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夫婦モード⇄閃きモード

これは今閃いた勝手な仮説なんですが、

どうやら私は夫の思考回路に合わせて
注目すべき焦点を変えているっぽいのです。

以前も「定型脳、ASD化現象」という記事を書きましたが、そこでもお話した"感情のボリュームを絞る"という事に加え、どうやら"話のピントの合わせ方"にも変化があるようだと気付きました。

感情面のボリューム変化は、私の情緒面が豊かになると、会話に感情表現がたくさん流れ込み、夫が拾いきれず取りこぼされる気持ちが多くなるため、私も痛みを感じてストレスが増えるというものです。
私のストレスが増えると夫にもその機嫌の悪さというダメージが直でいきます。それを、見て私は更に自己嫌悪に陥る…という負のスパイラルが始まってしまいます。

それを避けるために、夫に合わせ感情少なめにするとほとんどぶつからなくなる。けれど、その代わり、何故か私の頭から閃きが消えてしまうんですよね。
これがどういう事なのかとずっと謎に感じてきました。
「感情面メイン」から「事実面メイン」に頭を合わせるという変化は割とすぐ気付けたんですが、閃きに何故影響するのか?が分からなかったのです。

そこで「話のピントの合わせ方」に注目して、夫と話す自分の頭の中をしばらく観察してみました。
そうしたらやはり、私の頭は無意識に夫のASD特性である「寄りの視点」に合わせている感覚があるのです。夫の脳のテリトリーからなるべくはみ出さないように、話のディテールにピントを合わせ「事実面メイン」で話すのならば、ほとんど会話にズレを感じません。

逆に私が本来の自分の脳を解き放つと、物事の全体を見渡す「引きの視点」になり、話全体を見渡し、各登場人物の視点に立ち、情緒的になり、その視点の先の想像へと拡散していきます。
全体を見渡しているこの状態の私にも、夫は特性である自分視点に加え、相変わらず「寄りの視点」で話すから、会話全体のうち細部に注目してしまい、私からは話の大筋からズレて感じ、不快感が増えるのではないかと思ったのです。

つまり私が本来の自分の脳を抑えず解放するほど、夫の視点とかけ離れるので、寄ったり引いたりのピント調整の距離が長くなり、私の頭は疲れます。

疲れないように、又、ダメージを負わないように、脳の防衛本能で無意識に最適化すると「事実メインの寄り視点」という単焦点の”夫婦モード”が発動するようなのです。
このモードで夫以外の人と会話をする時も、気を付けないと、細かい言い回しが気になってしまったり、細部の言葉に拘ってしまったり、誰が誰になのか主語を見失ったり、話の全体像をざっくりと把握するのが困難な事も度々起きる気がします。

そして、自分本来の「引きの視点」こそが閃きに結び付いているように感じるのです。
例えば、話の事実面の枠組みからはみ出して思考が広がっていくと、自分の中にある思考と結び付いて、ピン!と閃くのではないか。
この「閃きモード」に入ってしまうと、確実に夫とは噛み合いません。

つまり、スイッチで切り替えは無理にしても、この感覚さえ覚えてしまえば、逆に自分本来の感覚である「閃きモード」と、夫とのコミュニケーション用の「夫婦モード」と切り替え可能になるのではないかと。よくASDに言われる「外モード」「内モード」のように、ASDパートナーに対してはこの切り替えは、ある程度必要なように感じます。知っていた方が、むしろ恐れずに済むという感覚も私にはあります。

特に私の場合は「閃きモード」が必須です。これがないと私ではなくなってしまいます。右脳的な想像力を解放して、自分の本能に委ねていくと切り替わる感覚をつい最近体得したので、いつでも切り替えられるように、今のうちに定着させたいと思っています。

そうすれば、夫婦共通の休日は「夫婦モード」に切り替え、私だけの時間には自分の作品づくりをするために「閃きモード」に切り替え…と、自在にコントロール可能になれる気がしているのです。
これは、非常に私の人生にとって重要な事なので、是が非でも身に付けたい技です。もっとスムーズに切り替えるコツなど見付けられたら、またここに書きたいと思っています。

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