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【#遊戯王OCG】『遊戯王カード』を手放そうとした話
遊戯王カードを処分しようと思い立つ
部屋の掃除をしていて遊戯王カードが結構なスペースを占めている割に、この頃まったく触っていないことに気づいた。
恐らく自分は一般的なプレイヤーに比べて部屋を遊戯王カードが圧迫している割合が高いほうだと思う。
なぜ部屋のカードが多いのか
自分が小学生の頃には遊戯王カードは最早、国民的カードゲームと言っても過言ではなく、クラスの男子で遊戯王カードを親に買ってもらえない子どもは遊びに誘われてもみんなが遊戯王カードをしているのを横から眺めているしかなかった。
自分も最初は「買ってもらえない側」だったが、祖母にねだって構築済みデッキを買ってもらい友達と一緒に遊ぶことができるようになった。
そして多くの友人が中学に上がる頃には遊戯王カードを卒業していった。
そんな折にニコニコ動画に投稿された一本のビデオが話題になった。
この動画の登場で遊戯王カードは二度目のブームを迎えた。
ビデオを持っている友人の家に集まり、切札のモンスターを召喚する際に召喚口上を詠唱したり、テキストを読み上げながら、対戦相手の効果に驚愕したりする様子を撮影し、ディスクに焼いて皆で回して家で干渉する『闇のゲーム』ごっこが流行したのだ。
『闇のゲーム』ごっこのデッキ
この『闇のゲーム』ごっこでは「ガチデッキ」を使うことはマナーが良くないものとされ、それぞれが個性的なデッキを組み上げて、自己を表現する場となった。
高校進学で一緒に遊んでいた闇のゲーム仲間と別の学校へと分かれたが、休日には学校の壁を越えて集まり、動画を撮影し続けた。
何度も同じデッキを使うのでは芸がないため、弱くても複数のデッキを持ち込むことが推奨され、多い友達は100を超えるデッキを持っていた。
多彩なデッキをそれぞれが披露し、幅広いカードが思いがけない活躍の場を与えられ、それが動画として残る。
非常に充実したカードゲームライフは大学進学後も里帰りした際に集まるほどであり、社会人になってなお、休みの日に集まる口実になっていた。
カードを手放せなくなった
通常、遊戯王カードを長く遊んだプレイヤーはパックから出た使わないカードをショップに売ったり、値段がつかなそうなカードはそのまま燃えるゴミに捨てる。
この「使わないカード」のラインが『闇のゲーム』を通して格段に下がり、ガチデッカーが見向きもしない中途半端な強さのカードも「使うカード」の候補としてカードケースに納められたまま部屋のスペースを圧迫しつづけた。
『闇のゲーム』を引退して
そんな『闇のゲーム』も社会人になってまで続けるメンバーは多くなく次第に人は減っていき、プレイグループは雲散霧消した。
現在、僕は遊戯王カードを定期的に遊ぶようなコネクションはなく、部屋を整理するためにカードを処分することを思い立った。
完全に遊戯王カードを手放すのではなく、比較的ガチめのデッキを1つと気に入っているデッキをひとつは手元に残すことを決めた。
カードケースの中にあるデッキにいれていないカードの大半はこれで簡単に片づけられた。
問題は残すデッキである。
手放せないデッキたち
【ボルテック・バイコーン】を主軸とする山札破壊デッキは大のお気に入りで始めはこれ以外のファンデッキは手放すつもりだった。
![](https://assets.st-note.com/img/1694668891914-Jrs9EnUf8G.png)
しかし、1番好きなデッキの次にいくつもの捨てたくない思い出のデッキがデッキケースには詰まっていた。
【ネフロード】は長年使い続けたデッキで、《ネフティスの鳳凰神》と《ヴァンパイア・ロード》を採用したグッドスタッフだったのだが時代についていけず解体。のちにヴァンパイアとネフティスが強化されファンデッキとしては破格の成長を遂げ復活するに至った。
![](https://assets.st-note.com/img/1694669157613-SeCdJEC65o.png)
【リチュア】は当時、産廃扱いだった儀式モンスターとして生まれ、「儀式=弱い」という固定概念を打ち崩したカテゴリだった。
当時、儀式召喚に憧れていた自分はすぐに夢中になった。
![](https://assets.st-note.com/img/1694670204095-T3s4wtoRnE.png)
こうしてnote記事を書いている今もいくつかデッキを思い浮かべるが書くたびに手放したくなくなるので意識の隅に眠らせておくことにする。
手放せないが使いどころがない
現状、遊戯王カードを「カジュアル」に遊ぼうとするならばまずは環境を整えなければいけない。
基本的に遊戯王カードの野良試合=ガチデッキである。
もし、カジュアルな対戦をしたいならまずはコミュニティを準備して育てる必要がある。
残念ながらそれができるのは大学生が限界で社会人になるとそういった場を生み出すことは基本的に不可能である。
結局、取っておいてもこれらのデッキを取り出す機会はまったくと言っていいほどに無い。
それでも、『闇のゲーム』ごっこを通して強く思い出に残ったカードの束を手放すのには強い拒否感が伴う。
整理できたのはストレージだけ
結局、デッキケースの中から去ったカードは無くて、デッキにいれていないカードしか処分することができなかった。
電子ゲーム『遊戯王マスターデュエル』の登場で、社会人でも遊戯王カードをしている人がじゃっかん増えたのでガチデッキなら今後も使う機会はあると思う。
【ボルテック・バイコーン】は恐らくどう改造しても、もうガチデッキに改造できないがこのデッキへは強い愛着があるので絶対に取っておきたい。
【ネフロード】に入れている《ヴァンパイア・ロード》は子どもの頃から使っているボロボロのカードなのでショップでは無価値だろうが自分にとってはこのボロボロの《ヴァンパイア・ロード》だからこその価値がある。
【リチュア】は現代遊戯王で新規をもらっている。自分のカジュアルなリチュアにはまだそれらの新規を入れていないが、ガチデッキに改造することはできるだろう。
結局、いくつもの言い訳が生まれてデッキはひとつも手放せなかった。
部屋にいくつもの遊戯王カードを抱えたまま社会人になってしまった自分は遊戯王のデッキを手放すタイミングを逃してしまったのだろう……
手放せないのであればせめて改造してガチ環境で使ってあげたいので、
【リチュア】をガチで組むのに参考になるレシピとか《ボルテック・バイコーン》の代わりに現代遊戯王でも通用する山札破壊デッキのレシピなどありましたらX(旧:Twitter)で記事リンクと合わせてツイートして教えて下さい。
エゴサして参考にさせていただきます。
それから自分のように今でも遊戯王のデッキを持っている社会人の方がいましたら、自分の捨てられないデッキについてツイートに記載して、あなたのお気に入りのテーマデッキや好きなカードについても教えてください。
有料記事にして秘蔵の【ボルテック・バイコーン】のレシピを販売しておくので、買っていただけると眠っているカジュアルデッキをガチデッキにアップデートする費用になります。
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