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フィクションを燃やす人はフィクションが足りていないのでは

はじめまして。片桐まめこと申します。
これといった取り柄もない、世界の片隅に生きる一般女性です。
このnoteは特に根拠はないお気持ち日記、自分の思考を整理するためのものなので、何かの反論に役立つものではございません。全編無料でご覧いただけます。

さて、さっそく本題に入ろうと思います。

タイトルに書いてあることが全てではあります。
フィクション――つまり創作物をやたらめったら燃やす人が後を絶えません。嫌いなだけならいざ知らず、わざわざ燃やすのです。よっぽど憎くなければここまでのことはしないでしょう。
創作物を燃やす方は往々にして言葉が過激になる傾向があります。クソオス、射精しか能がない、障害者、ジャップオス、ヘルジャパン、犯罪者、犯罪者予備軍…およそ人に向ける言葉ではありません。
創作物が誰かの仕事の成果であることも考えず、議員まで創作物を燃やしだす始末。実在夫婦の何気ないツイートにまで食って掛かるのは、どうして相手の気持ちが考えられないのだろうと疑問に思わざるをえません。
そこで一つの仮説が生まれました。
彼ら彼女らは、これまでに創作物を読んでこなかったのではないかと。
(映像物を視聴することも含みますが、本記事では便宜上読む、と表記します)

絵本を読んでもらったこと、あるいは読んだことはあるでしょうか。
恐らく人生で最初期に触れる創作物のひとつだと思います。
そこに描かれているのは、当然読者の人生ではありません。自分とは無関係な人(あるいは人でないもの)の人生の1ページです。私が好きだった絵本「はじめてのおつかい」を例に挙げると、読み手とは無関係の女の子が、下の子とお母さんの為にミルクを買いに行くという大人から見たら小さな、けれど本人にとっては大冒険の話です。
自分だったらどうするかな、自分だったらどう思うかな、登場人物の行動に納得できることもあれば、自分ならそうしないと思うこともあるでしょう。客観的な第三者として誰も選択しなかった道を思いつくかもしれません。
このように、自分とは違う誰かの経験を疑似体験することで人は共感力や想像力を得ていくのではないかと思います。
ところが上で挙げたような発言をする方々を見ると、どうも共感力も想像力も欠けているように思います。
もちろん創作物を好む方であっても、お相手を口汚く罵る方もいらっしゃるので「創作物さえ読めば共感力と想像力が身につく!」とは言えませんが、一助を担うことは否定されないでしょう。
絵本でなくても構いません。児童書、小説、漫画、映画、アニメ、あるいはストーリーのあるゲーム等とにかく別の人の人生を疑似体験することで、他者とより円滑にコミュニケーションが取れるようになるのではないでしょうか。
既にインフルエンサーの方も、一度童心に返って児童向けの創作物を読んでみるといいかもしれません。そこには「自分も他者も大切にしよう」という、普遍的なメッセージが描かれていると思います。
性的搾取がなんだ、男が女がと問題提起するのも結構なことですが、根っこが痩せ細っていては、大きな実は生りませんから。

以下、お布施コーナーです。

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