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どうでもよかった

『緊張なんかしていない、もうどうでもよかった』

その言葉に愕然とした。
コンクールで失敗した娘が発した言葉だった。
なんて言葉を言い放つのだろうか・・・
先生に対して言わなかっただけよかった。
この日のためにレッスンを増やし、コンクール会場まで駆けてくれた先生
そうやって娘のために時間をさいてくれる人に対する言葉してはあまりにもひどい言葉だった。

ここ最近、不穏な感じがしていた。
連日暑い夏の疲れもある。
高校も課外授業と部活で忙しい。
自宅でのピアノ練習がほとんどできていなかった。
1週間前にあった発表会もボロボロだった。
娘からもやる気が消えているのが目に見えていた。

失敗したのは明らかに練習不足。
それはもう明白である。
他の出場者達とは覚悟が違いすぎると思った。
もちろんレッスン量も技術も・・・

今年の春、コンクールに出場すると聞いて驚いた。
去年『もう絶対にコンクールには出たくない』
そう言っていたのは娘自身だった。
私はもう娘はコンクールには出ないだろうと思っていた。
彼女は楽しくピアノを弾いているのが合っている。
コンクールに追い詰められる姿は正直見たくないと思っていた。
それなのに・・・
コンクールに出場することを先生と決めて帰ってきた。

やはりこんな結果になってしまったな・・・と今は思っている。
覚悟が違いすぎるんだ。
極めつけは冒頭の言葉
娘のために時間をさいてきた人たちに対する冒とくだなと絶句した。

冬のコンクールにも出場する予定の娘
もう一度よく考えなおしたほうがよい気がしている。
こんな状態ではコンクールに向けてさらに頑張るなんて無理だ。
娘のためにがんばってくれている先生になんと伝えよう。
しばらく・・・ピアノから離れたほうがよいのかもしれないと考えている。

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