見出し画像

要介護4

母の介護と旅立ち、そして向こうの世界とこちらの世界の架け橋⑯

母の介護保険認定調査の日から数週間後、そのお知らせが届きました。

要介護4。

後日友人達にこのことを話したらびっくりされてしまいました。

要介護4になるまで申請していなかったの?って・・・

介護保険申請は遠慮なんてしてたらダメだよ。必要になった時に使えるようにお金払っているんだから、と。

そしてもう一ついろんな人に言われたことが、

良かったね、でした。

要介護4が出たことが良かった。

もちろんこの良かったという言葉は、介護度が重い状態で良かったということではなくて、要介護度が高いと認めてもらえたから、それだけサービスがたくさん利用できて家族の負担を減らすことができるから良かったねってことなんですが、きっとなかなか介護度が重い状態と認めてもらえないこともあるからなんでしょうね。

社会保障費はこれからも増えていってしまいその財源などの問題も山積みなのでしょうが、こういう制度やサービスがもっとわかりやすく、そしてそれらを本当に必要としている方々が気兼ねなく安心して利用できるものであってほしいと願います。また、介護などに関わる方々の生活もちゃんと守られるようにと思ってしまいます。

とにかく無事介護認定も下りて、支援センターから紹介していただいた居宅介護支援事業所にも連絡して、ようやく次のスタート地点に立つことができました。

担当になってくださったケアマネさんは40代くらいの穏やかで笑顔がとってもキュートな方でした。

ケアマネさんの事業所は土日休みでしたので、打合せなど平日は仕事がある私の都合に合わせて調整してくださったり、辛い時はいつでも話してくださいね、それも私たちの仕事ですから、とあたたかい言葉をかけて下さったり、とても心強い存在でした。

普通ならこれでヘルパーさんに入っていただいて・・・という流れになるかと思うのですが、結局その流れになることはありませんでした。

理由は母が、ヘルパーさんに入っていただくと気をつかってしまい、落ち着かないからいいわ・・・

わざわざ来てくださるヘルパーさんにお茶くらい出さないと申し訳ないから・・・って。

・・・そっか・・・

なので、ベッドサイドの手すりや、室内用歩行器などの福祉用具だけのお願いとなりました。

ということで、母の介護はその後も私が担うことになったのですが、それでもいざという時に頼れるところができたということで気持ち的には大きく変わることができたんです。

いつでもSOSを出せる環境を作っておくことって大切ですね~

それでも・・・その後もいろいろありました💦

夏の暑い時におむつを取ってしまい、布団もベッドも大変なことになっていてベッドごと捨てるしかなくなってしまったこととか💦

夜仕事から帰ってきてその光景にしばらくフリーズ状態。

えーっと・・・

えっ・・・・・これ、何をどうしたらいいんだっけ・・・・・?

状況を理解できるまで感情も思考もストップ。

それからはそういうことにもすっかり慣れてしまいましたけど。

こういうことって介護に関わっていらっしゃる方には容易に想像できてしまうかもしれませんね。

それからも母も私も少しでも快適に過ごせるようにいろんなものを試してみたり、介護のプロの方に聞いてみたり、ネットで調べてみたり。

介護にはアイデアと工夫が必要なんだわ!

と、試行錯誤の日々でした。

そんな風に時間が過ぎていき、仕事から帰って掃除に追われたりと、より大忙しの私を心配した母は、私の負担を減らす為に外部を頼るのではなく自分が頑張って動くことを選択してくれたのでした。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?