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乳がん発覚

2月14日に初調停を迎えたが、その翌日は乳がんの2次検査だった。
調停を控えていた矢先に検診にて乳がん疑いが見つかったのだ。
これから調停を迎えるというのに…なんてこと。
とにかく急を有する疾患だけに、2次検査を急ぐことにした。
何の因果が調停の次の日だった。
2次検査だけではまだはっきりせず、針生検を行い、2月22日に検査結果が出ることになっていた。
モラ夫にはきちんと告知を受けた時点で話そうと思っていた。
私の健康不安。
調停にどう影響するかは正直わからないが、やはり伝えるべきであろう。

2月22日
乳がんの告知を受けた。
覚悟はしていたはずだが、やはりダメージは大きい。
モラ夫にはメッセージで簡単に乳がんの告知を受けたことを伝えた。
同時に治療に専念したいのでできるだけはやく離婚成立させたいということも伝えた。
こういうことをダシに使いたくはなかったが、やはり精神的負担を考えたら早く解決したほうが良い。
体裁を気にしていたって仕方がない。
とにかく早く解決したいことを伝えた。

その日のうちにモラ夫からメッセージが返ってきた。
私はやはり怖くて一人では開けられない。
家に帰り、娘と息子に見てもらった。
私の身体の事を心配したメッセージだった。
治療のこと、
治療にかかるお金のこと、
自宅を譲る意志があること、
そして本当に離婚が良い選択なのか?
ということがつづられていた。
しばらく会わないうちに少し考えが変わったのかもしれないなと思わせるようなメッセージだった。

私もそのメッセージに丁寧に返した。
仕事しながら治療すること、
ガン保険に入っているので治療費は当面は大丈夫であること、
自宅に関してはまだ考えられないということ、
離婚が一番よい選択だと思っていることは変わらない
ととても丁寧に考えていることを返した。

モラ夫からまた返信が届いた。
離婚すれば子供達に迷惑をかけることになるのではないかと書かれていた。
これからは子供達に迷惑をかけないように考えないといけないことをつらつらと書かれていた。
治療しながら仕事なんかできるのか?とも。
なんだ?ガンになったのに今まで通り何もかもできると思うなんて甘いとでも言いたいのか…。
だから離婚なんかしないほうがよいと彼は言いたいのだろうか?

正直やり取りが嫌になってきていたが、
気力を振り絞ってメッセージを返した。
仕事しながら治療の件は疑いの時点からずっと考えていたことだし、職場にも話して理解を得てもらっていること。
仮に仕事できないくらい悪いのであればそれはもう末期ガンだし、そうなったときにまた身の振り方を考えると伝えた。
また、人はそう簡単に変わらないと思っている。
3年間つらかったところに今更戻っても、また同じことになるのではないかと思うので戻ること考えていないということも伝えた。
お金のことをしきりに言ってくるので、
ついでに婚費と養育費の具体額と携帯電話の請求を別にする手続きをしてほしいということも付け加えた。
治療費を出す出すと言っているのだから、それぐらいはなんてことないだろうと思って。

モラ夫からは…怒りが含まれたメッセージが届いた。
※まだ実際には怖くて見ていない※
メッセージを読んだ娘の話だと
”たかが3年間のことをグチグチいって”
”俺だって3年間のけ者にされて、息子の大学のことも知らされず…”
と恨みつらみのようなことを書いてあったようだ。
子供たちはからも『見ないほうはよい』と。
心に余裕ができたら見てみることにする。

あぁ、そういうとこなんだよ。
この人は本当になにもわかっていないな。
やっぱり人はそう簡単には変わらないなと思った。

モラ夫からしたら、
”私がモラ夫をのけ者にしていた”
と変換されているのだろうな。
話をしなかったのは確かだし、のけ者にしたと言われてもしかたないか。
でもさ、その間に何か関係を改善しようという努力をあの人はしたのか?
私は何度もメッセージ送った。
夕飯も毎日作っていた。
それを全部無視し続けていたのはモラ夫本人なんだよ。
それはもうすっかり過去の事なんだろうな。
まったく都合の良い話だな。

でも、まあ、そんなふうに私のことを思うのであれば、なおさら離婚して関係を清算したほうが良いに決まってる。
そんなふうに思われているところに帰っても、また我慢を強いられる生活しかみえてこないじゃないか。
ストレスが多くて私のガン治療に影響する。
子供達と3人でがんばったほうが絶対に予後が良いはずだ。

モラ夫は
”乳ガンになったかわいそうな妻をかいがいしく支える夫”
という肩書は欲しいのだろうな。
”乳ガンになった妻から離婚を突き付けられた夫”
では体裁が悪いのだろう。
そんな茶番に付き合うなんてまっぴらだ。
私にそんな余裕は残されていない。

仕方がない。
粛々と離婚調停を進めていくしかないな。
モラ夫がやっぱり変わっていないことがわかってよかったな。
危うく騙されてしまうところだった。
病気は判断を鈍らせるから気を付けないといけない。

もちろん、モラ夫のメッセージには今後返信しないことにしよう。

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