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【ポケモンSV】スグリに狂いました+サントラのお話

 こんにちは、AMAMEです。
今回はポケットモンスター スカーレット・バイオレットの追加コンテンツについてのお話……と見せかけてほぼスグリの話のお話です。あまりにも良すぎた追加コンテンツのストーリーとキャラクターについて、語らせてくださいませ。
 後半は念願だったサウンドトラックをセットで購入したので、その感想になります。全曲語りたいところを苦渋の決断で、数曲の推し曲をピックアップしましたのでそれらを中心にお話します!



スグリというキャラクター

 追加コンテンツから登場した新キャラクター・スグリ。内気ですが感情豊かで、の話になるとめっぽう饒舌になる姿が特徴的な彼が、主人公との物語をきっかけにかなり性格が変わっていきます。前編、後編、番外編とそれぞれで全く違う姿へフォルムチェンジもとい進化をするスグリ。

 追加コンテンツはスグリの物語と言っても過言ではないほど「スグリが主人公のライバルになるまでの物語」です。もちろん伝説のポケモンとテラスタルの謎を追うのは主人公で、それがメインではあるのですが。
 ゲーム本編のライバルであるネモは苦難をすでに乗り越えている完成されたライバルです。しかしスグリは真逆で、強さに囚われる未熟な精神と不安定なメンタルを持っていて、そんな彼が物語を通して主人公のトモダチ・ライバルになっていきます。
 こうしてスグリの成長を見守る追加コンテンツの物語を通して、スグリを好きになった人は多いのではないかと思います。


スグリの魅力

 ここからは個人的な感想です。
 前述したようなスグリの未熟さ子供らしさってすごく魅力的なんです。筆者が特に惹かれたのは後編スグリです。

 スグリは憧れから羨望嫉妬に変わったその矛先を主人公へ向けるのですが、そこらへんの精神状態がかなり病んでいてヤンデレ風なんです。そこがとても良い……。病んでるキャラクターが好きな人っていますよね?その内の1人である筆者はまんまとスグリにハマりました。
 主人公に執着して追い求め、主人公が自分の理想通りであると確認しては不気味に笑う……。良すぎませんか?(ウォロ口調)グレてしまった後編でも主人公のことは好きなままで、口の悪さはさておきずっと主人公を気にかけていますし、病みとデレの応酬が凄まじいです。


 そしてこの精神の病み具合がかなり深くて良いなと思います。スグリ自身、前編の段階からかなり強情で激情家な面が見えていましたが、後編ではその性質故か、悩みを抱えてからかなり精神が追い込まれています。

 印象的な描写として最初にあげたいのはvsスグリの戦闘BGMです。ここは後述のサントラ語りで詳しく……。要約すると彼の激情家な面が全面に出た曲なのですが、そこから戦闘中の真顔テラスタルがまた印象的でした。感情を表に出すバトル中でも、テラスタルにはもはや何の感情も動かないという描写が凄まじいですよね。

 また、バトルに負けた際、バトルBGMが止まらないままスグリが「え……?」とだけ発し呆然と立ち尽くす→そこから世界が歪むようにグラグラ揺れて、立っていられず息も上手く吸えないという演出も、スグリの壊れた心を丁寧に描写していてドキドキしました。制作側の、スグリの精神を徹底的に破壊するというこだわりが凄いですね。
 しかしここまで深く病んでいるスグリも、あくまで年相応に悩んでいるのがまた可愛らしいです。全体的にいわゆる厨二病的な闇堕ちの仕方であり、自分が変わることを表現するために髪型と服装をカッコよく変えるという型から入るところも中学デビューのような趣きがあり可愛らしいところです。さらに、心身ともに堕ちたスグリですがちゃんと性根の優しさは残ったままという……もはや愛おしいですね。


サントラの好きを語る

 剣盾の頃からサウンドトラックを出してくださいと言い続けて早数年……ようやく念願のサントラが発売されました。まさかの3作分同時発売!ありがとうございます!
 ということで、大好きな曲から数曲ピックアップして好きなポイントを語らせていただきます。ちなみに前回記事でサラッと触れたのでSVの戦闘!系は割愛します。


・戦闘!ビート(剣盾disc2.12)

 静かなでオシャレな対話BGMから一転、テンポの速い激しいバトルBGMへの流れには必然的に鼓動が速くなったのを覚えています。とにかくカッコ良すぎます!全体的にジャジーなのがめちゃくちゃオシャレで良いですよね。ジャズ系好きとしてはたまりません。初速から飛ばす感じがイキりがちな性格のビートにピッタリだと思います(一応言っておくと、筆者はビート推しです)。個人的には全てのポケモンBGMの中で一番好きな曲です。


・戦闘!ジムリーダー(剣盾disc2.19)

 vsジムリーダー系の中で一番好きなこの曲。クールな印象がジムリーダーの強者感を演出していますし、ゲームのバトル開始時の相手の決めポーズも相まってめちゃくちゃにカッコ良いです!どこかXY時代のバトルBGMを想起させるような雰囲気がまた良いですよね。ダイマックスしてから展開が変わり観客の声が聞こえた時は、とても驚いたと同時に高揚した記憶があります。大きなスタジアムで公式にイベントとして行われているバトルだと強く認識できましたし、まるでスポーツの試合のように観客の声が力になっていく感覚を味わえて粋な演出だと思いました。この頃からゲームの演出に組み込まれて変化していくBGMが増えましたね。


・黒曜の原野:1-1(アルセウスdisc1.13)

 レジェアルはフィールド探索中のBGMがとっても綺麗で大好きな曲ばかりです。それとピアノが綺麗な曲って大好き……。静かだけど壮大で、今から未開の土地を冒険するワクワクを感じさせてくれます。そしてダイヤモンド・パール(以下DP)のBGMの雰囲気をふんわり感じて懐かしく思いました。図鑑埋めのためにずっと歩き回っていても、この綺麗さがずっと心地いいです。


・奥の森(アルセウスdisc1.29)

 開始数十秒の静かな中に響く音がとんでもなく好きです。澄んだ空気の森の中で、差し込む木漏れ日が葉っぱを照らしてるような、爽やかでキラキラした雰囲気が素敵ですよね。そこからアッ!とDPを一気に思い出させる曲の展開がまた感慨深いです。


・深夜(アルセウスdisc3.2)

 1つ1つの音はかわいくて綺麗なのに、全体の雰囲気が怖すぎて最高です。このbgmが流れた瞬間なんとなく「早く帰らなきゃ」と思うし、誰も周りに人がいないような気がするし、この時間は出歩いてはいけないようにも思ってしまう……そんな、何かが囁いてくるような不気味で美しい雰囲気が自分の大好きな夜の概念とピッタリハマりました。BGMが好きすぎてわざと歩き回ったりしたのも良い思い出です。


・戦い:ウォロ(アルセウスdisc4.16)

 言わずもがな皆大好きなやつ。ウォロの中のシロナ要素をゴリゴリに出してきたうちの1つです。バトル前の会話BGMが凄く綺麗だとDPの頃から思っていたのですが、まさかバトル曲にガッツリ混ぜてくるとは!正直プレイ前からシロナ戦BGMのアレンジがどうなるか楽しみにしていたので、良い意味で裏切られた予想の斜め上な曲でした。ほんとにこのバトル中、曲とウォロの裏切りも相まって情緒がおかしくなりました。


・戦い:アルセウス1〜4(アルセウスdisc4.21〜24)

 ありえん怖くて大好きな曲。やっぱりアルセウスは良心的な話し方をしていても、全く味方(というかそのような、人間の思考で量れる生き物)ではないと良くわかる曲だと思います。シンプルに力がデカすぎる神様という感じでかなり怖いと率直に感じました。1から4までドンドン曲が加速して演出のバグり方も凄くなっていって、ゲーム中の攻撃も苛烈になるのもBGMとの合わせ方が上手いですよね。プレイ中の動悸がすごかったのを覚えています。


・南エリアを歩く(SV disc1.27)

 とにかくピアノの演奏が綺麗で素敵なBGM。初のオープンワールドがどんなだろうとワクワクしてプレイを始めたらこの曲が流れて、見える世界が広くて太陽の光が眩しくて、あまりの美しさに涙が滲んだことを覚えています。この曲が好きすぎるあまり出来るだけ歩いて進むようにしてたくらいです。最初のエリアの曲にしてくれてありがとうと心から思います。


・戦闘!ブルベリーグ四天王(SV disc4.11)

静かにフェードインする始まり方がとてもカッコ良いこの曲。会話の最中から流れ始めるの、アニメのようで新鮮に感じてポッポ肌がすごかったです。毎度思う今更なお話ですが、強いキャラをちゃんと強いと曲で表現しているのがすごすぎます。そしてどの地方でもそうですが、四天王戦は緊張感があるので本当にBGMがどれもカッコ良いですね。あとブルベリーグの四天王が普通にめちゃくちゃ強くて、スグリを助けたい味方同士のはずなのに曲も相まって強敵!とかなり認識しました。


・戦闘!チャンピオンスグリ(SV disc4.15)

 スグリとのバトルが始まる前、バトルを楽しみにする反面、ここで主人公が勝ったらまたスグリは落ち込むのかな……負けた方が良いのかな……等と無粋なことを考えていたのですが、いざバトルが始まってBGMを聞いた瞬間、その怒りと苦しみの渦の中にある心境をブワッと感じて「あぁダメだ。本気で勝たなければ、スグリは目を覚まさない」と気持ちを切り替えたのを覚えています。それぐらい曲の感情表現が凄まじかったです。
 このBGMは初期バトルからテラパゴス戦等いろんなアレンジバージョンがあって、その度にスグリの心の変化を感じられるのが良いなと思います。とはいえ、不安定な性格のキャラが好みの私としてはこの一番不安定なチャンピオンの時のBGMが最も好きです。激情家の彼の性格をよく表していると思っています。



総括・それぞれ

 まずは前半のお話について。いやはやまさかこんなにスグリにハマるとは……。前編のラストの不穏なシーンで心を鷲掴みにされ、後編まで悶えながら待ち、満を持して後編でどハマりしました。不穏なスグリが好きな人は皆この経緯でハマってますよね???何より良いなと思ったのが、記事でも触れましたが真顔テラスタルです。あれが一番前編スグリとの差を感じたシーンかと個人的に思っているからです。かわいい内気な前編からヤンデレオラオラ系の後編、そして等身大の優しい友達の番外編という3段階にギャップのフォルムチェンジを見せてくれたスグリ、まだまだ推していきたいと思いますので、後編スグリのグッズを出してください公式様。

 そして後半のサントラのお話について。剣盾以降、リピートで聴きたいほどドハマりするBGMがかなり多くて、本当にサウンドトラックの発売が嬉しかったです。特にSVの対人戦闘曲はアツいものばかりでお気に入りがたくさん増えました。
 レジェンドアルセウスはDP時代の既存BGMの混ぜ方が上手くて素晴らしいなと思います。単なる和風アレンジではなく、既存BGMの要素を随所に混ぜているところがめちゃくちゃエモーショナルで大好きです。

 というかサントラに無かったので記事内で書けませんでしたが、ブルーベリー学園でここぞとばかりにBWアレンジBGMが流れたの心臓飛び出たんですがそこに触れて良いですか⁈タロとの最初のバトルでホァ⁈と驚いて息を荒げていたら、ドームの野生ポケモンとの戦闘でとどめを刺されて歓喜の悲鳴を上げました。そういえばブルーベリー学園ってイッシュ地方だった!こっちはそのまま原曲アレンジなんかい!完全に油断しておりました。テンションが上がりまくりましたことを報告いたします。BGM(を含む音楽)って、その曲を初めて聴いた時の感情に一瞬で連れ戻してくれて素敵ですね。



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