだ思いの丈を感じます。
続けて、時計の秒針のSE。これはBLAST!のintreludeではないか。まさかのフルバージョンBLAST!っていつぶり?2018年か19年の万博ぐらい?いや、ちょっとまって、フォーメーションがたまさんセンターでは。何とそのまま玉井詩織さんによるリリック、めっちゃカッコいいじゃないすか!!
そしてみんな大好きBLAST!をいつかぶりに。オリンピックの年にこの曲を聴けてほんとに嬉しい。
続いてもみんな大好き曲、ツヨクツヨク。タオル回しは禁止事項なので代わりに明治座公演グッズの長方形ペンライトを振るようあーりんが煽ります。前回の明治座では手裏剣型ペンライトというトンチキペンライト史に残るグッズを繰り出しましたが、今回もなかなかのトンチキぶりです。
この長方形ペンライト、ももクロ公式によると
明治時代の舞台にて、演目・配役などが記されていた『番付(現在のポスター)』を再現したインパクト大なペンライト!
とのことですが、何故これをペンライトにしようとしたのか。或いはお芝居のパートに何か関係あったのか。全く謎ですが、取り敢えずメンバーが楽しげに振り回してたのと、その後のMCでれにちゃんが猛烈プッシュしてきたのとで、公演後買いに行こうかどうしようか少しだけ悩んだほどのインパクトはありました。(結局買ってません)
自己紹介を交えて最初のMCが終わる頃、舞台中央のセリが下がるのが見えました。2階席はセリの上げ下げがまるわかりです。舞台上に何かを出す演出?小道具?と思ってたら椅子がセリから上がってきました。椅子の演出といえばRock the Boat。たまさんがノリノリで揺らしちゃう攻撃を仕掛けてくるのです。途中、椅子の上に登る振付の場面で、夏菜子ちゃんは難なく登って体幹すげー!となった後、たまさんはちょっと難儀しながら登ってて、これが普通のリアクションだよな、やっぱり百田夏菜子さん凄いな、と改めて思いました。
去年も今年も夏が終わることを実感できないまま過ぎてしまったので、ここで改めてRe:Storyを聴けてやっと夏が過ぎていくことを実感しました。あのバカみたいに暑かったマリンスタジアムでのお披露目や、MVのロケ地巡りで無人駅を訪ねた時の楽しい思い出とともに、夏のライブで聴くこの曲がかけがえのないものだったことを思い出させてくれました。
Re:Storyに続くのは、めちゃくちゃご無沙汰のいつか君が。夏から秋の季節感をこれほど的確に出すセトリはないのではないだろうか、と唸りました。それにしてもいつ君がご無沙汰すぎてほんとに懐かしい。こんな楽しくて可愛らしい曲だったのか。そもそも秋のライブが少ないからなかなか聴く機会がなかったわけなので、これを機にまた演る機会が増えれば良いなと。
夏菜子ちゃんの「そろそろラストスパートです」とのMCに、えっそんなに時間経ってた?とびっくりして、本編最後のパートはstay goldから。2019年11月にリリースされて大箱ライブはももクリ2019のみ。これからライブでモノノフと揉んでいこうという矢先に声出しができなくなってしまった、不遇極まりない曲です。ももクリの時はイマイチ掴みきれてなかったモノノフに「この曲はこうやって演ればカッコいいんだぜ」と身をもって示してくれた、ももいろ歌合戦2019での氣志團からの教えをもう一度振り返るべき時がもう近くまで来ているのです。
そして最新シングルの月色Chainon。セーラームーン曲が2曲入ったのは意外でしたが、最新のももクロが最強という諺をちゃんと証明してくれました。ほんとにかっこよくて美しい。そして明治座でも埼玉で傷は癒えず。
本編ラストは天国のでたらめ。この2年近くの間に帰らぬ旅に出た人にも届いてくれたことでしょう。

本編終わってちょうど60分。
事前に募集した質問ハガキの回答コーナーはアンコールですね。声出しご法度なのでクラップでのアンコールは、人数が少ないこともあり瞬時にきれいに揃って見事でした。
アンコール前の出囃子は「暴れん坊将軍」のテーマのトランペットソロ。明治座常備の音源だったのでしょうか、配信回では音声がカットされ「大人の事情です」と川上さんがtweetしてました。JASRACとかの問題でしょうか。そういえば客入れでも時代劇っぽい音源が使われてて配信では全部音声オフにされてましたが、同じ理由かも。
アンコールはZ伝説-ファンファーレは止まらない-から。声が出せないのが本当にもどかしい。その分ペンライトで気持ちは伝わったかな、と。
ここでちょっとレアなアクシデントが起きます。夏菜子ちゃんが落ちサビのキメ台詞をとちってしまい、笑いがとまらなくなるというハプニング。本来、アンコール2曲目のオレンジノートはMC挟まない進行のはずが、ここで急遽止めて夏菜子ちゃんによる釈明会見が開催されます。こういう緩いノリも懐かしくて嬉しいものです。
「はい、じゃあ次オレンジノートやります」って雑な曲紹介からのオレンジノート。現場では確認できてなかったのですが、2人ずつ向き合って差し出したお互いのマイクで歌う出だしはアレンジされてて、自分のマイクを使いつつ上手く見せるようになってました。オレンジノートと言えばメンバーと指差しての「君が好き」がハイライト。明治座の近さでの「君が好き」は完全にノックアウトされます。

アンコールのMCは、質問ハガキへの回答コーナーです。これは質問を書いたハガキを入場時に集め、そこからメンバーがランダムに引いて答えるというもの。見事採用されたハガキにはメンバーがその場でサインしてご本人にお返しします。
募集当初は郵送でお返しします、とのことでしたが、採用分はすぐにスタッフが客席に直接届けるという素晴らしいシステムに。そして不採用分からさらに抽選で20枚にメンバーが別途サインして郵送されるというダブルチャンスもつきました。
質問を入れたポストが舞台セリから上がってきます。何故か投入口には目隠しが。たまさんが引く係で手を入れると「ぎゃー!」。ふるちゃんがこんにゃくを仕込んでいたようです。箱の中身のバラエティか!
この回採用されたのは「ライブ終わりに食べたいものは?」「もし違うメンバーになれたら誰になりたい?」の2枚。
1枚目。れにちゃんが楽屋で食べたものはどれ?(1)そうめん(2)ナポリタン(3)うどん→正解はナポリタン。
2枚目。れにちゃんはあーりんになりたい、とのこと。理由は誰にでも好き放題べたべたできるから。確かに誰にでもべたべた出来るのはあーりんだけかもしれない。
あーりんはたまさんになってイロたんを飼いたい。あ「イロたんに起こされたい」し「でもイロたんわたしが起きるまでずっと寝てるよ」。
かなこちゃんはたまさんになりたい。理由は脚が長いから。切実か。。たまさんはれにちゃんになって楽屋で裸踊りしたい。たまさんも裸踊り勢なのか。
ハガキは事前にスタッフが精査したものだけ入れた?ってぐらい絶妙な質問が引かれてました。

質問コーナーが終わり、いよいよラストの曲へ。かなり久しぶりにやる、まあまあ前(バトルアンドロマンス)の曲です、との前フリ。BARで最近やってない曲って何だろう?と全く思い出せずにいると、懐かしいイントロが。スターダストセレナーデか!確かにお久しぶりでした。ライブを締める曲が増えたので何となく演る機会が減ってるのかも知れないけど、やはりライブの最後に聴くべき、ハマる曲。
長らく客入れが出来なかった時間を経て、かつて皆んなで合唱したスタセレをまたみんなで聴ける、それだけで万感の思いがあります。まずはこうやって一緒の時を過ごせるようになったことに感謝して、もっと前に進んでいけるよう、あの楽しい時間と空間をいつか取り戻せるよう、日々をまた過ごしていこうと思ったのです。

1時間半というコンパクトなライブながら、がっつりパートあり、ゆるいトークも多め、と緩急の効いた素晴らしい構成でした。
そしてセトリの妙。怪盗も走れ!もまー君さん曲も入れず、これだけ満足度が高い(当社調べ)セトリが組めるものかと改めて驚いています。持ち駒がこれだけ豊富だから、たぶん別のアプローチでもあっと驚くセトリを出してくるのでしょう。ご時世的に長時間のライブは厳しい時期が続くと思うので、この試みはこれからしばらくの間のスタンダードになるのかも知れません。

※れにちゃんが鬼太鼓を急に歌い出して、あーりんが途中から乗っかってアカペラで1番を完奏したのがめっちゃ面白かったんですが、どこのMCのタイミングだか失念してしまいました…

太田胃散様にはすてきなディスプレイだけでなく、4色のブレスレット(ランダム封入)と太田胃散サンプルのお土産までいただきました。ありがとう、いい薬です。
ノベルティをがっつり仕込んでいただいてたので、もしかしてももクロ一座の特別協賛とかにつく予定だったのかもしれないですね。

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