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ニワトリ入り核兵器、ブルーピーコック。そしてイギリス人のアレ。

「大丈夫っすよ、バッチェ冷えてますよ!」
いや、冷え過ぎると故障するんですがそれは…などと電子機器が脆弱だった時代の核地雷システム「ブルーピーコック」。強大なソ連地上軍に対抗するなら核っしょ~と、その侵攻に備えて大英帝国が秘密裏に用意していた決戦兵器がコイツだ!!

わー、昔の機械っぽい

有線通信による遠隔制御、あるいは、8日間の時限装置(←重要!!)によって起爆されるのだが、仕掛けるのはただでさえさむ~いドイツの地中。そんな運用上、電子機器が作動しなくなるのはよくない…よくない。この問題に対して大英帝国は画期的な回答をだした!
「保温材にニワトリを入れよう!!」
何故そうなる。
断熱材で包むとかの対案もあったにもかかわらず、「ニワトリって餌と水を与えとけば1週間は生きるじゃん、時限装置そんだけもてばいいじゃん?」という天才の発想と割り切りで採用されてしまった。完全に大英帝国の悪いクセ、おまえそういうとこやぞ!!

どうも英国は「いまある技術でなんとかしようとしてヘンテコなものを作る」という才能の持ち主で、WW2ではドイツが実用性を考えてパンツァーファーストとか作ってる一方で「重い弾もとばせるつよいバネを使う」という完全に割り切った対戦車兵器PIATを本気で作っていたりする。

PIAT装填シーン

また、「ナチ公がドーバー海峡飛んできてウザいけど戦闘機が足りん…金もないし資源もない…」と、バトルオブブリテン以降の戦闘機不足に対して「枯れた技術の水平思考ですぞデュフフ」と、鋼パイプフレームに布張りという前時代の構造でこさえた戦闘機を「じゃあこれで頼むわ」とパイロットに押し付けたりと色々前科あり。

でも被弾してもそう落ちない、錆にも強いと前線からはわりに好評だった

さてこの冗談のような発想のニワトリ入り核兵器だが、極めて真剣に配備が検討されていて、その証拠にしっかり10発が発注されていたという。しかしドイツに無断でドイツ国内に設置して赤軍を吹き飛ばすという目的そのものの問題に気がついたために実際には使われることはなかった。なんという冷静で的確な判断力なんだ!!
ちなみにその際、ニワトリは特に問題ではなかった模様。

長らく秘匿されていたが2004年に情報公開。しかし発表日が4月1日だったことと、その冗談のような内容からエイプリルフール扱いされまくってしまい、「違う、マジだから」と説明して回るハメになった。
かように4月1日の重大発表にはリスクがつきまとうもの。新元号やポプテピアニメの発表を控えたわが国も襟を正さねばなるまい(戒め)。

英国面の代名詞、陸上爆雷「パンジャンドラム」
ロケット推進で「オッスお願いしまーす」と突撃して行く。行き先が制御できないのに途中で気がついたが、制御できない事を実証するために試験。
イギリス人が独創的なものを作ると大抵こういうことになる!!


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