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かなしみは数えきれないけれど

私の生徒がジブリの曲好きで、先日一緒に演奏をしていたのですが、改めてジブリの曲はいいな〜久石譲はすごいな〜〜と思って聞いていたのです。

さて、久石譲作曲ではないのですが、聞いていて、私の心を打ったジブリの曲がありました。

『千と千尋の神隠し』の主題歌『いつも何度でも』です。

作曲と歌は、木村弓さん。覚和歌子という方が作詞をしています。

「果てしなく 道は続いて見えるけれど この両手は光を抱ける」
「かなしみの数を 言い尽くすより 同じくちびるで そっとうたおう。
「こなごなに砕かれた 鏡の上にも 新しい景色が うつされる」


「悲しみは尽きない。けれど、私たちは自分で道を切り開いて、明るく生きていくことができる」

そんなメッセージを受け取りました。

そして、私が1番感動して、勇気をもらったのはここ。

「はじまりの朝の 静かな窓 ゼロになるからだ 充たされてゆけ 海の彼方には もう探さない 輝くものは いつもここに わたしのなかに 見つけられたから」

私を振った彼が、「水平線は4キロくらい先なんだ」という話をしてくれたことがありました。

私が好きな散歩コースにある歩道橋から水平線を眺めると、「あ〜〜4キロ先なんだなあ」と思いながら彼を思い出してしまって。

歩道橋の上から、水平線を見るのがとっても好きだったのに、辛くて辛くてしょうがなくなってしまうのよね。

そうやって思い出してしまうのは仕方のないことではあるけれど、悲観的になりすぎるのはもうやめたい。やめよう。


この歌詞を聞いて、「“輝くもの”は、今の私自身だ」と思ったのです。


彼と仲良くなりたくて、自分からお出かけに誘った。自分から告白した。ダメだったところを振り返り、自覚し、今は、自分の道を生きようと決心するところまで来た。

まだ、完全に忘れることもできないし、笑顔で「そんなこともあったね」なんて言えないけれど、もらったものは尊いもので、彼に出会わなくて、今気づいていることに1つも気づけていない人生だったとしたら…と考えたら恐ろしくなる。

悔しいけれど、とても大事なものをもらったんだよな。だから、出会えてよかったなと思う。そして、“輝くもの”を、これから大事に大事にしていこうと思います。

「かなしみは 数えきれないけれど その向こうできっと あなたに会える」

そう信じて。いつか、水平線をみても笑って「あそこは4キロ先」と思えたらいいな。

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