世界へ進出
日本のメディアが今も昔も好む言葉がある。
「世界へ進出」
「世界から注目」
「世界で話題に」
「世界から脚光を浴びている」
「世界中から関心を集めている」
🌍
ここでいう世界って、具体的にどの国のどの地域のことを指すのだろうか。
歌手の場合はだいたいアジアになる。
世界はとてつもなく広い。
もう32年前のこと。大学生の終わりに西ヨーロッパを3カ月間にわたり旅した。
🚢
日本人の世界観や考え方、その行動力は江戸時代からそう遠くない1900年ごろとあまり変わらない、とも感じる。
✈️
スマートフォン全盛時代になり、外国の情報を簡単に取れる分、外国に関心がない若者たちがさらに増えた、とも感じる。
🇱🇹
先日取材した日本人大学生が発した言葉が心にしみる。
「リトアニアに留学しました。欧州は陸続き。行こうと思えば、どこにでも行ける。『日本が島国である』ことをあらためて感じました」
自分はこの先も日本に住み続ける。
55歳。わが取材人生もうまくいってあと10年か。
楽しく、苦く、自問する。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?