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【#MTG】多人数戦における白いドローソースについて

はじめまして、青猫あずきと申します。
自分は指輪物語のガンダルフが好きなので指輪物語とコラボしたLTRでマジックにガンダルフが登場したことを嬉しく思い、《白のガンダルフ》で統率者戦のデッキを組もうとしました。
今回はそんな中で感じたMTGの多人数戦と白いドローソースについての意見を書きます。

はじめに

まず前提知識となる白の持つ色の役割とドローについて確認していきましょう。
現在、最新の色の役割において白とドローの関係は次のようになっています。

現在でも白はカードを引くことの3種色だが、白にカードを引く新しい能力を追加している。最大の制約は、白がカードを引く場合、一度に引くのではなく時間をかけて引く、つまりカードを引くのはターンに1枚というものである。(多人数戦では、白が対戦相手の数に関連して複数枚引ける場合がある。)

メカニズム的カラー・パイ 2021年版変更点|読み物|マジック:ザ・ギャザリング 日本公式ウェブサイト (mtg-jp.com)

この最たる例は《エスパーの歩哨》だろう。

各ターン、最大1回だけ誘発するドロー

多人数戦(主に4人で行われる)である統率者戦では、一巡して自分のターンが回ってくる間に3回の誘発チャンスが訪れる。
2021年に刷られた《エスパーの歩哨》は2021年のメカニズム的カラー・パイを反映した統率者戦で有効に使える白のドローソースだ。

一説によると、現代マジックにおけるプレイヤーが最大のフォーマットは統率者戦だと言われている。ウィザーズの作るカードも統率者戦での使用を想定した白のドローソースがゆっくりと増えていくことになるだろう。

それまで待てるか?

白いドローの金銭的コストパフォーマンス

実際のところ、白い統率者戦デッキが《エスパーの歩哨》を手に入れたことでほんのちょっぴり白い統率者戦デッキのドローは改善されたし、これからもゆっくりと白はドローをもらえるのだろう。

しかし、その白いドローソースを多くの白使い達が求めることでカードは高騰する。
記事執筆時点での《エスパーの歩哨》のトリム平均価格は約2千円だ。

白がドローするためにはリアルでのコストが求められるのだ。

《スズメバチの一刺し》が欲しい。


代表的なカラー・パイの折れ

その昔、ウィザーズは《スズメバチの一刺し》というカードを作った。
これは「緑は赤よりも火力カードを扱うのが下手なんですよ」ということを表現するために生まれたカードであり、赤い《ショック》よりもバーンの効率は悪いものとしてデザインされている。

我らがマーク・ローズウォーターはこれを大変嫌っていて、カラー・パイの秩序を破るカードだとして何度も話題に挙げている。

ある色が何かをするのが下手であるということを表現する場合、効率の悪いカードを不得意な色に配るのでなく、そもそも何も与えないべきであるとマローはたびたび繰り返している。

しかし、私はむしろ白いドローに《スズメバチの一刺し》が欲しいのだ。

白に必要なのはコストの重いドローかもしれない。

白のアドバンテージを伸ばす方向性のカードはどれも白のドロー問題を解決するべく作られているためゲーム性能が高くプレイアブルだ。
その分、値段も高額でデッキを作る際に現実でのコストを要求する。

私は白に《エスパーの歩哨》よりも弱くて、その分、価格の安い弱いカードが欲しい。

《スズメバチの一刺し》のようなマナ・コストに対して得意な色よりも劣るコモンのドロー・ソースをカジュアルプレイの場で使えるようにしてほしいのだ。

実際に使われるところを見たことがない

例えば《集中》はドローの得意な青は4マナで3枚引けることを表している。
このカードに対する《スズメバチの一刺し》として、白にも「マナ・コストで見た効率は4マナよりもそれなりに重いが、それでも3枚引けるコモン」を作ってほしいのだ。
恐らくそれは競技的なプレイヤーからは注目されず値段はそれほど上がらないだろう。
カジュアルな統率者戦の白単プレイヤーがゲームの終盤に退屈しないで済むようになる。

繰り返すが《スズメバチの一刺し》的な効率の悪い手段の印刷はマローが嫌うデザインであり、現在のウィザーズではやらないことになっているデザインだ。

それでも私は願わずにはいられない。
白が性能が低くとも安いドロー・ソースを気軽にカジュアルデッキに採用できる日の到来を。

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